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» 2012年09月17日 11時33分 公開

「ドラクエ」に出てきそうなモンスターがマダガスカルにはいっぱい景色がすでにRPGに登場しそう

べ、別に、か、かわいくなんかないんだからね!

[吉田友和,ITmedia]

 「世界旅行とはリアル・ドラクエである」などと最初に言ったのが誰かは知らない。旅先で日本人の旅行者からしばしば耳にする意見のひとつなのだが、ドラクエ世代の旅人としては感覚的に腑に落ちるものはある。

 旅行者から騙し取ろうとする小狡い商人やら、力尽くで奪いに来る強盗といった、あまり歓迎したくない難敵が時には立ちはだかる。それら諸問題をクリアし、旅の経験値を重ねるにつれ自分がレベルアップしていくさまは、考え方によってはRPGのようだ。世界を旅していると、草原や山岳地帯、海、大河、熱帯雨林、砂漠などなど、景色はドラスティックに変わっていく。自分の足でリアルに世界を旅する感覚。ゲームのようであり、画面の中では決して味わえないものでもある。

 前置きが長くなったが、旅していて「ドラクエっぽさ」を殊更実感した国があったので紹介しよう、というのが本記事の趣旨である。いささか強引な前振りで恐縮だが、筆者がここ最近「ドラゴンクエストX」に没頭しているからではない。

 その国とはずばり、マダガスカルだ。どこにあるの? という人のために基本情報をザックリ説明すると、アフリカ大陸の南東、インド洋西部に位置する島国がマダガスカル。外務省のサイトによると、面積は587,041平方キロメートル。同じ島国である日本の1.6倍、世界で四番目に大きな島になる。かつてフランス植民地だった影響で、現地語のほかにフランス語が公用語のひとつになっている。辺境のイメージがあるが、香港やバンコク経由で飛行機の便があるため、アクセスするのは実はそれほど厄介ではない。


大きな地図で見る

 マダガスカルの名を世界に知らしめる立役者となった絶景がある。その名も「バオバブ街道」。まずは写真をご覧頂きたい。

画像 異世界に迷い込んだかのような不思議な景観!

 そう、バオバブの木である。マダガスカルは知らないけどバオバブの木なら分かる、という人もいるだろうか。「星の王子さま」に登場する巨木としても広く認知されている。アフリカに広く分布するバオバブだが、特にマダガスカルには多くの品種が自生している。世界に10種類あるバオバブのうち、なんと8種類も確認されているという。まさにバオバブの聖地である。上の写真は、そんなマダガスカルの中でも、バオバブの木が集中し並木道になっていることから、通称「バオバブ街道」と呼ばれているスポット。モロンダバという同国中部の街の近郊にある。

画像 夕暮れ時も美しい。思わずiPhoneの壁紙にしてしまった

画像 上空からもハッキリそれと分かる群生具合

 完全に主観ではあるが、この景色だけでも十分にドラクエっぽさはあると感じる(実際「ドラクエX」ではバオバブ街道そっくりのエリアも登場する)。だが、本題はここからだ。島国だけに、バオバブ以外にもマダガスカルには独自の生態系が多数見られる。それも、自然破壊により絶滅を危惧されているような固有種がいまなお生き残っている。もうここでしか見られないようなレアな動物たちが目白押しなのである。

画像 最も有名なのが「ワオキツネザル」。食事中にカメラを向けたせいかお怒りのような……?

画像 尾が白黒ツートンカラーで輪を繋げたような模様のため、この日本名が付いた

画像 ふさふさ感が気になった「シロクロエリマキキツネザル」

画像 アップで見ると、なかなか凛々しい表情をしていた

画像 「チャイロキツネザル」のこの一枚は特にドラクエっぽいと感じた

画像 やはり食事中だったので、おそるおそる撮影

画像 そして個人的に最も気になったのが「コクレルシファカ」

画像 どことなく脱力系でゆるい感じがたまらない!?

 以上、駆け足での紹介であるが、雰囲気は伝わっただろうか。実際行ってみてこの目にすると、特別動物好きでもないくせに震えるような感動があった。興奮のあまり、シャッターを押す指にも力が入ったほどだ。やはり完全に主観で、あくまで「なんとなく」なのだが、まるでドラクエのモンスターとして出てきそうな、愛らしいルックスの動物たちばかりだと感じたのであった。

画像 ちなみにマダガスカルの首都はアンタナナリボという。舌をかみそうな名前だが、アフリカでは珍しく坂の多い、どこか洒落た街並みが印象的だった

吉田友和(よしだともかず)

旅行作家。二度の世界一周のほか、これまでに約80カ国を訪問。雑誌等への寄稿および記事監修のほか、編集者として旅行ガイドの制作なども手がける。本記事で取り上げたマダガスカルをはじめとした、こだわりの旅先を紹介する新刊「めざせ!プチ秘境」(角川書店)を年末に刊行予定。ほかにも「自分を探さない旅」(平凡社)など著書多数。


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