世界初のカフェインチャージバーがオープン。カフェイン入りのドリンクを自分好みの飲み方で
緑茶やコーヒーや紅茶を、エスプレッソ、水割り、ラテ、スパークリング、ビール割りで飲める!
東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅から徒歩1分、交差点角にあるカフェ。……ではなく、ここは世界初のカフェインチャージバー。シンプルでモダンな外観はカフェやレストランにしか見えず、店内もしゃれたカフェ、またはコーヒースタンドといった雰囲気だ。しかし、ここはあくまでも“カフェインをチャージするバー”という。そんな一風変わった空間へと入ってみた。
このビルの2〜4階は、ワークチェアの専門店「WORKAHOLIC」のショップ。その1階がこの「caffeineholic」だ。忙しいビジネスマンがカフェインをチャージして元気を取り戻し、生き生きと仕事をするというコンセプトで作られた。ビジネスマンの日常を助ける強い味方なのだ。
お目当てのカフェインをチャージしようとカウンターへ向かった。メニューを見ると、注文方法が書かれている。
1.セレクトカフェイン:コーヒー、紅茶、緑茶から選びます。
2.セレクトスタイル:下記のいずれかの飲み方をチョイスします。
- エスプレッソ(カフェインをそのままいただく、つまりストレート!)
- ロング(ミネラルウオーターで割る)
- ラテ(スチームミルクで割る)
- スパークリング(炭酸水で割る)
- ビール(ビールで割る)
いろんな飲み方があるもんだと感心しながら、緑茶を選択。飲み方は、まずはそのままグイッとストレートでカフェインを飲んでみようじゃないか! ということで、エスプレッソスタイルを注文した。
ショットグラスが専用のエスプレッソマシンに置かれると、ジュワーッと緑茶が抽出される。できたてが目の前に運ばれて来たので、さぁチャージするぞと勢いよく飲むと、に、にがーい! 思わず口からこぼれてしまったこの言葉。しかし、ここで怯むわけにはいかず、もう一口。すると緑茶の深味が口の中に広がる。おや? と不思議に感じ、またひと口。すると、この苦味がいとおしくなってきた。さらに和三盆を入れて味わってみると、まろやかで上品な味に変化。やばい、クセになりそうだ。
では、紅茶はどんな味なのだろう? こちらも専用エスプレッソマシンで抽出される。
レモンが添えられて登場した紅茶エスプレッソをストレートでいただく。グラスを口元まで寄せると香りがいい。そしてひと口。渋い! これは渋みが強烈だ。次にレモンを絞って飲むと、酸味と渋みの調和でガツンと目が覚めた。そして、ブラウンシュガーを入れて甘みを足すと、渋みは変わらないがコク深くなる。1杯で3つの味を楽しんだ気分だ。
最後はコーヒーエスプレッソ。つまり、これがよくある通常のエスプレッソだ。いろんな店でエスプレッソは飲んできたが、ここのは濃い! インドでオーガニック認定が取れた最高級ロイヤルロブスタを中心に数種類をブレンドした豆で抽出しているそうだ。ブラウンシュガーとの相性が抜群で、少し甘くするとコクが豊かになった。
この店の豆と茶葉は全て「安心・安全・健康」に配慮されている。つまり、身体に優しくエネルギーをチャージできるのだ。
ちなみに、筆者は店内で自由に楽しんだが、よりフォーマル(?)にカフェインチャージをしたい方は、スタンダードスタイルに沿うのもオススメだ。入り口付近の床に書かれた矢印はカウンターを指している。つまり、店内に入ったら、真っすぐカウンターに立ち、カウンター下のフックにバッグをかけ、ショットグラスを片手でグイッと飲み干し、カフェインをチャージする。これはあくまでもコンセプトスタイルなので、店内のチェアに腰かけて、ゆっくりとチャージしても問題ない。
体が少し火照ってきたような感じがしたものの、ほかのメニューが気になり始め、ここは興味に任せてみることにした。最初は、スパークリング紅茶。炭酸で中和されるせいか、渋みが薄れ、スッキリとした飲み口だ。
次は、緑茶ラテに挑戦。まろやかなミルクの甘さでちょうどいい飲みやすさだ。しかし、爽やかさもある。これはカフェイン効果なのだろうか。
店長の伏見さんが「私のオススメもよかったら、どうぞ」と緑茶アイスラテを差し出してくれた。下に緑茶、上にたっぷりのクリームが乗ったドリンクは、デザートのようなクリーミーさ。口当たりもいい。
このころになるといよいよ体がHOTに。これはカフェイン効果か!? カフェインは十分なので、小腹も満たしておきたいと思い、ホットドッグの存在を思い出した。3種類のパンと10種類のソーセージから選べるホットドッグで、ソーセージは国産にこだわり、全国各地から仕入れているそうだ。ソースは好みの組み合わせをチョイスできる。トッピングは4種類あり各30円。つまり、組み合わせ次第で相当な種類のホットドッグになるのだ。今回は全粒粉パンにハーブの効いたフレンチタイプのソーセージを挟み、自家製トマトソースと粒マスタードをかけてもらった。では、いただきます。
カフェインをいつも以上に摂取した体にホットドッグでお腹を満たし、満足感に浸る筆者を襲ったのは、今夜は眠れるのだろうか……という心配でした。
(茂木宏美/LOCOMO&COMO)
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