ニュース
» 2018年11月13日 11時30分 公開

話題の入試問題「じゃんけんに新たな手『キュー』を加えて別のゲームを作りなさい」 東大生の答えは?

実際に入試で出くわしたら頭を抱える。

[QuizKnock,ねとらぼ]

 今年、ある「ユニークな大学入試問題」がネット上などで注目を集めたのをご存じだろうか。


じゃんけんの選択肢「グー」「チョキ」「パー」に、「キュー」という選択肢も加えた新しいゲームを考案しなさい。解答は、新ゲームの目的およびルールを説明するとともに、その新ゲームの魅力あるいは難点も含めて、601字以上1000字以内で論じなさい。

(2018年度・早稲田大学スポーツ科学部 小論文入試問題)


 勝ち負けを決めるゲームの中で最もシンプルかつ、最も一般的なものといえる「じゃんけん」。完成されたこのゲームに自分なりの独自ルールを加え、新たなゲームとせよ、という問題だ。

 どんな答えを書けばいいのか、思わず頭を抱えてしまいそうだが、この問題に3人の東大生がプレゼン形式で挑戦したので内容を紹介しよう。


プレゼン1:順位を決められるじゃんけん

 まずは1つ目の案から。

 この案では新しい手「キュー」を、既存の手「グー・チョキ・パー」と同じような4つ目の手として扱い、それぞれに対する強弱を決める(画像参照)。



 このルールでは、一般的なグーとパーの間にキューが入り、グーはチョキに、チョキはパーに、パーはキューに、キューはグーに勝つ。また、グーとパー、チョキとキューはともにあいことなる。

 このルールのメリットは、3人以上で戦った場合に「順位が決まる」ということだ。つまり、3人でやったときに、一発で「2位」を決められる(ことがある)という点。



 例えば、3人の手がそれぞれ「グー」「チョキ」「パー」だった場合、通常のじゃんけんのようにあいこにはならずに、「グーの人:1勝1分」「チョキの人:1勝1敗」「パーの人:1分1敗」となる。



 勝ち>あいこ>負けの順に得点が高いと考えれば、1位:グー、2位:チョキ、3位:パーとなる。順番決めのじゃんけんなどで役に立つルールと言えそうだ。


プレゼン2:1対大人数でのじゃんけん

 続いて2つ目の案。

 もとの問題文には「新ゲームの目的」を説明せよ、とあるが、この案はかなり特殊な状況を想定している。それは「1人対多数のじゃんけん専用ルール」だということ。

 パーティーなどの大人数の場で、プレゼントなどをもらえる数人を選出したいとき、「司会者対その他大勢の人」という形式でじゃんけんをすることがあるだろう。

 この案では、キューの手を使えるのは「司会者」に当たる1人だけ。この人は、右手では大勢を相手に普通の手を出すが、左手は隠しながら「キュー」か「キューなし」か、どちらかの手を選んで出しておく。



 つまり、司会者の出す手は(グー、チョキ、パー)×(キューあり、キューなし)の6パターンとなる。



 司会者は、まずは右手で手を出し、その後に隠していた左手を出して「キューがあるか、ないか」を見せる。

 勝敗は、左手がキューの場合は「あいこの人が脱落(つまり負け)」、左手がキューでなかった場合は「負けの人が脱落(通常通り)」というルールだ。



 このルールによるメリットは、「キューがあるか、ないか」という緊張感で、じゃんけんが2度楽しめるという点。右手のじゃんけんで負けていた場合でも、左手がキューであれば先に残れる。つまり、“敗者復活”のようにもう一度ドキドキを楽しめるのである。



 また、左手は隠されているので、考えようによっては「後から改変可能な手」でもある。これを司会者がズルく使えば、司会者には「残したい子を必ず残せる」というメリット(?)があるし、逆に参加者には「司会者に嫌われていると負けやすくなる」というデメリットがあるとも言えるだろう。



