ドワンゴ、最強コンピュータ将棋ソフトを決める「将棋電王トーナメント」の終了を発表

今後は「世界コンピュータ将棋選手権」へ賞金を贈呈していきます。

» 2018年08月27日 13時56分 公開
[ねとらぼ]

 ドワンゴは、2013年から開催してきた最強コンピュータ将棋ソフトを決める大会「将棋電王トーナメント」を、第5回をもって終了することを発表しました。代わりに2019年より、コンピュータ将棋協会が主催する「世界コンピュータ将棋選手権」へ新たに「ドワンゴ賞」を設定し、1位〜3位に賞金を贈呈することを決定しました。

「将棋電王トーナメント」公式サイト

 「将棋電王トーナメント」は2013年11月、プロ棋士と最強コンピュータ将棋が対戦する「将棋電王戦」に出場するソフトを決める大会として開始。統一したハードウェアで勝ち抜いた優勝ソフトには“電王”の称号が与えられ、2014年〜2017年の電王戦におけるプロ棋士との対局を通じ、将棋界の発展および急速に進化する人工知能と人間の共存共栄について考察する機会を提供してきました。

2017年、「電王戦」の終了を知って驚く、当時の羽生三冠(現:竜王)

 2017年春に電王戦が終了した後も、技術開発を支援する目的で11月に5回目が開催されましたが、この度5回目をもって終了することが決定。1990年から続く「世界コンピュータ将棋選手権」へのさらなる協賛という形で、引き続きコンピュータ技術の発展をサポートすることにしたと発表しています。同選手権における賞金贈呈は20年ぶりです。

 コンピュータ将棋協会の瀧澤武信会長は賞金贈呈について、「(ドワンゴに)初めてご協賛いただいたのは2011年開催の第21回で、2014年開催の第24回からは連続6年にわたりご協賛いただくことになります。世界コンピュータ将棋選手権の模様がプロ棋士の解説付きでニコニコ生放送により中継されたこともあり、参加者が増えてきています。トッププロ棋士との電王戦および将棋電王トーナメントは惜しまれながらも解消されてしまいましたが、20年ぶりに賞金が出される、トッププロ棋士を越えたコンピュータ将棋同士の戦いにご注目ください」とコメントしています。

将棋電王トーナメント 歴代優勝ソフト※敬称略

  • 初代電王 (2013年): PONANZA(開発者:山本一成、下山晃)
  • 第2代電王(2014年): AWAKE(開発者:巨瀬亮一)
  • 第3代電王(2015年): PONANZA(開発者:山本一成、下山晃)
  • 第4代電王(2016年): PONANZA(開発者:山本一成、下山晃)
  • 第5代電王(2017年): 平成将棋合戦ぽんぽこ(開発者代表:野田久順)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」