扇風機に挑む電動うちわ、防御力が高すぎる花粉症対策グッズ 斜め上の発想力でニッチを突き進むサンコーレアモノショップの世界(1/2 ページ)

不思議な商品の数々について取材してきました。

» 2017年12月10日 11時00分 公開
[マッハ・キショ松ねとらぼ]

 コンデンサーからメイド服まで、ちょっと偏っているけれど、さまざまなアイテムがゲットできる東京都・秋葉原。この街に、一風変わった商品ばかりを扱うことで有名なサンコーという企業があります。

 通販サイト「サンコーレアモノショップ」を見ると、いわゆる「俺の嫁」が人肌に温まるヒーター付き抱きまくら、脇の下に風を送る脇汗防止用ポータブルファン……など、思わず「なぜそのニーズに着目した」とツッコみたくなる製品がずらり。

 今回は不思議なガジェット欲をくすぐり続ける同社に取材してきました。どうしてニッチな商品ばかり出しているんですか、サンコーさん?


サンコーレアモノショップ 「俺の嫁」と一緒にポカポカできる抱きまくら(商品ページより)


サンコーレアモノショップ ありそうでなかった脇汗の解決法(商品ページより)

変化球だらけのサンコーグッズが生まれるまで

―― まずは基本的なことからお伺いしたいと思います。サンコーさんって、そもそもどんな企業なんですか?

 社長はもともとPC周辺機器関係の仕事で、海外商品の輸入販売に関わっていました。しかし、務めていた会社の方針で「この商品面白いなあ」「絶対に売れるのになあ」と思うものが販売できなかったそうです。

―― 何というかこう、おカタい感じがあったんですかね。

 そこから独立して自分で輸入販売を行うようになり、2003年に設立したのが当社、サンコーです。「面白いけど役に立つ」商品を提供することがモットーで、「全社員が毎週、新商品のネタ出しをする」という社内ルールがあります。

―― 毎週ネタ出しって、けっこう高頻度ですよね。皆さん、どういうものを提案するんですか?

 自分の身近な困りごとを解決するためのアイテムや、自分が欲しいものを提案することが多いですね。例えば、麻雀好きな人は「全自動麻雀卓が高い。安いやつが欲しい」とか。

―― 個人的な欲望がどストレートに出てますね。

 そうですね(笑)。ですが、もし同じ気持ちを抱いている人たちが世の中にいれば、商品として成立する可能性があるわけです。

 「よし、このアイデアで行こう!」という段になり調査してみると、海外に既製品があることも。こういう場合は輸入販売できますが、無くても自社企画商品として製造し、商品化します。

―― あなた(広報担当者)のアイデアが採用された商品もあるんですか?

 そうですねえ……。自撮り棒ってあるじゃないですか。あれをいち早く売り出したのって、当社なんですよ。

―― 今でこそわりと一般的なアイテムになっていますが、数年前は変わった発想のアイテムという扱いでしたね。「自分の写真を撮るだけのために、カメラ用の棒を買う人なんて本当にいるの?」と不思議に思った覚えがあります。

 その自撮り棒をかわいく進化させたのが、私のアイデアから誕生した自社企画商品「もふもふ肉球自撮り棒」。持ち手部分が猫の足っぽいデザインになっていて、肉球をプニッと押すと、シャッターがパシャッと。

―― まさか、そこに自撮り棒の新たな可能性を見いだすとは……!


サンコーレアモノショップ 商品ページによると「猫! ねこ! ネコ! あぁ! かわいい! 猫! ねこ! ネコ! 特に猫の手が好き! あのコロンとしてモフモフな猫の手! あぁ! かわいい!」とのこと。ちなみに、Bluetoothを使わない有線タイプも販売

 ……と、まあ、こんな風に輸入販売と自社企画を組み合わせながら、毎週2〜3種のペースで新商品を出しています。

 販売は通販サイト「サンコーレアモノショップ」のほか、オフィスがある秋葉原近辺の直営店などで行っています。秋葉原にはいろいろなお店がありますが、国内製品を扱っているところが多いので、売り物がかぶることはまずないですね。


サンコーレアモノショップサンコーレアモノショップ 「すげえお店だぜぇ」な総本店


サンコーレアモノショップサンコーレアモノショップ 2号店もこのノリ

―― あの通販サイトって、どうやって作っているんですか? 海外製品もあるはずなのに、外国語の商品名が見当たらないような……。

 自社のスタッフが商品名の考案などを行っているんです。担当スタッフが3人いて、取扱説明書、商品ページの制作までやってもらっています。このときに写真素材なんかも必要になるので、スタジオ用のマンションも1部屋確保しています。

改良を重ねた“人をダメにする系”アイテム

超軽量折りたたみ式仰向けゴロ寝デスク

―― ここからは、サンコーさんの企画商品に焦点を絞りたいと思います。変わり種ぞろいですが、どんな商品が人気ですか?

 好評な商品はシリーズ化して改良版を開発することがあって、「仰向けゴロ寝デスク」シリーズはもう8代目になりました。ノートPCを固定する天板が360度角度調整できるから、寝転がった姿勢でもいろいろ捗るぞ、というアイテムですね。


サンコーレアモノショップ これで働かせてください!(商品ページより)

「うつぶせ寝クッション」から発展した「横向き寝クッション」

 同じ“ぐうたら系”でいうと、最新の「うつぶせ寝クッション」も3代目までいきました。

―― 最新版ではどんな改良が?

