スクールガーディアンは鍵アカウントも見られる(?)というウワサ 運営会社とTwitterに聞いてみた

SNSはパブリックなものとの認識が重要です。

» 2017年02月08日 15時15分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 2月6日放送のバラエティ番組をきっかけとした「スクールガーディアンは鍵アカウントでも見られるのではないか」という疑惑について、運営会社とTwitter社を取材しました。


スクールガーディアン TBS系番組「好きか嫌いか言う時間」の番組説明(公式サイトより

 スクールガーディアンとは、生徒が抱えるネット上のトラブルなどを学校側が認識するために、民間の業者にSNSなどの投稿を確認してもらうというサービスです。TBS系「好きか嫌いか言う時間」で取り上げられ、番組内には実際にスクールガーディアンのサービスを提供する会社の担当者が出演。現役の学生たちからの質問などに答えていました。

 話題になっているのは番組中のワンシーンで、スクールガーディアンはSNS上を見回っているという話から「鍵アカウントの場合はどうなるのか」という質問が上がりました。これに対して運営会社は「企業秘密なのでその仕組みについては言えない」と言及を避けました。ところが放送後に続々と番組のキャプチャー画像などが出回り、「スクールガーディアンならば鍵アカウントでも見られてしまうのでは?」というウワサが流布しています。

運営会社を取材

 ねとらぼ編集部はスクールガーディアンのサービスを提供し、番組にも担当者が出演していたアディッシュに接触。鍵アカウントについてのウワサは本当なのか、そしてスクールガーディアンとは何なのかを取材しました。


スクールガーディアン アディッシュが行うスクールガーディアンのサービス(公式サイトより

――ツイッター上では「鍵アカウントもスクールガーディアンなら見られるらしい」と思わせるようなツイートが拡散していますが、これは事実なのでしょうか

担当者:弊社では、「見られる、見られない」「見ている、見ていない」については公表を差し控えさせていただいておりますが、SNSの利用規約に抵触するような行為はおこなっておりません。

――もし学校への報告が発生した場合は、SNS上での該当記述を撮影して学校側に渡すという形になるのでしょうか

担当者:どのような形で情報のやりとりをしているかは、公表しておりません。

――スクールガーディアンを導入している学校はどの程度あるのでしょうか

担当者:私立で全国191校(うち都内93校)、公立の場合は入札の結果によって左右されますが、アベレージで数百校程度です。

――そもそもスクールガーディアンのお仕事はやはり生徒の「監視」が目的になってくるのでしょうか

担当者:スクールガーディアンはネット上での生徒さんの見守りサービスです。リアルの出来事そのものについては、先生方やご両親などによる観察で発見されることも多いですが、ネット上の書き込みについては、先生やご両親の目が届かないことが多いです。それを弊社が代わってチェックし、トラブルのタネをご報告しています。生徒さんに降りかかるトラブルを早期に発見するチャンネルの一つとして位置付けています。


Twitter社を取材

 鍵アカウントへの対応状況については明言を避けたアディッシュ。一方で疑問として残るのが、「相手に許可されていない鍵アカウントを見られる方法は技術的に存在するのか」という問題です。Twitter社を取材しました。

――許可されていない相手に鍵アカウントを見られてしまうということはありますか

広報:Twitter社の社員であっても鍵アカウントの方の投稿を見ることはできませんので、基本的にはあり得ないと思います。

――基本的には、というと

広報:あくまでも一つの例ですが、サードパーティーアプリケーションと連携する場合に「ツイートを読み込む」という許可項目があったとします。それについて同意したうえで「Twitterと連携する」ボタンを押したとしたら、鍵アカウントであってもサービス提供者がその方のツイートを見ることはできると思います。

※サードパーティーアプリケーションとは……Twitter.comやTwitterの公式モバイルアプリとは別に開発されたアプリ。ツイートやそのほかのTwitterデータにアクセスするのに使用される。

――Twitter社が特定の事業を行う事業者に対して何か特別な権限を与えるということはあり得ますか

広報:法的な開示要求などがない限りは利用者の情報を開示することもありませんし、民間の事業者に対して特別な権限を付与するということは考えられません。


(Kikka)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2407/24/news014.jpg 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  2. /nl/articles/2407/25/news017.jpg 「これが生えたら庭終了」 プロも降参する“何をやっても全部ムダな最恐雑草”の正体が400万再生「ほんとこれ厄介」「土ごと変えないと不可能」
  3. /nl/articles/2407/26/news151.jpg イトーヨーカドー春日部店が閉店へ 「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパーのモデル 「残念」「寂しい」惜しむ声
  4. /nl/articles/2407/25/news012.jpg 夜、山中の側溝をのぞいてみたら…… 思わず声がもれる“あらぬ生物”の姿に「ヤバいw」「生で見てみたい」
  5. /nl/articles/2407/25/news007.jpg 水槽の中で卵を発見→慎重に見守って1カ月後…… 小さな命の誕生に飼い主も視聴者もメロメロ「まじで可愛すぎるほんとに可愛い」
  6. /nl/articles/2407/25/news138.jpg 「お父さんはママのオタクだった」 母親が「元・おニャン子」のタレント、アイドルとオタクが“つながっちゃいけない理由”を問いかける
  7. /nl/articles/2407/25/news050.jpg 「立体的に円柱を描きなさい」 中1の“斜め上の解答”に「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」
  8. /nl/articles/2401/26/news015.jpg スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  9. /nl/articles/2407/26/news119.jpg 工藤静香、15歳の愛犬が天国へ 感謝の言葉つづるも……「泣いてばかり」「心が追いつかない」と悲痛な思い
  10. /nl/articles/2407/26/news008.jpg 外国人が来日して“3年後”…… マクドナルドの“オーダーの変化”に「胃袋が日本人のそれなんよw」とツッコミ
先週の総合アクセスTOP10
  1. プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが360万再生「凄すぎて笑うしかないww」「チーズが、、、」
  2. 6年間外につながれっぱなしだったワンコ、保護準備をするため帰ろうとすると…… 思いが伝わるラストに涙が止まらない
  3. 「お釣りで新紙幣来た!!!!!と思ったら……」 “まさかの正体”に「吹き出してしまった」「逆に……」
  4. 赤いカブトムシを7年間、厳選交配し続けたら…… 爆誕した“ウルトラレッド”の姿に「フェラーリみたい」「カッコ良すぎる」
  5. ダイソーで買った330円の「石」を磨いたら……? 吸い込まれそうな美しさが40万回表示の人気 「夏休みの自由研究にもいいのでは?」
  6. 「これ最初に考えた人、まじ天才」 ダイソーグッズの“じゃない”使い方が「目から鱗すぎ」と反響
  7. もう笑うしかない Windowsのブルースクリーン多発でオフィス中“真っ青”になった海外の光景がもはや楽しそう
  8. アジサイを挿し木から育て、4年後…… 息を飲む圧巻の花付きに「何回見ても素晴らしい」「こんな風に育ててみたい!」
  9. スズメの首は、実は……? 「心臓止まりそうでした」「これは……びっくり!」“真実の姿”に驚愕の声
  10. 【今日の計算】「8×8÷8÷8」を計算せよ
先月の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
  3. 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
  4. 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
  5. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  6. かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  7. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  8. 天皇皇后両陛下の英国訪問、カミラ王妃の“日本製バッグ”に注目 皇后陛下が贈ったもの
  9. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  10. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」