ミスフル作者が「いじめなどで『死にたい』と思ったときに読んでもらう漫画」を制作 現在5歳の娘が将来悩んだときのため
相談できない悩みを抱えている場合にも、親としてのメッセージを伝えられるように。
現在5歳の娘さんに向けて描かれた、「いつかいじめなどの悩みで『死にたい』と思ったときに読む漫画」が話題になっています。制作したのは「Mr.FULLSWING」(週刊少年ジャンプ)などの作品で知られる漫画家・鈴木信也さん。
学生時代に「かなりの陰キャで苦労した」という鈴木さんの悩み、自殺などに対する考え方が数ページにわたって紹介されており、いつか自身の娘が「死にたい」と思ったときに読んでもらえたらと公開しています。娘さんは現在5歳ですが、幼稚園での人間関係に悩んでいたことがあり、それを家族に隠していたことから、奥さんの協力のもと制作されたものなのだそうです。
病気、挫折をはじめとした悩みが尽きない人生を「軽くガス漏れしている部屋」にたとえており、趣味などの方法で「換気」しなければならないと主張。特にいじめに関しては、社会でも海外でも起こっているよくあるトラブルで、被害者になるかどうかは運次第としか言えないため、「自分を責めなくてもいい」としています。
このような考え方から、自殺したくなるほどの困難に出会ったときは不登校やひきこもり、ニートといった世間体の悪い形であれ、ツライ状況からとにかく逃げることを推奨。経歴に傷がつくなどのマイナスになる要素も命の価値と比べたら「儲けもん」と説明し、最後は「生きてるだけでけっこうスゴイことなんだから」というメッセージで締めくくっています。
鈴木さんにお話を伺ったところ、読者として想定している娘はまだ幼く、この漫画の具体的な保管方法などはまだ考えていないとのこと。ですが、いつか他人に相談しにくい悩みを抱えてしまったときに、わが子を思う親の気持ちを伝えるアイテムになってくれるかもしれません。
画像提供:鈴木信也さん(@shinya_sheep)
(マッハ・キショ松)
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