死ねないばかりにいけにえに――悲しい業を背負った不死者の物語「人柱案山子」が恐ろしくも引き込まれる(2/3 ページ)
回想を止めても、ホタルの目に映る風景は、昔と変わらず山ばかり。うんざりしていたところにハルが現れ、「ヒマ人!」と悪態をついてきました。ホタルは日常のふとした変化に心を少し動かし、ハルの姿を凝視。相手は驚いて退散してしまいました。
「カカシは本当に生きている」と知ったハルは、好奇心からか翌日もやってきました。そして音読が苦手だから聞いていてくれと、「人魚姫」の物語を読み聞かせます。
そんな折、通りすがりの農婦が「カカシ様のおかげで私たちのムラは今日も豊かです」と一礼。するとハルは、「違うよ。父さんや母さんが働いてるから豊かなんだ。カカシ様はなんにもしてないよ」と反論し、農婦を怒らせます。ホタルは会話を聞きながら、ハルの言っていることは間違いでもないし、農婦の思いを間違いとすることもできない、カカシとしての立場をかみしめるのでした。
こうして2人に奇妙な交流が生まれたのち、悲惨な事件が起きました。ホタルの目の前で、よそ見運転のトラックがハルをひいて逃げていったのです。ハルは左足を潰され、甚大な出血で意識不明に。凄惨(せいさん)な光景を見て、ホタルの意識は錯綜。なぜ自分は眺めるしかできないのか、それが自分の役目なのだろうかと、自問自答を続けます。
「俺は、見てるだけ?」――己の立場に葛藤するホタルに、強い衝動が湧き起こりました。縛られた手足を力強く動かして言葉にもならないような叫びを上げ、いましめを解いて大地に降り立ちます。カカシとしての拘束が、身体と心の両面で解放された瞬間でした。ホタルの手で病院に担ぎ込まれ、ハルは一命をとりとめます。
しかし、村では新たな騒動が起きていました。「カカシ様がいなくなった!」と気付かれ、ホタルは神の怒りを恐れた住民たちに追われるはめになるのです。彼らの口からは「捕まえろ!」「元に戻せ」「いいや! コロセ!」と、心ない言葉が次々と。彼らにとってホタルは崇拝の対象ではなく、神の怒りを免れるための道具にすぎなかったというのか?
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