春の七草でおなじみのセリ、実は「“根”がうまい!」 秋田県出身者に聞いたオススメの食べ方をご紹介ご当地めし

シャキシャキ食感と独特の風味がクセになる。

» 2017年02月11日 11時00分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 ご当地の食材を一番おいしく食べる方法を知っているのはご当地の人――。というわけで、今回からスタートする「ご当地めし」では、旬のご当地食材をおいしく食べられる方法をご紹介いたします。

第一回「セリ」はとにかく根を食べよう


ご当地めし 三関セリ

 今回取り上げる食材は「セリ」です。セリは春の七草としてもおなじみの野菜。冬から春にかけてが旬といわれており、スーパーなどでも見かける機会が増えてきましたね。

 しかし七草粥ぐらいでしか食べる機会の少ないセリ。一体どうやって食べたらおいしいのか……。セリの出荷量全国4位の秋田県出身の編集長に聞いたところ、「セリは鍋で食べるとうまい」とのことだったので、今回は秋田のブランド野菜「三関(みつせき)セリ」を用意しました。


ご当地めし さすがはブランド野菜。根が立派

 編集長に「それにしても根が立派ですねぇ」なんて話していると「根を食べるからね」という衝撃の発言が。根って食べられるの? 一体どんな味なんだろう……根。


ご当地めし 流水でジャバジャバ洗う

 というわけで、井上陽水さんの奥さんで元歌手の石川セリさんの名曲、「朝焼けが消える前に」をかけながら早速調理していきます。

 まずは根についている泥を流水で落としていきます。泥が根の奥に入り込んでいる場合もあるので、気になる方は歯ブラシやスポンジなどで洗い落とすとよいと思います。


ご当地めし カットしてみた

 秋田ではきりたんぽ鍋にセリを入れるそうなのですが、きりたんぽが入手できず断念。今回は冬のお鍋に大活躍の「牡蠣」をセリと一緒に購入しましたので、「セリ牡蠣鍋」を作ってみたいと思います。


ご当地めし 具材は牡蠣とセリだけ

 セリの味をより感じやすくするために、具材はセリと牡蠣のみに限定。おだしは市販のものでも大丈夫ですが、編集部ではゴマペースト、豆乳、カツオだし、塩で味を調えたものを用意してみました。おだしが冷たいうちから牡蠣を入れて、弱火で火にかけます。


ご当地めし 「セリ牡蠣鍋」

ご当地めし セリは軽く火を通すぐらいがおいしい

 牡蠣にしっかりと火が入ったら、セリの根、茎、葉の順に入れます。さっと火が通ったら完成です。まずはセリの茎からいただきます。シャキシャキとした歯ごたえとふんわりと香る独特の風味がたまらなくおいしいです! 七草粥では感じられなかったセリ本来のみずみずしさが感じられます。


ご当地めし 根はこんな感じに(つぶつぶしているのはゴマペースト)

 続いては編集長オススメの根。こちらは茎とは違い、しっかりとしたシャキシャキ感があって、なんとも不思議な食感です。例えるならば細くしたゴボウのような食感といった感じでしょうか。根の細い部分にも牡蠣のうま味がしっかりと入り込んでいて、たまりません。また途中、味変でカボスを絞ってみると味が締まる感じがしましたので、お好みでどうぞ。

 いやぁ、セリがこんなにもおいしいものとは思いませんでした。そして根には一度食べたらクセになる独特のおいしさがあることも分かりました。

お肉とも相性抜群

 さらに調べてみると「セリはお肉とも相性がいい」という情報を発見したので、2日連続でセリを買いに行きました。が、昨日買った三関セリは売り切れており、別の種類のセリを入手しました。


ご当地めし 家族は大困惑の2日連続セリ鍋料理。今回は「すき焼き」

 お肉を使った鍋といえば、やっぱり日本のソウルフード「すき焼き」でしょう。ということで2日目はすき焼きを作ることにしました。


ご当地めし 超おいしそう

 具材をお肉、セリ、焼きネギに限定。さっとお肉に火を通したらすかさずセリを投入し、卵に具材をダイブさせてみました。もう食べる前からうすうす「どうせおいしいに決まってる」とは思っていたのですが、これはすごいです。セリの独特の風味がおだしにうつったことにより、お肉のうま味が増している気がします。すごいぞ、セリ!


ご当地めし

 と、お鍋で食べるのもおいしいセリですが、おひたしや混ぜご飯、いため物など、いろいろな食べ方があります。調理のポイントは、とにかくセリのシャキシャキ感を損なわないよう「火を通しすぎないように注意すること」。皆さんも今年はセリ料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

(Kikka)

関連キーワード

ご当地 | | 野菜 | 料理 | 豆乳


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news042.jpg 夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
  4. /nl/articles/2411/14/news090.jpg ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  5. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. /nl/articles/2411/13/news162.jpg 「情報操作されてる」「ぜーんぶ嘘!!」 175R・SHOGO、元妻・今井絵理子ら巡る週刊誌報道を一蹴 “子ども捨てた”の指摘に「皆さん騙されてます」
  9. /nl/articles/2411/14/news035.jpg 160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」
  10. /nl/articles/2411/12/news194.jpg 「予約しました」 サッポロ一番の袋に見せかけた“笑っちゃいそうなグッズ”が話題 「サッポロ一番味噌ラーメン好きがバレちゃう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた