鞍手町の「同人誌図書館」記事に「無断で陳列やめて」「二次創作どうするの」の声 → 担当者「趣旨がうまく伝わらず掲載されてしまった」
実際はちゃんと、著作者の了解を得たもののみ陳列していくそうです。
福岡県鞍手町の「同人誌図書館」計画に批判が集まっていた件で、くらて学園側は3月3日「趣旨がうまく伝わらず新聞掲載されました」とのコメントをサイトで発表しました。
「くらて学園」は福岡県鞍手町が昨年夏より行っているオタク文化総合イベント。鞍手町の廃校を活用し、これまでにもコスプレやアニソンイベントなどを実施してきました。
問題となったのは、西日本新聞が3月3日に掲載した「旧中学校舎に同人誌図書館 アニメや漫画、2500冊 [福岡県]」という記事。活動の一環として今後、旧校舎の図書室を改装し「同人誌図書館」を開設する予定――という内容でしたが、「漫画やアニメ、ゲームの登場人物を描いた同人誌をインターネットや書店で購入し、順次英訳も進める」との一文から、インターネット上では「承諾なしに図書館に置くってこと?」「二次創作の著作権はどうするの」など、同人作家から疑問の声が寄せられていました。
こうした流れを受け、くらて学園側は3月3日、公式サイトに「西日本新聞掲載記事に関して」とのエントリを掲載。本来の企画趣旨がうまく伝わらないまま記事を掲載されてしまった、と記事内容について否定しました。
鞍手町地域振興課に詳細を問い合わせたところ、陳列する作品についてはあくまでオリジナル作品のみで、いわゆる「18禁」作品や二次創作などは含まないとのこと。また陳列する場合も、著作者の了解を得あたうえで作品を買い取り、陳列していく予定だそうです。また営利目的ではなく、あくまでクリエイターや漫画家を目指す人の支援・育成が目的であることもあらためて強調していました。
一連の予算には、国の地方創生加速化交付金を活用する予定。現在はまだ計画段階ですが、予算が通過すれば、2016年度中に図書室の改装や同人誌の購入・陳列などを行っていくとしています。
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