実家暮らしのライターが「ぼっちてんと」で母ちゃんの目から逃れてみた結果
聖域をゲットし、家族の大切さを知る。
インターフォンが鳴ったので宅配便かしら? と玄関のドアを開けたところ、「お届け物でーす! えーっと、こちら“ぼっちてんと”ですね!」……さわやかなお兄さんに品名読み上げられた……。というわけでわが家に「ぼっちてんと BT1-11」が届きました。
「ぼっちてんと BT1-11」はデスクまわりに張ることで手軽にプライベート空間を創出し、自宅にいながらにしてネットカフェ気分が味わえるテントのこと。ビーズが販売していて価格は8000円(税別)。実家暮らしで、ライターの仕事やネットサーフィンする場所はもっぱらリビングという生活を送っている筆者が気になっていたアイテムです。
箱を開封すると直径62センチ程度の黒い円盤が出てきました。驚くべきことに、これがとても薄くて軽いのです。ウチの愛犬(体重5キログラムのプードル)と比較してみても、さほど大きなものではないことがお分かりになるかと思います。
ポップアップ式なので面倒な組立ては不要です。テントをポンッと開くと、たちまち高さ約160センチメートルの壁がそびえ立ちます。形を整えると一瞬にして何の変哲もない和室に漆黒の小部屋が出現しました。ものすごい存在感。
テントの中は1畳半ほどのスペース。適度な閉鎖感のある高さの天井に思わず顔がほころびます。体を斜めに横たえて天井を仰げば世界を独り占めしているかのような気分に。全身を包まれている感じがたまりません。ちなみに天井はファスナーで開閉ができる天窓になっており、テントの側面には2つのメッシュ窓があるので息苦しさを感じることはなく、換気もばっちりです。
では、さっそくこの閉鎖空間を自分色に染めたいと思います。机とイス、サイドテーブルを配置し、お気に入りのフィギュアや漫画、そして食料などを持ち込みます。そうそう大切なPCも忘れてはなりません。テントの隅にはケーブルホールがあるのでネット環境を整えるために必要な配線をすっきり収納できます。
「ぼっちてんと」にはなんとダイヤル式ロックが付属していました。至れり尽くせりだな。テント内部からロックをかけ、膝を抱えて座ってみると、いよいよ現実逃避が捗(はかど)ります。天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸に神隠れした時もしかしたらこんな気持ちだったのかもな、と遠い神代へ思いをはせてしまう程度には悲哀が漂いますが。しかし「住めば都」とはよく言ったもので、一度ひきこもってしまえばテントの中が極楽に思えるほど快適! 家族(特に母ちゃん)の目が気になってネットサーフィンが捗らない……なんて苦い経験ともこれでおさらば!
実際に過ごしてみて分かったのですが、ポリエステル製のテントは思いのほか外部の光を通してくれるものの、やはりネットサーフィンをする際にはテーブルランプなどを設置したほうがいいでしょう。そして気になるのは防音性。ためしに音量を中程度にして動画を再生してみたところ母から「さっきから“ぴょんぴょん”うるさいよ」と苦情が入ったので中の音は筒抜けのようです。自分だけの時間に浸りたい方はヘッドフォンやイヤフォンが必須かもしれませんね。夏場は蒸すので窓を開け、扇風機やうちわを持ち込むなどして暑さ対策もしっかりしましょう。
さて、そろそろ寝る時間。愛すべき「ぼっちてんと」ともしばしのお別れです。テントを半分に折りたたんでぺったんこの状態にしてから長辺の両側をつかんで手前に引き寄せます。長辺を持った両手をクロスさせるような形でくるっと折りたたむと元どおりの円盤になりました。アウトドア慣れしていない筆者はテントの収納に手こずってしまいましたが、取扱説明書を読んでコツさえつかめば誰でもできますよ!
いやぁー、「ぼっちてんと」のおかげで、家にいながらにして心地よい閉鎖空間に没入できました。ネカフェの気分が味わえるとのことでしたが、内部を自分好みにカスタマイズできるという点ではそれ以上です。ほどよい隔離スペースなので、これは受験生の時に出会っていたら受験勉強が捗ったに違いない。使う人によってさまざまな利用法が発見できそうです。
そして最後に付け加えると、母が和室を掃除してくれたり、テントをたたむ際には父が手伝ってくれたり、家族総出で筆者のひきこもりをアシストしてくれる光景をみて「“ひとりぼっち”って1人じゃできないものなのかもな……」などと、ぼっち体験を通して逆に家族のありがたみを実感した次第です。ありがとう父ちゃん母ちゃん、聖域をありがとう「ぼっちてんと」。またお世話になります。
関連記事
- これが大人の秘密基地か! ネカフェみたいな個室を作れる家具「KAKUREYA」でぼっち活動捗りそう
仕事も勉強もゲームもここで。フィギュアも飾れるし。 - 段ボール防音室「だんぼっち」にひきこもって歌ってみたよ
周囲を気にせず“歌ってみた”ができる「だんぼっち」を使ってみました。段ボール好きのうちのネコを追い払い、いざ熱唱……! - 自宅でネカフェ気分を味わえる「ぼっちてんと」発売 これで母ちゃんの目も気にならないぞ
俺たちの聖域がここに! - 立って歌える! やったー! 話題のダンボール防音室「だんぼっち」にトール登場
高さは208センチです。 - ぼっちキアヌの次は……寂しすぎるカニエ・ウエストさんの写真が人気でコラ続出
寂しすぎる。 - コカ・コーラがカップルにしか見えない自販機を作る
あえて言おう、無関係であると!
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
-
60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
-
「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
-
皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
-
真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
-
71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
-
新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
-
家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
-
ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
-
「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
- 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
- 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
- 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
- セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」