「猫の肉球」にはそれぞれ名前があるって知ってた?
前足か後ろ足かでも名前が変わる。
» 2018年07月11日 10時00分 公開
[ねとらぼ]
プニプニした手触りやかわいらしい見た目で、猫好きの心を捉えてやまない肉球。まとめて「肉球」と呼ぶのが一般ですが、実はそれぞれに名称があるのはご存じですか?
今回は、そんな猫の肉球の雑学をご紹介します。
「猫の肉球」にはそれぞれ名前があるって知ってた?
猫の足の裏を単純化したイラストによくあるのが、「足の指部分に小さな肉球を並べ、その下側に大きな肉球が1つ」という描き方。これらの部位は前足、後ろ足に共通しているのですが、それぞれ名称が異なります。
<指部分の肉球>
- 前足:指球(しきゅう)
- 後ろ足:趾球(しきゅう)
<足の裏中央の大きな肉球>
- 前足:掌球(しょうきゅう)
- 後ろ足:足底球(そくていきゅう)
後ろ足の肉球は趾球4つ、足底球1つで合計5つ。これに対して、前足の肉球は合計7つあります。
<後ろ足にはない肉球>
- 5つ目の指球:猫は前足の方が指が1本多く、それに対応して肉球も1つ多い。他の4つの指球とは離れた場所についている
- 手根球:しゅこんきゅう。人間でいうところの手首のあたりにある。この付近には、口元の“ヒゲ”のように洞毛(感覚器官としての役割を持つ毛)が生えている
肉球がプニプニしているのは、内側に脂肪、弾性繊維が詰まっているから。おかげで触ると気持ちいい……というのは人間側の都合ですが、猫にとっては、高所からの着地時に衝撃を和らげるなどの効果があるといいます。また、肉球のまわりに汗腺があり、うるおった状態が保たれているのですが、こちらも滑り止めとしてはたらくそうです。
ちなみに、柱などをひっかく爪研ぎには、猫好きのあいだで知られている「肉球特有の匂い」と関係が。あの行動にはマーキングの意味合いがあり、爪跡と同時に、自分の匂いを残しているのだそうです。
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