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» 2015年08月25日 07時30分 公開

【閲覧注意】採りたてのセミをみんなでおいしくいただく! 謎の人気イベント「セミ会」に参加してきた!

虫は苦手だけど、ちょっぴり人生変わった。

[川澄萌野,ねとらぼ]

 森山直太朗「夏の終わり」をエンドレスで流したくなる今日このごろですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。猛暑で見事に夏バテしてしまい、音楽フェスやバーベキューなど「夏っぽい」イベントにまったく参加できなかった筆者。ひとつだけ夏の貴重な思い出ができたので、発表したいと思います。




 以下、虫が苦手な人は閲覧注意!




画像 こ、こ、これは……!(※クリックでモザイクなしの画像になります)




謎すぎる夏の人気イベント「セミ会」とは?

 その名も、「セミ会 2015」! 毎年参加者が大勢押しかける、人気のイベントなんです。セミを公園で採取し、フレッシュなまま調理し、試食するという「セミ会」。知人に誘われて現地に到着したものの、実は子ども時代からインドア派、外遊びよりもぼっちで読書派だったことに気づいてしまった筆者……。いろいろな意味で、セミと仲良しになれるのか……一抹の不安が胸をよぎります。

 17時台から、参加者一同で都内の公園をうろうろ。虫採り網を持った大人たちの集団は、不思議な存在感があります。


画像 ゾロゾロと、セミを求めてさまよう大人たち

画像 木の色と同化しているセミですが、目が慣れてくると簡単に見つけられるようになります

画像 夏の公園。見上げると抜け殻がたくさん

 セミ採りタイムは、まるまる2時間。日が出ているうちは、木に止まっている成虫を、日が落ちてからは幼虫を探しました。当たり前なのですが、特に成虫は激しく動き、鳴くため、虫が苦手な人はびっくりしてしまうかも。サクサクとセミを処理してゆく虫好き女子たちは、「マッドマックス」のシャーリーズ・セロンのように見えてカッコよかった……!


画像 超簡単にセミが捕獲できてしまう! 嬉しい瞬間です! ここまでは、虫が苦手な筆者でも余裕でした

画像 採れたセミは、ビニール袋にイン。バタバタ動くのでちょっと難しかったです

画像 自然と参加者同士グループになり、協力してセミが増えてゆきます

画像 一度集合し、全員の採ったセミを洗濯ネットに集めます。ずっしりと重いっ!!

画像 大好きなセミに大量に囲まれてハッピーな、虫好き女子。キュート&ワイルド!


虫が苦手な筆者も、成長できてしまった!

 この日、採集したセミの成虫は、実に320匹。そのままだとオスが鳴いてしまい、調理場までの運搬に支障を来すため、共鳴板になっている胴の部分をパキッと割り、生きているまま鳴かない状態にします。脚をバタバタ激しく動かし、あがいているセミを直接触るのは、個人的にかなりハードルが高かったです。「ギャーッ! 絶対無理! やだやだやだーっ!」と、本気で怖がって奇声を上げ、苦笑されていた筆者ですが、何とか2匹のセミを割るのに成功……「成長したね!」と褒められ、達成感がありました。


画像 主催の内山昭一さんの指導を直々に受けて、こわごわとセミを割る……。筆者のホラー映画を見るような表情に周囲は爆笑

 ここで、採集班と調理班に分かれます。調理班は先に調理場に移動し、下ごしらえ。採集班は、より難易度の高いセミの幼虫探しに突入です。暗い中、地面を照らして幼虫を探すのはかなりハードでした。


画像 懐中電灯を持って、暗い公園をウロウロ。幼虫はなかなか見つからない!

画像 落ち葉に紛れて動いている幼虫。見つけた瞬間はめちゃくちゃ嬉しい!!

