ドラマ「プリンセスメゾン」3話 おひとりさま女性・要さん(37)部屋でめっちゃ飛び跳ねるねとらぼレビュー

自分以外の、誰の心もいらないんですから【やわスピ×ねとらぼ】※更新あり

» 2016年11月09日 12時00分 公開
[たまごまごねとらぼ]
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 もっさり系女子、26歳の沼越さん(役:森川葵、以下沼ちゃん)が、マンションを買うために不動産屋に通うドラマ「プリンセスメゾン」。NHK BSプレミアムで放送中。Webでも公開中。マンガ原作はやわらかスピリッツで連載中、スクロールしていくとここでも読めますよ!


プリンセスメゾン プリンセスメゾン


夢じゃない、1人で手に入れられる目標だ

 普段通っている伊達さん(高橋一生)たちがいるのと別の不動産屋に訪れた沼ちゃん。彼女はマンションを買おうと本気で思っているのに、店員さんは笑顔でこう返します。

 「そちら、売り物件ですよ? 賃貸はこっちでーす。ちなみにお家賃はいくらくらいでお探しですか?」

 失礼な!!! ……っつうても沼ちゃんへたしたら高校生くらいに見えるし、親切心なんでしょう。でもねえ。「でーす」じゃないよ。人を見かけで判断してからに。高級マンションを取り扱う不動産屋の要さん(陽月華)たちも、最初は「えっ、この子がマンションを?」と感じていたし、仕方ないんだけども。

 タイトルは「女が1人で生きること」。男女で差をつけるのはいやだなーと思いつつも、「女性1人暮らし」というだけでいろんなもののハードルがぐーんとあがるのは事実。部屋を借りるのも買うのも。

 沼ちゃんはそんな偏見を一切気にしません。

 「家を買うのに、自分以外の誰の心もいらないんですから」

 本気で無理なことなんて、ない。周囲の偏見など厳しいところもあるけど、「できないって想像だけで決めつけて、やってみもしないうちに卑屈になっちゃうのはだめだよ」(1話のせりふより)

 「大きな夢なんかじゃないです。自分次第で手の届く目標です」


要さん、はしゃぐ

 要さんが1人部屋でおおはしゃぎするシーンのインパクト強すぎて、観終わった後一瞬いろいろ忘れました。かわいすぎる37歳。歌っているのはbloodthirsty butchersの「地獄のロッカー」。

 「ずぶ濡れだ雨 一瞬止まれ ソレデモススメ 傘もささずで」「めぐるのは何故 冗談な雨 激しさは何故 さっきあった怒りすらも流し」(bloodthirsty butchers「地獄のロッカー」より)

 1話で使われた曲は「東京砂漠」。魅力的だけど厳しい東京を歌っています。2話は「バイタルサイン」。何度も走って転んでまた走る沼ちゃんの力強さを表現。

 今回は、同棲していた彼氏にフラレて1人暮らしになってしまった阿久津さん(舞羽美海)と、1人暮らしは楽しいものなのだと活力を得た要さんの心理とシンクロします。

 要さんは、自分の部屋にプロジェクターを設置。最初は我慢していたんだけど、思い切りました。部屋が変わるのは、自分にとっての大きな喜び。沼ちゃんのような「マンションを買う」だったり、阿久津さんのような「部屋の飾りを変える」「引っ越す」だったり。自分が満足できるかどうかが一番大事。だから、要さんは部屋で、飛び跳ねて思いっきり叫んだ。独り飲みが趣味の彼女、1人の時間を満喫しています。誰かと比べる必要なんてない。

 沼ちゃん、要さん、阿久津さん。買う側と売る側、すっかり仲良しになって、3人で阿久津さんの部屋をキャッキャと飾り付けするシーンは、まるで子供のよう。人を家に招いたことがなかった沼ちゃんと要さんも、どんどん自分の視野の幅を広げて、「幸せ」になるため突っ走ります。

 ここまでおひとりさま女子が元気だからこそ、伊達さんのキツイ一言の意味が気になります。4話で明かされるのかな……? にしても伊達さんの潔癖おひとりさま男性生活の様子は、キュンと来るものありますね。


プリンセスメゾン

漫画 第3話

11月17日更新:掲載期間が終了しました。

(C)池辺葵/やわらかスピリッツ/小学館

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