しなやかな身体のカエル少女「僕のヒーローアカデミア」蛙吹梅雨ちゃんは、艶めかしくてとっても乙女:あのキャラに花束を
梅雨ちゃんと呼んで(ただし友人に限る)。
「僕のヒーローアカデミア」で最初にカエル少女・蛙吹梅雨(あすいつゆ)ちゃんが出てきた時は、膝を打ったものです。その手があったか! と。
ヒーローを夢見る、「個性」を持ったキャラが次々登場するこの作品。「手から出た汗を爆発させる」「氷と炎を操る」「触れたものの重力をなくす」「全身が透明」などなど。色々な個性があって、どれもこれも便利。
姿形自体に個性がはっきり現れる場合もいます。その1人が梅雨ちゃん。
週刊少年ジャンプ初登場時からファンの心をわしづかみにし、ネットですぐに話題になりました。作者ですら「人気は予想だにしていませんでした」と言うくらい。
かわいさとフェティシズム
梅雨ちゃんをかわいいと感じた人が最初に見ているのは、おそらく手ではないかと思います。彼女は壁にはりつくため、手のひらと足が大きい。これはディズニーキャラクターのデフォルメと同じ。ちょっとやそっとじゃ揺り動かされない安定感がある。
キョロっとした瞳。基本表情が変わらない彼女は、このマンガにおいてダントツの目玉の大きさを誇ります。瞳が大きいキャラ造形は、画面の中で読者の目を惹きつけます。
そしてカエル口。アヒル口にも見える絶妙なデザイン。本当は笑っているわけじゃないけれど、目と口のバランスでアルカイックスマイルに見える。
加えて彼女、ものすごく艶めかしい。おっぱいが大きいから? それだけじゃないぞ緑谷少年!
ヒーロー育成科の話だけあって、登場する女の子たちはみんな健康美あふれる、比較的骨太で筋肉質な身体をしています。その中においても梅雨ちゃんは全身のバランスがめちゃくちゃにいい。高い跳躍力を持つため太ももとふくらはぎの筋肉。「跳ぶ」ための腰まわりの柔らかさ。彼女のアクションシーンは、全身の筋肉が波打つようにしなやかです。これでいてヒーロー科女子でダントツで背が小さそう、というのもたまらない。
そしてベロ。20メートルとめっちゃ長い。彼女の舌に巻き付かれる様を想像すると、正直むずむずする。でも本当の魅力は、舌を出した時に大きく開く口の方だと思う。あと分泌液……分泌!
動物の能力を持ったヒーロー
動物的な力を持ったヒーローは、アメコミにはしばしば出てきます。もっとも有名なのはスパイダーマン。蜘蛛に噛まれたことで、強靭な身体と能力(壁張り付きや第六感など)を手に入れました。これは「元人間だった」場合。
ミュータント・タートルズは、元々亀なので、甲羅がとにかく硬い。人間型になってからは忍術を身につけて、攻防一体の戦いを行います。これは「元動物だった」場合。
梅雨ちゃんが最も近いのは、「X-MEN」にも登場するビーストではないかと思います。人間でありながら、動物の持つ反射神経や腕力、感覚器官にスタミナを持っている「ミュータント」です。これを「個性」という語と置き換えれば、ほぼ同じ。
動物型能力はどんな作品でも、強い。動物はたいてい、人間にできないことができる。カエルの場合は「跳躍」「自由な水中行動」「長い舌による捕縛」などなど。確かに便利だ。
これらが使えたら、対人ならまず負けないですよね。あくまでも、対人ならね。
彼女は救出などに関してはピカイチの動きを見せます。しかし飛び抜けた戦闘能力を持っているわけではありません。
上のコマで一緒に組んでいるのは常闇くんという、伸縮自在で実体化する影を操る少年。どう考えても強い。とはいえ操作が行動の主体であるがゆえに、多数の相手に懐に入られると辛い。そこで機動力がある梅雨ちゃんがサポートに回ります。
作中でトップクラスの冷静さを誇る梅雨ちゃん。主人公・緑谷くんが、馬鹿力「ワン・フォー・オール」を撃って不安定な体勢になったあとの撤収など、彼女の補助能力によって切り抜けた局面は多いです。
だって女の子だから
ほぼ完璧な補助能力者として描かれる梅雨ちゃん。みんなが焦っていても一切慌てない心の支え梅雨ちゃん。うーん優等生。
でもね、女子高生なんです。気になることだって、悩むことだって、たくさんあります。
梅雨ちゃんのカエル能力の一つが、胃袋の出し入れ。そもそもあんまり使用しないため、単行本2巻では「ほぼ役に立たないし忘れていいかも」と言っています。
ところが8巻でその能力を「醜い」と言っている。感情をあまり見せなかった梅雨ちゃんが、自分の個性を否定した瞬間でした。
胃袋の出し入れは、とても便利なはず。重要なアイテムを飲み込んだ後に取り出すことができる、究極の持ち運び手段です。でも彼女はこれを使いたがらない。もしかしたら「ほぼ役に立たない」と言ったのも、彼女なりの照れや、悩みなのかもしれない。
彼女は自分のことを「梅雨ちゃんと呼んで」と言ってヒーロー科の生徒誰にでも話しかけます。表情が変わらないので、彼女が何を考えて言っているのかちょっと読めないところがあり、緑谷くんは最初なかなか呼べませんでした。
そんな彼女は9巻で、なぜ「梅雨ちゃんと呼んで」と言うのかを明らかにします。
ヴィランであるトガヒミコ。彼女が面白がって呼ぶのに対して、梅雨ちゃんは嫌悪の情を露わにしました。普段は心が決して揺れない梅雨ちゃんが。
彼女にとっての「梅雨ちゃん」という呼び名は、特別。一緒にヒーローになる仲間に、信念を共にする仲間にそう呼ばれたい。お友だちになりたい、という証。
