世界が認めた健康美 「ポケモンGO」で、ぼくはトレーナーちゃんのためにポケモンをゲットしたいんだあのキャラに花束を

あくまでもアバターでしかない「トレーナーちゃん」、なぜこれほど人気に?

» 2016年07月26日 21時06分 公開
[たまごまごねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 猫も杓子も「ポケモンGO」な昨今みなさまいかがお過ごしですか。ぼくもスマホがブブッという度に道の隅に立ち止まってポケットから取り出し、ポケモンを探しています。

 どのポケモンが好きかというと……どれも甲乙付けられるものじゃないですね、なんでもゲットできるとうれしい。

 ただ、このゲームでぼくが飛び抜けて魅力を感じているキャラがいます。それはトレーナーちゃんです。要はプレイヤーキャラクターです。



トレーナーちゃんのここがすごい


画像 これが、ぼくのトレーナーちゃんだ

 名前はありません。あくまでもプレイヤーのアバターとして2種類のキャラがいるだけです。ある程度のカスタマイズは可能ですが、基本形は変わりません。とりあえず「トレーナーちゃん」と呼ぶことにします。デザインしているのはコザキユースケさんのようですね。



 このキャラ造形が半端じゃなく良い上に、いろいろ設定を考えさせてくる。どこが良くできているか、あげていきます。



1:キャップ+ポニーテールの破壊力

 「キャップっ子」は昔から潜在的に人気があるスタイルです。もっとも「ポケモンだから」というスタイルなんですが、あらためて形にされるとパンチ力あります。

 キャップをかぶっていると、それだけで明るさ、元気さ、活発さが強調されます。これに加えてキャップの後ろからポニーテールを垂らすという、少年たちの夢を形にしてしまいました。甘酸っぱいもの、こみ上げてくるでしょう大人の皆さん。

 ぼくは真っ先に野球部のマネージャーを連想しました。高校野球でキャップ+ポニーテールを見てときめいた経験がある人なら、胸がキュンキュンする。そもそもアウトドア盛んに行く人じゃない場合、大人でこのスタイルあんまりしないもん、青春のスタイルなんだよ。

 あと、球場のビアサーバー持ってるお姉さんも連想しますね、おっさんとしては。



2:レギンスと短パンのガチンコスタイル


画像 ちょっと体重を右足にかけているのがポイント

 腰つきがいいんですよ。というか下半身がいい。キュートなキャラデザをめざす際、脚をどうするかというのは難しい問題だと思います。ポケモンを探しに歩きまわるとしたら、スカートは論外としても、長いパンツのキャッチーさを表現するのはこのローポリでは難しい。

 そこにきての、半ズボン+レギンス。タイツじゃなくレギンス。間違いなくスポーツ・アウトドアスタイルです。「この子は歩くよ!」というベストチョイス。

 服装は相当考えたと思います。上半身は適度に色気を感じさせつつ、下品ではない。全身を見ると昔からのウォーキングスタイルを踏襲しつつ、ちょっとオシャレな形状。背中のリュックと腰のベルトがうまいこと身体に引っ掛かって、彼女の身体バランスをうまく表現しています。



3:年齢不詳なトレーナーちゃん

 世間一般が抱く「ポケモン」のイメージと違って、頭身が高い「ポケモンGO」のキャラクターたち。なので最初、19くらいの大学生のお姉さんなんだなとぼくは受け取りました。研究者っぽいですし。

 ところがよく見てみると、なにかおかしい。


画像 よく見てみて

 顔わりとベビーフェイスじゃん? 12歳くらいに見える。こういう小学生いますよ、ちょっと成長が早くて背が高い子。「のんのんびより」のほたるんみたいな子。っていうかアメリカの12歳だったらこのくらいの子多いのでは。

 逆に社会人にも見える。こういうアラサーのお姉さんいる。めっちゃいる。公園のウォーキングとかで。週末の休日に美容と健康を兼ねてポケモン探ししているスタイルに見えるし、そうであってほしい。

 ゲーム・アニメの「ポケモン」のパラレルワールドです。今までこうだったから、という常識は通じない。これらのキャラは一体どういう経歴なんだろう? 「トレーナーちゃんはどういう日々を送っているんだろう?」「トレーナーくんの家ってどんなのだろう」「ウィロー博士に抱かれたい」など、想像がふくらみます。



