月刊チャンピオンなのにアイドル漫画!? “マブい特攻隊長”向井拓海が、うなりを上げてアイドル街道仏恥義理!:あのキャラに花束を
走志走愛、限界なんて追い越そうぜ。
月刊チャンピオンで連載中の、「アイドルマスターシンデレラガールズ WILD WIND GIRL」(以下・WWG)。主人公は特攻隊長の向井拓海。
月チャンって言ったら、「クローズ」「ドロップ」「チキン」「SHONANセブン」とヤンキーマンガひしめく世界ですよ、そこにデレマスマンガってあんた。なぜ200人近いヒロインの中で、例えば「FLOWERSで相葉夕美」とか「月刊ヒーローズで南条光」とか「なかよしで小関麗奈」とか「陶遊で藤原肇」とかじゃなく、こっちをチョイスした。そういうブッ込み方大好き。
(関連記事:ヤンキー漫画かな? 「アイドルマスター シンデレラガールズ」向井拓海の漫画が月刊チャンピオンで開始決定)
最高にかわいい特攻隊長・向井拓海
初期隠しレアだったカード絵に、一目ぼれしたもんです。なんせ表情がいい。こっちに好意全く向けてない。むしろメンチきってる。なのにこの口元。いたずらっ子っぽさが、彼女の中の純粋さ、思春期まだまだ真っ只中の18歳なのを見せつける。そのため、全くイヤミがない。めっちゃかわいい。
あと、おっぱい。サラシで巻いてなお余りある、隠せない胸。95センチ(シンデレラガールズでは及川雫に次いで2位)。胸の暴力です。サラシが破裂しそうな描き方をすることで、彼女の中の抑えられてパンパンなパッションが感じられます。たくみんはおっぱいと同じくらい、野望も素質もでっかい子です。
向井拓海、走り出す
街をバイクで走り回る暴走族・狂鬼会。名前マジでベタだな! その特攻隊長が拓海。地元(神奈川出身です)ではケンカを売ってくる奴らがいなくなり、東京に出てきてもナワバリ争いがない。……まあそうでしょうよ、君の「集団でチーム組んで走る」スタイルは今ほとんどいないよ。
「頭で考えんじゃねえ、心で動けよ。つまんねー毎日を変えられんのは、自分だけだろうが!」(1巻P16)
テンション上がる、ついていきたくなる。カチコミに行こうと提案し、チームが盛り上がっていた所、突然中止を告げる拓海。彼女実は捨て猫をこっそり育てており、その世話を優先しました。これを見つけた元ヤンのプロデューサーは、彼女に光るものを見つけて、スカウトします。
「特攻隊長からアイドルへ」なんて、理解できない。やってられっかー! でもやめなかった。それはバイクで駆け抜けた時の風のように、アイドルのステージでしか見えなかった風を見てしまったからでした。

走るのは道路だけじゃない。どんな場所でも風を浴びて、走れんじゃねえのか?
