ニュース
» 2018年06月01日 11時00分 公開

傘に袋をかぶせる装置「傘ぽん」、実は欧州のあちこちで活躍中 海外累計1万台販売の理由は

日本で雨の日におなじみのあの装置が、海外でもよく見かけると話題に。メーカーの新倉計量器に取材しました。

[黒木 貴啓,ねとらぼ]

 雨の日に建物の入口によく設置されている、ぬれた傘を差し込んで手前に引くだけで傘袋をかぶせることができる装置。東京・神田の新倉計量器が開発した「傘ぽん」という機器なのですが、こちらがスペインの博物館やロンドンの天文台などヨーロッパのあちこちに進出しているという写真がTwitterで注目を集めています。日本でおなじみの「傘ぽん」がいつの間に世界デビューを……? 新倉計量器に取材しました。

傘ぽん 海外 欧州 スペイン 人気 理由 進出 傘 袋 新倉計量器 スペインのバスク博物館に設置された傘ぽん。まさか海外でこれを見るとは……(写真提供:@mohzeki222さん)

 「傘ぽん」は新倉計量器が1993年から製造・販売している特許登録済商品。手や服をぬらすこと無く、片手で傘に傘袋をかぶせられる利便性から、全国の百貨店やホテル、スーパーなど多くの店に導入されているヒット商品です。国内の販売台数は累計約10万台。

傘ぽん 海外 欧州 スペイン 人気 理由 進出 傘 袋 新倉計量器傘ぽん 海外 欧州 スペイン 人気 理由 進出 傘 袋 新倉計量器 「傘ぽん」

 3月下旬、この傘ぽんをスペインのバスク博物館で見かけたという写真がTwitterで2万回以上リツイートされるなど話題に。すると他のユーザーから「ロンドンのグリニッジ天文台にも出没してましたよ」「フランスのロダン美術館にもいた」「マドリード王宮にもあった」と欧州各地での目撃写真が続々と寄せられました。

 さらに写真の傘ぽんにはどれもこれも「傘ぽん」と書かれたステッカーが貼られたまんま。日本でなじみ深い存在が日本語を掲げたまま海外の日常に佇んでいる姿が何だか笑いを誘います。ネットでは「途端にあふれる日本感w」「日本語のまま出荷されててかわいい」とその様子を楽しむ声、「これ便利だからなあ」「世界に通じる便利さだとわかってなんかうれしい」と日本の商品が世界で活躍するのを喜ぶ声があがっていました。

 いやしかし、なぜそんなところに傘ぽんが? 新倉計量器の傘ぽん事業部担当者によると、同社では2002年頃からスペインにある販売代理店より欧州各地へ向けて傘ぽんの販売を開始したとのこと。

 当初は欧州各地の展示会に出展したり有名施設で設置デモンストレーションを行ったり、施設によっては無償提供をするなど宣伝広告に注力して知名度をあげていきました。現在、海外での販売台数は累計約1万台。欧州を中心、特にスペインで普及しているといいます。

傘ぽん 海外 欧州 スペイン 人気 理由 進出 傘 袋 新倉計量器傘ぽん 海外 欧州 スペイン 人気 理由 進出 傘 袋 新倉計量器 バスク博物館で傘ぽんを発見したツイート主さん、なんと宿泊先のホテルでも発見したそう(写真提供:@mohzeki222さん)

――海外でも「傘ぽん」が売れたのはなぜだったのでしょうか。

担当者: 販売増のきっかけは、各地の有名な観光施設やホテルなどで来客用、観光客用として傘ぽんを設置したところ評判が非常に良かったことです。設置場所の増加に伴い、それまで欧州になかった非常にユニークで便利な製品ということで徐々に製品認知度が向上し、浸透していきました。

――現地での反応はどうでしたか? 

担当者: 海外の方が考える、いかにも「日本らしい」製品でありそのアイデアが喜ばれています。初めて使用される方にはまだ驚かれることも多いですが、「とても便利」との声を多く耳にします。

――「傘ぽん」の日本語表記名のシールをそのまま残して使っているところもあるようですが。

担当者: 日本製の品質をアピールする目的もあって、基本的にシールはあえて貼ったまま販売をしています。欧州では漢字のデザイン性にひかれる方も多くいらっしゃいますので、意味がわからなくとも表記自体がかっこいいというご意見をいただくこともあります。海外へ旅行やビジネスで行かれる日本の方にとっては、母国語である漢字やひらがなを街中で見かけること、また日本で使用している傘ぽんが海外でも同じように使用できることが新鮮に映っているのではないかと思います。

――Twitterでは日本製の「傘ぽん」が海外に浸透していることに喜びの声があがっています。

担当者: 非常にありがたいです。日本では「おもてなしの精神」が文化の一部であり、当たり前となっています。このサービス精神やおもてなし文化が海外においても受け入れられていることにうれしく思われる方も多いのではないでしょうか。メーカーとしては、これからも「傘ぽん」の普及を通じて、日本の文化を発信することに少しでも貢献ができたらと考えています。

傘ぽん 海外 欧州 スペイン 人気 理由 進出 傘 袋 新倉計量器 傘ぽんに込めた思い(カタログより)