 横向きに寝ても使えるようになっています。クッションの中央に耳を入れる穴を開けたり……

―― なるほど。クッションでこすれると、痛くなることがありますよね。

 それから、頭部を載せるクッション、胴体用のクッションのあいだに隙間を作っています。普通に横向きに寝転がると片腕が体の下に入ってしまうんですが、その隙間に腕を通すことで両手が使えるようになります。本を読んだり、ゲームしたりしやすくする工夫です。


サンコーレアモノショップ ダラダラした姿勢で、ダラダラするときに便利なやつだこれ(商品ページより)


サンコーレアモノショップ 楽そうに見えて意外とキツいんですよね、この姿勢(商品ページより)

―― 解説ありがとうございます。製品のことが分かると同時に「人間はなぜ怠けるために、全力を尽くしてしまうのか」という別の疑問が湧いてきました。

ニッチすぎる方向に進化していった企画商品たち

ハチの巣駆除もできそうな花粉症対策アイテム「USB花粉ブロッカー」

―― あと、個人的に気になっていた商品なんですが、この「USB花粉ブロッカー」という花粉症対策用マスク、いくら何でも防御力を上げすぎてません? われわれがよく使うマスクと違って顔全体を覆っていて、ハチの巣駆除などにも使えそうな形状になっていますよね。


サンコーレアモノショップ ……!?(商品ページより)


サンコーレアモノショップ 花粉以外もガッツリ防げそう(商品ページより)

 これは「とにかく徹底的に花粉をシャットアウトしたい」というニーズを想定した商品です。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2407/20/news002.jpg 赤いカブトムシを7年間、厳選交配し続けたら…… 爆誕した“ウルトラレッド”の姿に「フェラーリみたい」「カッコ良すぎる」
  2. /nl/articles/2407/20/news074.jpg もう笑うしかない Windowsのブルースクリーン多発でオフィス中“真っ青”になった海外の光景がもはや楽しそう
  3. /nl/articles/2407/19/news021.jpg 【今日の計算】「8×8÷8÷8」を計算せよ
  4. /nl/articles/2407/19/news095.jpg ダイソーで買った330円の「石」を磨いたら……? 吸い込まれそうな美しさが40万回表示の人気 「夏休みの自由研究にもいいのでは?」
  5. /nl/articles/2407/18/news032.jpg ヤマト運輸から届いた“予告状”に7万いいね 逆怪盗キッドという発想に「オモロすぎる」「センス良すぎて笑ったwww」
  6. /nl/articles/2407/18/news031.jpg プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが360万再生「凄すぎて笑うしかないww」「チーズが、、、」
  7. /nl/articles/2407/14/news001.jpg 「結局、ホテルの布団はキレイにしたほうがいい?」 ホテル従業員の回答を覚えておきたい
  8. /nl/articles/2407/17/news033.jpg 「保育園の先生に褒められまくってる」 息子のために義母が作ってくれたズボンが「センスある」「かわいい」と大人気
  9. /nl/articles/2407/19/news133.jpg そういうことか……! 道で見つけた“JPEG画像”みたいなフタ → 意味が分かると笑っちゃう例えに「うまいww」「センス良すぎ」
  10. /nl/articles/2407/18/news161.jpg 「笑ったww」「とんでもねぇ」 AIの指示通りにメイクしてみたら……? 衝撃すぎる仕上がりに爆笑「1周まわって芸術」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 17歳がバイト代を注ぎ込み、購入したカメラで鳥を撮影したら…… 美しい1枚に写り込んだまさかの光景に「ヤバい」
  2. 日本地図で「これまで“気温37度以上”を観測した都道府県」を赤く塗ったら…… 唯一の“意外な空白県”に「マジかよ」「転勤したい」
  3. お昼寝中の柴犬、すぐ近くに“招かれざる客”が現れ…… まさかの正体にワンコも驚き「初めて見たww」「世界よこれが日本の番犬だ」
  4. GU、SNSで話題の「バレルレッグジーンズ」全店発売を延期 「予想を大幅に上回る売れ行き」で
  5. 柴犬に18歳シニア犬との留守番を頼んだら…… 見守りカメラがとらえた行動に「優しい行動に涙が」「人間も見習わないと」
  6. 沸騰したアメに金平糖を入れると…… 京都の製菓店が作った“斬新スイーツ”の完成形に「すごい発想」「夢みたい…」
  7. 車の下から聞こえる“奇妙な騒ぎ”の正体は……? 6200万再生の驚きの光景に「私には絶対にできない」「尊敬します」【米】
  8. 「みんなが勝手にいろいろ言って……」 神田正輝、初告白した激痩せ&重病説の“まさかすぎる真相”に視聴者びっくり「そんな事情だったんですね」
  9. そうめんを作り置き冷凍弁当にしてみたら……おいしくてリピ確定! 100万再生の作り方に「夏休みの子どものお昼に最高」
  10. 丸山桂里奈、“元夫”との2ショットに「え!!」 成長した娘にも注目の声「もうこんなに大きくなって!!」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
  3. 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
  4. 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
  5. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  6. かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  7. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  8. 天皇皇后両陛下の英国訪問、カミラ王妃の“日本製バッグ”に注目 皇后陛下が贈ったもの
  9. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  10. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」