技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)は、本当にヘボかった!Maker Faire Tokyo 2014

ヘボいは褒め言葉。

» 2014年11月28日 09時00分 公開
[ちぷたそ,ねとらぼ]

 2014年11月23日〜24日に開催していた「Maker Faire Tokyo 2014」内で、「ヘボコン」という気になるイベントがあったので見てきました。


画像 まず、案内がヘボい(褒めてる)

 「ヘボコン」とは、「技術力の低い人限定ロボットコンテスト」の略称です。クオリティの高い自作ロボットを競わせるロボコンとは対になるコンテストで、「ロボットなんて作れない」という人のためのロボット相撲大会です。ルールは単純に、相手をステージから押し出した方が勝ち。タイムアップの場合は移動距離が多い方が勝ち。


画像 対戦表もヘボい(褒めてる)

 デイリーポータルZの石川さんが自身のブログで「技術力の低い人集まれ」と呼びかけたのがそもそもの発端。その後予想以上に人が集まったためデイリーポータルZ公式イベントとして7月に第1回を開催しました。このときはテレビ取材も殺到し、当日券を求める人が会場の前に集まるなど、大盛況だったそう。(togetterまとめ


※追記:「ヘボコン」第1回目がなんと第18回メディア芸術祭で審査員推薦作品に選ばれたそう!(※リンク先はpdfファイルです)「ヘボコン」すごい!!


 そんなヘボコンが帰ってくる! 「ミニヘボコン」として「Maker Faire Tokyo 2014」内で2日間で6回の試合が行われる! という情報をキャッチしたので、ヘボさを目の当たりにするべく会場に足を運びました。


画像 ステージはベニヤというヘボさ(褒めてる)

 「ヘボコン」の特徴として、会場内に作業スペースを設けており、工具や材料も用意されているので、試合前に自慢のロボットのメンテナンスやパワーアップをすることができます。

 対戦カードが出てから作業時間があるので、戦う相手に合わせた機体にパワーアップすることも可能です。ですがそこは「ヘボコン」。これがなかなか思った通りに作用してくれなくて、いくつものドラマを生み出します。


画像画像 左:相手をよけようとしてステージから落ちちゃう。愛おしい……。 右:メトロノームVS動力(物理)

 激戦で活躍した愛おしき「ヘボコン」たちを一部紹介します。君のお気に入りはいるかな?


画像画像 左:ハ、ハローマッ……!? 右:どう見ても目覚まし時計ですが、これも「ロボット」だそうです。

画像画像 左:無数のトーマスが蠢く悪夢のようなロボ。 右:手作りラズベリーパイ(生もの)搭載ロボ

 ラズベリーパイ搭載ロボは、「Raspberry Pi」というイギリス生まれの超小型コンピュータとかけているそう。しかもチームメンバー男子の手作り! 試合後に話をうかがったら「正直ラズベリーパイ(生もの)の扱いに困っています」とおっしゃっていました。


画像画像 左:背中のアジシオは、箱の反対側に“水戸泉”と書いてあったので、塩まきにちなんで乗せたそうです(※当初アジシオを乗せていた理由について「塩は糸魚川の名産」と書いていましたが誤りでした。おわびして訂正いたします)。 右:激戦を征していたポールダンスロボ

 上の2体のロボは2日目の第6回の決勝戦で戦ったふたり。こちらのカードは「アツい」試合でした……!


画像 ぐるんぐるん。

 上の動画を見て頂くとわかる通り、「ポールダンスロボ」は回転しながら直進するので、非常に安定が悪いのです。しかし対戦相手は箱に腕の生えた形のロボ。この2体がぶつかり合うと……!

 ポールダンスロボが箱に生えた腕の間に挟まる形になりッ! ポールダンスロボが最大限のパワーを発揮するッ……!!!

 まさにポールダンスロボにとっては「都合の良い相手」だったようです。そんな、ぶつかってみるまで結果がわからないというのも「ヘボコン」の面白いところです。

 ちなみに優勝者には、主催のデイリーポータルZ・石川さんが「この店で一番安いトロフィーをください」といって買った1000円くらいのトロフィーと、Maker Faireオリジナルグッズの金の軍手(レアカラー)が贈られていました。あ、ちょっと金の軍手欲しいぞ!

 技術力がなくても大人も子供も楽しめる「ヘボコン」!! 試合も面白く、「自分でも何か作ってみたい」と思わせる非常にMaker faire向きの素敵なイベントでした。余談ですが、「ヘボコン」を見た帰り道には目に映るすべての物が「ヘボコン」の材料に見えて仕方ありませんでした。


ちぷたそ


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」