鉄道150年、鉄道草創期から続く「宇都宮の駅弁」製造現場に密着してみた:宇都宮「いっこく野州どり弁当」(850円)(2/3 ページ)
栃木県・宇都宮駅は駅弁発祥の地といわれます。明治時代に創業したすごい老舗駅弁店、見てきました。
【おしながき】
- 茶飯
- いっこく野州どりの照り焼き
- いっこく野州どりのつくね寄せ
- いっこく野州どりのそぼろ
- 玉子そぼろ
- 煮玉子
- わさび菜漬け
ふたを開けると照り焼きのテカリと玉子そぼろの華やかさに気持ちが上がります。松廼家によれば、長年の鶏肉の仕入れ先が、美味しいブランド鶏「いっこく野州どり」を開発したことが「いっこく野州どり弁当」としてリニューアルするきっかけになったとのこと。もも肉を使用していますが、「ももとむねのいいトコどり」といった味わいが楽しめて噛めば噛むほどうま味が出る鶏肉だと言います。確かに鶏肉は程よい歯ごたえが美味しさのカギですね。
宇都宮から大宮・東京方面の東北本線(宇都宮線)は、東京経由(上野東京ライン)で東海道本線・沼津まで、新宿経由(湘南新宿ライン)で横須賀線・逗子まで直通運転が行われています。2000年代に入ってグリーン車が連結されたことで、駅弁も食べやすい環境となりました。そんな宇都宮の駅弁は、鉄道草創期からどのように続いてきたのか。次回からは、松廼家の6代目社長さんにお話を伺ってまいります。
(初出:2022年10月17日)
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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