「22時を過ぎても貸し切り客が来ない……」深夜にパスタ店が悲しいツイート → みんなのお腹を満たすほっこりな結末に
みんな大人な対応でした。
イタリア家庭料理屋の「パンチャ・ピエーナ」(埼玉県深谷市宿根)にて、貸し切りの予約客が来なかったことから始まった、ちょっといい話が話題になっています。お店の対応、Twitterユーザーの協力、そして予約客たちの後日談まで、みんなの大人な対応にグッときました。
2月27日、「パンチャ・ピエーナ」の公式Twitterから、悲しいつぶやきが投稿されます。19時半から貸し切り予定の客が、22時を過ぎても誰も来ないというのです。主人は“40人分の料理や食材がかわいそうなので、0時ぐらいまでに来てくれたら料理を無料で配布する”と告知しました。
すると、このツイートにTwitterユーザーたちの同情が集まったのか、なんと3万件を超えるリツイートが集まります。そのかいあって、23時には全料理の配布が完了。感謝の意を述べると同時に、予約客とも連絡が取れたことを報告しました。
そして翌28日、公式サイトのブログで、この件についての詳細が明かされました。
来なかった予約客は結婚式の二次会のために予約をしていたとのことですが、“仮予約”のつもりであったことや、新郎本人が予約をしていたため当日の忙しさで仮予約にまで気が回っていなかったことなどが原因だったそうです。同時に、大きな予約なので実際に来店してもらい、前金などをもらっておくべきであったことや、声を荒げてしまったことなど、自身の反省についてもつづっています。また、Twitterの反応の大きさに驚いたとも。
さらに、ねとらぼ編集部では「パンチャ・ピエーナ」さんからこの件について、コメントをもらいました。
お話によると、この予約客はその後菓子折りを持って店に訪れ、料理の全額を支払ってくれたそうです。食べていない料理の料金を支払ってくれた上に、疲れているであろう結婚式の翌日だったため、申し訳ない気持ちでいっぱいになったとのこと。
また、料理を無料で配布したのは、以前から日本の食料自給率は低いのに廃棄が多いことを嘆いていたためだったそうです。それだけに、料理を廃棄せずに済んだことは、うれしかったそう。地産地消を意識して営業しているとのことで、「もったいない」の意識をは大切に思うとのこと。
いろいろとありましたが、料理は無駄になることなく、料金もしっかりと払われ、最後は丸く収まったようです。いやあ、よかった。
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