画像 羽はまだないので、網なしで捕まえられます。幼虫さん、ごめんね……

 予想していたより超ハードな幼虫探し。若者4人グループで、協力してしらみつぶしに探しながら、たまにサボって雑談してみたり……青春映画のワンシーンのようでした。再び集合して、全員で調理場に移動する頃には、汗だくでヘトヘトに疲れていました。



見た目のインパクトに反して食べやすかった、セミの唐揚げ

 いよいよ試食タイムです。調理場ではビールも振る舞われ、和気あいあいとした雰囲気になっていました。ただ、やっぱり見た目のインパクトは大きかった……。最初は「セミの成虫の唐揚げ」からチャレンジしました。インパクトの強いメニューから食べてみたおかげか、次に出てくるメニューを試すのに、だいぶ心理的なハードルが低くなりました。


画像 唐揚げ粉を水で溶いた中に、生きたまま投入されるセミ……だんだん液の粘度に負けて、動きが鈍くなります

画像 そのまま油に入れ、笑顔で揚げてゆく常連さん。ジュワ〜ッ♪

画像 衣を付けずにそのまま揚げちゃう「素揚げ」もありました。生きたまま油にポイッ

画像 こ、これが「セミの唐揚げ」だぁ〜っ!! 見た目の「セミっぽさ」が大きく、チャレンジするには勇気が要りました

 思い切って口に放り込んでみると、唐揚げ粉の香りが強く、パリパリッといただけます。

 合計47匹、採れた幼虫も試食してゆきます。主催の方々が冷凍して持参してくれた幼虫たちも加わり、一生でこんなにセミの幼虫を見ることがあるのだろうか……と思ってしまう、不思議な光景に。


画像 セミの幼虫の素揚げをクラッカーに載せたカナッペ。一見ホームパーティーみたいでオシャレ……かも?

画像 「幼虫の脂肪分と、豆のペーストが合わさって、クリーミーになって食べやすいんです」と丁寧にガイドしてくれる、昆虫料理研究家の内山昭一さん

画像 「セミ会」常連参加者が最も楽しみにしているメニュー、「セミ幼虫の燻製」

画像 「完成しましたよー!」との声に、テンションが上がりました

画像 筆者もビールと一緒にこわごわ、パクリ……

 成虫よりも幼虫のほうが、噛んだときのプチッとした食感が強かったです。また、昆虫食に慣れなかったからかもしれませんが、独特の「虫臭さ」とでもいうのでしょうか……「青臭い」と表現するのが近い風味と後味がありました。慣れると、この風味がヤミツキになるのかも。

 「虫臭さ」が逆に少なく感じられたのは、最初にトライした「セミの成虫の唐揚げ」。カリッとドライに揚げられているので、だいぶエビなどの食感に近く、違和感なく食べられました。ビジュアル的なところには抵抗もありましたが、個人的には最も食べやすかったです。ちなみに昆虫食に詳しい人によると、セミは生まれてから死ぬまで樹液ばかり吸っているので不純物がなく、昆虫食入門にはちょうどいいのだそうです。



みんなが自然と仲良くなれちゃって、充実感120%!

 セミを採って試食する中で、参加者同士自然と会話が生まれて、とても楽しく、夏らしいイベントでした。なんと女子高校生から大人まで、幅広い世代の人々が参加していました。


画像 試食の感想を話し合い、互いの健闘をたたえ合う光景

画像 セミのほかにも、ミールワームやスズムシ、蜂の子などなど。こんなに食べられるなら、食糧危機が来ても大丈夫そうだ……

画像 脚の高さが、なんとも立体感のあるタイワンツチイナゴのカナッペ。常連さんいわく、脚が喉に刺さってしまう危険性もあるため、初心者は脚を外してから食べるのがオススメだとか

 正直、どのメニューも食べるのには個人的にとても勇気がいりました。ライターになっていなければきっと挑戦していなかった、貴重な体験だと思います。1週間後、お盆に親戚の子どもたちとセミ採りをしたのですが……虫が苦手だったはずの筆者も、意外と余裕でコーチできるようになっていました。大きく成長できてしまった一日。アウトドアにも料理にも縁遠くてもチャレンジできたので、「絶対無理そうだけど、度胸なら負けない!」という人にオススメです。昆虫食をコーチしてくれる主催者や常連の方々の、アットホームな雰囲気と懐の深さも魅力的。

 ちょっぴり人生が変わる人気イベント「セミ会」。気になる方は来年、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?




川澄萌野


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