彼女の新たな暴走人生がはじまります。ヤンキーがわんさか出てくるのは序盤だけ。1巻中盤からはアイドル業界が舞台になっていきます。しかし芸能に挑む彼女が持つのは、まぎれもなく「ブッこむ」スタイル。「天上天下・喧嘩上等!」「エンジン、掛かっちまったからな!」(1巻P182)など、ところどころに入るかっこよすぎる名言など、ノリはずっとヤンキーマンガです。
レトロスタイルヤンキー・向井拓海
向井拓海は18歳の割に、かなーりレトロスタイルなヤンキーです。80年代くらいのノリでしょ。ツッパることが女のたった一つの勲章でしょ。そのころ生まれてないでしょ。
彼女はなりたいものが1巻時点では、はっきりしていません。そりゃあ見るからにキャラ立ち半端ないのですが、彼女がなりたいのは「ヤンキー」ではない。「不良」なんかとんでもない、「ワル」にはなりたいわけじゃない。
バイクに乗ってみんなとつるんで、走るのが好き。時折攻撃的にはなっちゃう。けど、それは悪事を行いたいんじゃなくて、煮えたぎる情熱をおさえきれないだけだ。
だからこそ、レトロスタイルにこだわっているんじゃないか。腕っ節も強いし、多くの人を引き連れて堂々としているけど、彼女あんまり自信がない。自分を見つけられていない。不器用すぎて自分の思いをきちんと表現しきれていない。だから、形のはっきりしたもので自分を武装しないと、落ち着かない。
外の世界を知って、自分の甘さを知った。何を目指しているのか分からない自分が、露呈してしまった。プロデューサーの発言が鋭い。「形に縛られてんじゃねぇ。走るならどんな道だって思い切り暴走してやりゃいいじゃねーか」。
彼女は特攻服という見た目から離れ、アイドルという未知の世界に、身一つでブッこんでいきます。
仲間や動物や子供への優しさ。相手に対する強い仁義。筋を通すためには自分を投げ打つ姿勢。尊敬する相手には敬意を払う態度。借りができたら必ず返す。ド真っすぐなのが向井拓海の生き方。
最高にステキな女性じゃないか。だったらさ、特攻服を来ていても、アイドルのひらひら衣装でも、向井拓海であることには変わりないよ。
「こっち側」の人間
拓海を語る上で欠かせないのが、「WWG」で描かれる藤本里奈の存在です。
めっちゃかわいい! ……けど、彼女たちのこと知らなかったら、路地で会った時に思わず道ゆずっちゃいそう。
ギャルとヤンキーのハイブリッドな彼女、ピアス開けまくり、髪の毛は剃りこみ、ごりごりのギャルメイク、ツーブロック染め髪、ギャル語。アイドルゲーでこういうデザイン入れてくるのかー。これは今までほとんどなかった。
拓海が「不器用ギャップ萌え」キャラだとしたら、里奈は「素直愛され」キャラ。めちゃめちゃ真っすぐで、全く裏表ないです。コンビニの前のゴミ拾うような子です。「あたしばかだからー」と謙遜しちゃうんです。こりゃキュート属性だ。抱きしめて頭なでたい。2人にコンビニスイーツたらふく買ってあげたい。
拓海は彼女の、ニッカボッカ+ソリコミスタイルを見て「こっち側じゃねーか……?」と考えます。
どうしても拓海は「スタイル」から抜け出せずにいます。それはそれでいいんです、大事にしてほしい。だけど、「そっち(アイドル世界)」「こっち(ヤンキー世界)」を分けて考えてしまうのは、自分にかせをはめてしまいます。この後、里奈のアイドル活動への真摯な姿勢を見て、背筋がシャンとなります。目指すものがあるなら、そっちこっちなんて境界線はないはず。
素直で真面目で、一切思い上がらず、アイドルへの夢に真っすぐな里奈。拓海はめちゃくちゃリスペクトしています。デレマス・デレステでもこの2人大の仲良しです。彼女が手に入れた、大切なダチ。横のつながりで成長してこそ、自分の実になっていくというもの。
衣装は違えど、スタイルは変わりません。ガンガン風になってアイドル街道かっ飛ばしてほしい!
元ネタ知っていたらなお楽しいマンガですが、全く知らなくても「ヤンキーアイドル駆け上がり」ストーリーとして独立したストーリーなので、ご安心ください。なおプロデューサーは、拓海のキャラを超えるくらいに濃いヤンキーなので、そこも必見。
彼女や里奈たちが参加しているユニットのCD「純情midnight伝説」は、最高に80年代ロックンロールな上にヤンキー語だらけなので、ぜひ聞こう。ヤンキー文化が極限までファンタジー化して、暴力性薄めでかっこいいところだけ残しているので、どんな方でもおいしくいただけますよ。
(たまごまご)
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