 そろそろ日本は全国的に梅雨入り、傘ぽんがますます活躍する季節。傘に袋をかぶせてもらうとき、実は欧州でも人気のすごいやつなんだ、ということをたまには思い出してもいいかもしれません。

黒木貴啓


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2201/21/news019.jpg 子猫「イヤー!!!」→「あれ……?」 初めてのお風呂で元保護子猫が見せた意外な反応に、飼い主もビックリ
  2. /nl/articles/2201/21/news123.jpg 「俳優たちの見たことない姿」「カッコ良すぎる」 松重豊、仲村トオルらの“ランウェイ姿”が話題沸騰
  3. /nl/articles/2201/22/news041.jpg 仲里依紗、イメチェン後のサラサラストレートヘア姿に“ウケる” 清純派な落ち着いた空気に「若返ってて似合ってます!」
  4. /nl/articles/2201/22/news043.jpg かまいたち濱家、体重7キロ減を“ひと月弱”で達成 MAX95キロからの激変ぶりに相方・山内「想像以上に仕上げてきた」
  5. /nl/articles/2201/21/news169.jpg お姉さんたちの美ボディにメロメロ! 「東京オートサロン2022」美女コンパニオンまとめ第3弾
  6. /nl/articles/2201/22/news052.jpg ダルビッシュ聖子、10年前のバキバキ腹筋に自信満々「どこでも見せる事が出来ました」 当時の厳しい鍛錬は「もうできないわ」
  7. /nl/articles/2201/18/news138.jpg 妻を妄想上の存在と思い込む男、そんな夫を支える妻…… 妄想と現実が入り乱れる漫画が何度も読み直したくなる強烈展開
  8. /nl/articles/2201/22/news049.jpg 松本伊代、“ヒロミさんも捨てられない”花嫁衣装をリメイク ステージ用に生まれ変わったドレスへ「28年前のものとは思えない」
  9. /nl/articles/2201/20/news131.jpg いくらしょうゆ漬けみたいな「ほぼいくら」発売 ぷちぷちの食感、味わいを再現
  10. /nl/articles/2201/22/news057.jpg EXILE黒木啓司と結婚の宮崎麗果、3歳息子とパパのバースデーケーキ作り 奮闘するわが子に「泣いて喜んでくれてよかったね」

先週の総合アクセスTOP10

  1. 勝手に「サービス終了ゲーム総選挙」をやったら6700票も集まってしまったので結果を発表します 2位の「ディバインゲート」を抑えて1位に輝いたのは……
  2. ママとの散歩中、田んぼにポチャンした柴犬さんが帰宅後…… パパに一生懸命アクシデントを報告する姿がいとおしい
  3. “26歳年の差婚”の菊池瑠々、第4子妊娠を発表「もう、とにかくうれしいです!」 年上の夫も満面の笑み
  4. 桐谷美玲、隠し撮りに「絶対ヤバい顔」 “ほぼ半目”な不意打ち写真に「100点満点に可愛い」と全力フォローの声
  5. 村田充、3匹目の愛犬の存在明かす 神田沙也加さんから引き取ったブルーザーとは「数日で仲良くなりまして」
  6. 三浦孝太、母・りさ子誕生日に“家族4ショット”でお祝い キングカズも笑顔の写真に「家族が1番!」
  7. バレー日本代表の清水邦広の再婚に盟友・福澤達哉さん「相手は私ではございません」 元妻は中島美嘉
  8. 「駅の待合室をバケモンが占領している」→“謎の生き物”の正体について大分県立美術館に話を聞いた
  9. 滝沢カレン、倖田來未の“バックダンサー”になりすまし 感極まって「人一人洗えるくらい泣きました」
  10. 宮崎駿愛用の「電動消しゴム」が故障 → サクラクレパス公式が倉庫の奥から発掘 Twitterが繋いだ温かな展開が話題に

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「どん兵衛」新CMに星野源が復活も衝撃の新展開 “どんぎつね”吉岡里帆の正体明かされ「完全なホラー案件」「狂気を感じる」
  2. ハラミちゃん、“公称145センチ”も本当の身長にゴチメンバー驚き 「デカイっていわれるのが嫌になっちゃって……」
  3. 西川史子、退院を報告 「生きていて良かったと思っていない」と告白も、力強い現在の心境明かす「私は医師です」
  4. 「もうアヒル口」「美人確定ですね!」 板野友美、生後2カ月娘の“顔出しショット”にみんなメロメロ
  5. 「気ぃ狂いそう」 木下優樹菜、生配信中止で“涙のおわび動画” やらかしたスタッフに「生きてたらミスぐらいする」
  6. 東大王・鈴木光、“お別れの笑顔”で司法試験合格を報告「本当にありがとうございました」 SNS閉鎖に涙のエール続々
  7. 「こんな普通に現れるの?!」「バレそうで心配」 倖田來未、駅のホームに“普通に並ぶ”姿にファン驚き
  8. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」「どストレートに餅で笑った」と称賛集まる
  9. 第1子妊娠のすみれ、母・松原千明と2年ぶりに涙の再会 「やっとママに会えました」と感動的な親子ショット公開
  10. 渡辺裕之、66歳バースデーで息子と2ショット 合同誕生日会に「すごいお料理とケーキ」「イケメン息子さん」