誰よりもみんなと「仲良くしたい」と感じている少女。ヒーロー科のみんなは、何か特別なことがあるわけではないけれども、気がついたらいつも梅雨ちゃんと一緒にいる。彼女の気持ち、ちゃんと伝わってるはず。
プライベートが気になる梅雨ちゃん。案外自宅は、ごく一般的な女子高生風で、友達との写真なんかを飾っているのかもしれない。なお、彼女のくしゃみは「ケロッピ!」です(小説版)。
(たまごまご)
関連記事
- あのキャラに花束を:赤い通り魔「レッドマン」が歩んだ道には、怪獣の屍しか残らない
夜道で出会いたくないヒーロー第1位。 - あのキャラに花束を:君には幸せに笑っていてほしい「くまみこ」のクマ・ナツに学ぶ女子中学生育成術
ほんとうは淋しいんだけど、ボクは応援しているよ。 - あのキャラに花束を:大きいからこそいいんだよ! ビルよりでっかい「巨大娘」はここが魅力だ
めちゃくちゃ大きな女の子は好きですか? ぼくは大好きです。 - あのキャラに花束を:スズキへの愛と胸のサイズは超大型「ばくおん!!」鈴乃木凜ちゃんの熱血人生
荒ぶる金髪ツインテール。 - あのキャラに花束を:彼女こそ天使……いや仏!! 「左門くんはサモナー」天使ヶ原桜ちゃんのここが天使
これからは「仏系少女」が流行る、たぶん! - あのキャラに花束を:みんなに大人気のギャルがいるって本当ですか? 「おしえて!ギャル子ちゃん」ギャル子ちゃんに恋をしちゃう
ギャル子ちゃんに「がんばれ!」って言われたら数年はがんばれます。 - あのキャラに花束を:かわいさは凶器 「大家さんは思春期!」のチエちゃんに堕ちない男女はいない
世界よ、これが「ぐうかわ」だ。 - あのキャラに花束を:三白眼スレンダー幼なじみヒロインの星、「だがしかし」サヤ師にエールを!
ほたるさんとサヤ師、どっちが好み? - あのキャラに花束を:ゆれるはじけるこのおっぱい 「無彩限のファントム・ワールド」川神舞先輩のもみしだきたい身体
リンボーダンスは最高だぜ! - あのキャラに花束を:北の味わいを満喫しよう 「ゴールデンカムイ」アシリパさんのときめきレシピ
あー、ヒンナヒンナ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
-
【ハードオフ】たった“1650円”のジャンク品を持ち帰ったら…… “まさかの結末”に仰天 「中古店は宝の山」
-
セリアのイス脚カバーの“じゃない”使い方に「天才ですか!?」 斬新な活用法に「めっちゃ可愛い」「探してくる!」
-
中2長女“書店で好きなだけ本を買う権”を行使した結果…… “驚愕のレシート”が1300万表示「大物になるぞ!!」「これやってみよう」
-
“スカイラインの墓場”に潜入したら、目を疑う光景が…… ヤバすぎる実態に衝撃走る「ここまでやる人はいない」「凄いな」
-
「やばいやばい」 ブックオフに990円で売っていた“まさかの掘り出し物”に大興奮 「ラッキーすぎる」
-
「腹がいたいwww」 一家で体調不良→78歳おじいちゃんの“お年玉”に爆笑 「これは本当に気持ちがこもってる」
-
道に落ちていそうな黒い石ころ→磨いたら…… まさかの“正体”が158万再生「超すごい」「砂利に似ているのに」【海外】
-
100均の毛糸5色を“シェブロン編み”していくと…… うっとり美しい防寒グッズ完成に「分かりやすくてスイスイ編めた」「色のセンスも素敵!」
-
「こんなおばあちゃんになりたい」 1人暮らしの93歳が作る“かんたん夕食”がすごい! 「憧れます」「見習わないといけませんね」
- ryuchellさん姉、母が亡くなったと報告 2024年春に病気発覚 「ママの向かった場所には世界一会いたかった人がいる」
- ハードオフに1650円で売られていた“まさかの掘り出し物”→修理すると…… 見事な復活劇に「相場が上がってしまうw」
- 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに……衝撃の経過報告に大反響 2024年に読まれた生き物記事トップ5
- 北海道の用水路で“巨大な外来魚”を捕獲→さばいてみると…… 中から出てきた“ヤバすぎる物体”に大興奮「ずっと釘付け」
- 【ハードオフ】2750円のジャンク品を持ち帰ったら…… まさかの展開に驚がく「これがジャンクの醍醐味のひとつ」
- 「脳がバグる」 ←昼間の夫婦の姿 夜の夫婦の姿→ あまりの激変ぶりと騙される姿に「三度見くらいした……」「まさか」
- 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は……斜め上のキュートな活用術に大反響 2024年に読まれた面白記事トップ5
- 米津玄師、紅白で“205万円衣装”着用? 星野源“1270万円ネックレス”も話題…… 「凄いお値段」「びっくりした」
- 【今日の難読漢字】「手水」←何と読む?
- サバの腹に「アニサキス発見ライト」を当てたら……? 衝撃の結果に「ゾワっとした」「泣きそう」と悲鳴 その後の展開を聞いた
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
- 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
- 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」