4:男性でも女性でもない

 「ポケモンGO」の2人のキャラクター、男性女性、という表記が一切ありません。「性別」という言葉も使われていません。


画像 「あなたのスタイルを選んでください」

 ではなにかというと、「スタイル」。あくまでも「どういうスタイルで生きているか」の外見だけの選択になっています。

 これはすごい。世界にはいろんな性があって、ポケモンGOのキャラはそのどれでもある、として作られている。

 逆に返すと、それだけ自由に受け止めていいわけです。



トレーナーちゃんのために歩きたい

 自分をトレーナーに反映させてもいいし、眺めるように楽しんでもいい。単なる目印と考えても、もちろんいい。このあたりはMMORPGと同じです。ただそれほどカスタマイズできないので、好みの反映というよりは、「ポケモンGOのトレーナー」というキャラクター性はどうしても際立ってきます。

 ぼくはポケモン探しに歩く際、「ぼくが歩いている」わけではなくて「トレーナーちゃんがポケモンを探すための動力となるために歩いている」イメージ。歩いたり走り回ったりするトレーナーちゃんのために、ぼくは歩く。

 ぼくの考えるトレーナーちゃん設定はこう。「二十代なかば」「普段は会社で事務をやっている」「趣味はプロレス観戦」「ビールが好き」「ウィロー博士にないしょの片思い中」「週末トレーナーなのであんまり勝てないけど地道にやろうと思ってる」「ウィロー博士しか見えていないのでナンパされても気付かない」「どうにも残念お姉さん、とニャースには思われている」。

 がんばれ、トレーナーちゃん!



トレーナーちゃん、みんなの心をわしづかみ中

 pixivやTwitterでは、もりもりトレーナーちゃんのイラストがアップされています。それぞれの「マイトレーナーちゃん」が如実に見えるのが面白い。ノーマルスタイル(上下赤で茶髪)が人気ですが、褐色+金髪のギャルスタイルがコア層にヒットしています。


画像 一部で大人気、褐色金髪のギャルトレーナーさん









 また、トレーナーちゃんのコスプレで本気出している女性ポケモンGOユーザーのイラストも投稿されています。あの格好したいもん、本気出して歩いてのめりこみたいですもん。トレーニングしているように見えるから、ポケモンGOやってるようには見えな……こんだけ普及したらバレるか。




 そのうち、コスプレじゃない「ポケモンGOプレイ用ファッション一式」が2種類、カラーバリエーションありで世界で販売されるんじゃないかと、踏んでいます。

 もしかしたら、アバターが今後追加されて全く別のトレーナーちゃんが生まれるかもしれません。けれども、初期アバターである、キャップポニーテールのトレーナーちゃんは、きっと多くの人の心に残り続けるはずだと、ぼくは信じつつ、今日も町を歩きます。ポケストップ増えないかな。



たまごまご


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/21/news027.jpg 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  2. /nl/articles/2411/20/news049.jpg 高校生の時に出会った2人→つらい闘病生活を経て、10年後…… 山あり谷ありを乗り越えた“現在の姿”が話題
  3. /nl/articles/2411/20/news222.jpg ディズニーシーのお菓子が「異様に美味しい」→実は……“驚愕の事実”に9.6万いいね 「納得した」「これはガチ」
  4. /nl/articles/2411/20/news027.jpg 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  5. /nl/articles/2411/20/news050.jpg プロが教える「PCをオフにする時はシャットダウンとスリープ、どっちがいいの?」 理想の選択肢は意外にも…… 「有益な情報ありがとう」「感動しました
  6. /nl/articles/2411/20/news054.jpg 「防音室を買ったVTuberの末路」 本格的な防音室を導入したら居住空間がとんでもないことになった新人VTuberにその後を聞いた
  7. /nl/articles/2411/21/news083.jpg 間寛平、33年間乗り続ける“希少な国産愛車”を披露 大の車好きで「スカイラインGT-R R34」も所有
  8. /nl/articles/2411/21/news085.jpg 「もしかしてネタバレ?」 “timeleszオーディション”候補者がテレビ局を退社 ディズニーの“船長”としても話題
  9. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
  10. /nl/articles/2411/21/news018.jpg グルーミングが出来ない生まれたての子猫、とんでもない体勢になり…… 想像以上のへたくそっぷりに「どこにも届いてないww」「反則級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた