ヘドバンできる“柵”もある! メニューがバンド名、レアポスター・音源も満載の「バンギャカフェ」に行ってきた(2/2 ページ)
[島]さんがRaffineをオープンさせた当初、目標にしていたのは「ぼっちのバンギャさんがバンギャ友達を作れる場所」にすること。オープンから2年たった今、その目標はかなえられているそうだ。
「近所にライブハウスのDRUMBe-0があるので、ライブの前後に来てバンドやライブについて語り合ったり、ぼっちで来て好きなバンドの話で意気投合して友達になる、という方が多いです。大分でライブがある日は、僕も店を閉めてライブに行っちゃいます(笑)。そして、ライブから帰ってきたら再び店を開け、みんなでライブの感想を語り合う、なんてこともしばしば。ここで出会ったお客さん同士で『このバンドのライブ行こうよ』『じゃあ私、チケット取るよ』といった会話もよくあります」([島]さん)
バンドマンも打ち合わせに使ったり、偶然居合わせたバンギャにライブの宣伝をしたりと、両者にとってとても良い場となっているとのこと。「V系を全然知らない人がバンギャの友達と一緒に来た際は、他のお客さんも一緒になってオススメのバンドを教えるので、V系を好きになって帰ることもありますね」
この日も常連さんが来ていたので、常連さんと[島]さんのV系トークに筆者も参加。V系を知らない人から「最近のオススメバンドを教えて」と言われることが多いので、どんなバンドならばドン引きされずに受け入れてもらえるかについて語り合った。男性ならばコドモドラゴンやDADAROMAといった激しめのバンド、女性ならLIPHLICHだと外さないという結果に。このように、常連さんだけでなく、初めて来た人でも受け入れてもらえる温かさがRaffineにはあると感じた。
帰り際に渡されたのがポイントカード。このポイントカードは、通うたびにバンギャとしてのランクが上がっていく仕組みだ。最初は「パンピ」(V系を知らない人を指す「一般ピープル」というバンギャ用語)、次が新規、2枚目は「常連」、3枚目は「遠征」(全国ツアーなどで地方まで遠征に行くこと)、「全通」(好きなバンドのライブの全公演に行くこと)、「仕切り」(ファンをまとめる役の人。トラブルが起こりがちなので禁止しているバンドも多い)、「カリスマ」、「神ギャ」と続く。
「お客さんたちには『パンピじゃないんだから3回は来てね』と言ってますね」([島]さん)
地方のバンギャさんのよりどころとなっているRaffine。都心のバンギャさんもツアー遠征などで大分を訪れる際は、ぜひRaffineでバンド名のメニューを食べ、ヘドバンをかましてほしい。
(姫野ケイ)
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