手書きメモを簡単デジタル化! 「ショットノート」のホワイトボード版で会議も遊びもお役立ち散歩するガジェット(2/3 ページ)

» 2012年03月13日 18時48分 公開
[種子島健吉,ITmedia]
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ホワイトボードマーカーも進化していた!

 せっかくですので、ホワイトボードマーカーにもこだわってみました。セレクトしたのは、パイロットの「ボードマスター」です。直液カートリッジ式を採用しており、インキの最後の1滴までなめらかな筆跡を実現しているだけでなく、インキもペン先も交換可能で本体を使い捨てることなく使い続けることができる、いわゆるエコな仕様となっております。

 他社製品の仕様もいろいろ吟味してみたのですが、ペン先のタイプが丸芯、平芯の2種、太さもそれぞれ3段階ずつと全6種類あり、カラーもブラック、レッド、ブルー、グリーンの5色と豊富なのが決め手となりました。使用したのは「中細字 丸芯」で価格は1本126円、「ボードマスター専用 直液カートリッジ」は各色1本84円、すべての太さで同じカートリッジを使用できるのも「交換しようと思ったら違う太さのだった!」なんてことにならないようになっており、好印象です。

 ほかに必須なものとしてスマートフォンがありますが、こちらは筆者が常用しているAndroid OS端末であるドコモのGALAXY S SC-02Bを使用しました。そして、意外な功労者だったのが、ふと思いついてホームセンターで購入した3枚99円の雑巾です。付属の専用イレーザーが一般的な繊維状のイレーザーに比べてマーカーのインクくずを保持できる量が少ないというのと、ホワイトボードタイプのサイズが大きいので全体をいっきに消す際に活躍しました。雑巾でざっと消した後に、残ったインクを専用イレーザーで落とすという使い方ですね。

画像 今回使用した「ショットノート(ホワイトボードタイプ)」とは別売りの装備一式。右からパイロットのボードマスター 中細字 丸芯」とインクカートリッジ、「SHOT NOTE」(アプリ)インストール済みスマートホン、雑巾

やはり企業、組織に親和性が高いか

 まずは製品の想定とおり、会議や打ち合わせなどでの使用をイメージで使用してみた。まず、玄関ドアに「ショットノート(ホワイトボードタイプ)」をセッティングして、書き込み、「SHOT NOTE」で撮影、取り込んでみた。使い勝手は、今まで発売されていたペーパーの製品とまったく同じで、撮影ターゲットが大きいため、いちど撮影ポジションが分かれば小さなメモタイプの製品より撮影しやすいと感じた。

 それから、アメリカの国民的スポーツで筆者も好きなアメリカンフットボールのオフェンス(攻撃側)フォーメーションを書いてみた。アメフトは多彩なフォーメーションやラン(走って前進する)とパス(投げて前進する)を組み合わせた豊富な攻撃方法など覚えることが非常に多い。デッカイ男がただぶつかっているだけでない頭脳派のスポーツなので、ミーティングで役立つのではないだろうか。ほかにもサッカーやバスケットボールなどの集団競技、モータースポーツなどのミーティングにも活用できそうだ。

画像 企業での会議などで使うのを想定して、筆者の関わるITmediaの企画をまとめてみた。セッティングさえしてしまえば、使い勝手は、ペーパーの「ショットノート」製品と変わらない。ホワイトボードとしての使い勝手も、通常のホワイトボード感覚だ

画像 参考までにこちらがスマートホンのデジカメ機能で撮影した画像である。反射コーティングのおかげで見やすいが、台形補正もなく歪んでいるし、トリミング(切り出し処理)もされていないので玄関ドア丸出しである。字が達筆でないのは筆者のデフォルトなのでご容赦願いたい

画像 アメリカンフットボールのオフェンスフォーメーションを書いてみた。教育機関など、スポーツ指導の現場でも活用できそうだ。ナンバーの数字の記入を忘れてしまっているが、ナンバーがなくても取り込んだ順番でソートされるのはありがたかった

「散歩する」的にエンジョイしてみる

 さて、このまま「便利なガジェットでした!」で終了してしまうと、いつもやり過ぎ感あふれて編集長に「今回もボリューム満点ですね……」と苦笑いされてしまう「散歩するガジェット」としてはフツー過ぎると思われるので、ここからは「散歩するガジェット」的な遊び方を模索していきたいと思います。

 まずは子供にお絵描きをさせてみました。特に無理強いせずとも喜んで描いておりました。玩具としても有効であると確認できたのは良かったのですが、玄関ドアだと位置が高く子供には届かなかったので一時的に冷蔵庫に貼っています。サイドがはみ出していますし、この状態だと当然、冷蔵庫の中のものは取り出せません。冷蔵庫の前に配置されたテーブルが邪魔して奥行きが足りず撮影もできないため、「作品」の完成を待って玄関ドアに貼り替えてから取り込みました。

 お子さんの誕生日プレゼントにする保護者の方はいないと思われますが、お絵描きが大好きなお子さんだと、日々大量に「らくがきちょう」が消費されていると思います。その現物をすべて記念に残しておけるのかというと疑問ですし、スキャナで取り込んだり、デジカメで撮影するというのも手間から考えて疑問です。でも、「ショットノート(ホワイトボードタイプ」)ならば、画像として簡単に残せますし再利用できるしで良いかもしれません。

画像 「お絵描きしていいよ」と言ったら、ニコニコと大喜びでお絵描き中。完全に「らくがきちょう」か何かだと勘違いしている。描いたところに手をついてしまいそうになったので、それだけ気をつけるように注意が必要であった

画像 こちらが取り込んだ画像。どうやら「人(の顔?)」を描いたらしいのだが、シュールすぎて親にも理解できず。この画像は大切に保存しておき、数年後の作者に解説を依頼したいと考えているところである

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