「小中学生の宿題に効果なし」って本当? 漫画家が一緒に取り組んで息子の苦手を克服した経験談で反証

漫画の発端となった「宿題に効果なし」とする新聞記事は、フェイクニュースとみられています。

» 2018年07月05日 20時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 「小中学生の宿題は成績向上に効果なし」とする新聞記事が、近ごろTwitterで話題となりました(※)。当該記事はのちにフェイクニュースと判明したのですが、漫画家の加藤マユミ(@katomayumi)さんは思うところがあり、長男の宿題にまつわるエピソードを漫画にして公開しました。

※もともとは「量が多すぎない限り、宿題は学生の成功を助ける」とする米デューク大学の発表。これを当該記事は誤訳・拡大解釈していた(参考:Toggeter


アイキャッチ 親子で宿題に取り組むうちに、息子が苦手の漢字を克服。「宿題の効果」を示している

 加藤さんの息子・ゆうた君は漢字がとても苦手で、小学2年生までは親も「仕方ないか」と軽く考えていました。ところが3年生に上がったとき、担任の先生に面談で「ゆうた君は漢字ができませんね」「このままではついていけなくなります」と、キッパリ指摘されてしまいます。

 ショックで血の気が引いたところに、先生は「小テストの前日は内容が全く同じ宿題を出します。しっかりやればテストで必ず点が取れます」と説明。「お母さんも一緒にがんばってください!」と激励され、加藤さんは息子とともに宿題へ取り組むことにしました。


1P

 以来、息子が宿題をするときは必ず付き添うように。小テストの前日は宿題と同じ内容の問題用紙を手書きで作り、宿題のあとにすぐ実践させました。間違いがあった場合はしっかり復習させ、翌朝に再度テスト形式で書かせるまで徹底しています。


2P

 この学習方法は実を結び、ゆうた君の成績は着実にアップ。加藤さんはたくさんほめつつ、一緒に大喜びです。そして何度目かのテストで満点を取ってからは、必ず80点以上を取るようになりました。「息子はもともと漢字が苦手で、努力しても意味ないだろう」と勝手に思い込んでいた加藤さんは、「そんなワケなかった」と過去の自分を否定。「私も一緒に宿題へ取り組み、しっかり復習することで劇的に向上できた」と述べています。


3P

 そんな経験から「宿題は効果なし」とする記事に疑問を抱いていた加藤さんは、やがてそれがデマだったと知ることに。「どの記事を信じるかは受け手次第ですが、体験に勝るものなしだと思いました」と、話を締めくくっています。

 ツイートには「宿題の効果はさておき、学習習慣をつけることが大事」「親が寄り添って楽しく学べたことに意味があったのでしょう」「親にほめられた成功体験が有意義」といった意見が。加藤さんも「宿題の効果というより『親(わたし)の宿題への取り組みの姿勢が変わった効果』」だと、あらためて当時を振り返っています。


画像提供:加藤マユミ(@katomayumi)さん

(沓澤真二)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  6. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  7. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/21/news005.jpg 藤本美貴、晩ご飯に手料理7品 多忙でも野菜とお肉たっぷりで反響 「お疲れ様です」「凄く親近感」【2024年の弁当・料理まとめ】
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」