プレゼン3:勝率が同程度になる平等なじゃんけん

 最後の案は、「キュー以外の(キューを除いた)手があいこだった場合は、キューが勝ちになる」というルール。これは4人以上でじゃんけんをすることを想定している。



 4人でじゃんけんをして、「グー、チョキ、パー、キュー」となった場合は、その他の手があいこなので「キュー」の勝ち。同じように「グー、グー、グー、キュー」でも「キュー」の勝ちである。

 「グー、チョキ、キュー、キュー」など、キュー以外の手で勝敗がついている場合は通常の勝者(この場合はグー)が勝ちとなり、キューは負けたことになる。また、「キュー、キュー、キュー、グー」のようにキューが多数となった場合は、他の手を出した1人の勝ちとする。

 4人でじゃんけんをした場合のそれぞれの手の勝率は大体20%程度で等しい。



 このルールのメリットは、「キューの存在で、あいこの可能性がかなり低くなる」ということ。これにより、ゲームをスムーズに進行できる。



本当に平等なのか計算してみた

 4人では勝率が20%程度と等しく感じられたが、実際に計算してみると不公平極まりないルールであることが分かった。特に7人以上のじゃんけんではキューを出せば50%以上の確率で勝ててしまう。キュー以外の手の勝率は6人以上で25%未満となり、グーやチョキを出す理由がなかった。

 ゲームとして成り立たないのでは……。


楽しければ良い

 いろいろなルールを紹介したので、興味がある方はぜひやってみてほしい。また、「キュー」を加えたこれ以外の新ルールも考えると楽しいはず。


東大生がこれらを真剣にプレゼンする動画

制作協力

QuizKnock


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2107/30/news137.jpg 水谷隼スタッフが一部マスコミの“行き過ぎた取材”に警告 住民を脅かすアポなし行為に「しかるべき措置を検討」
  2. /nl/articles/2107/29/news111.jpg おにぎりパッケージに四苦八苦していた五輪レポーター「日本の素晴らしい人々に感謝」 大量アドバイスで見事攻略
  3. /nl/articles/2107/29/news086.jpg 小5娘「ランドセル壊れちゃった!!」→メーカーに修理に出すと…… 子どもの気持ちに寄りそう「神対応」を描いた漫画に心が温まる
  4. /nl/articles/2107/30/news022.jpg 中年の「何しにこの部屋来たんだっけ?」発生条件を突き止めた漫画にあるあるの声 “忘却”はこうして起きていた……?
  5. /nl/articles/2107/29/news013.jpg おばあちゃんと散歩するワンコ、よく見ると…… かしこ過ぎるイッヌに「どっちが散歩されてる?」「愛と信頼ですね」の声
  6. /nl/articles/2107/29/news044.jpg 3歳娘「カレーが食べたい」にこたえて作ったのに…… あまのじゃくな娘に“大人になること”を学ぶ漫画が考えさせられる
  7. /nl/articles/2107/29/news030.jpg 定価で買った商品が半額になってショック!→娘「ママは値段を理由にそれ買ったの?」 子どもの一言にハッとさせられる漫画
  8. /nl/articles/1902/18/news125.jpg 「誰も消防車を呼んでいないのである!」漫画の作者自ら“消防車が来ない話”としてTwitterに公開 「元ネタ初めて見た」
  9. /nl/articles/2107/28/news135.jpg 波田陽区、そっくりな卓球・水谷隼選手の金メダル獲得で仕事激増 「拙者、これで家賃払えそうですからー!」
  10. /nl/articles/2107/30/news007.jpg 【なんて読む?】今日の難読漢字「島嶼」

先週の総合アクセスTOP10

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「産んでくれた親に失礼」「ちょっと我慢できません」 上原浩治、容姿批判のコラム記事に不快感あらわ
  2. ホワイトタイガー「あっ、落としてもうた」 うっかり子どもを落とした母と、落ちてゆく子どもの表情がじわじわくる
  3. がん闘病の大島康徳、肝臓に続いて肺への転移を告白 息苦しさに悩まされるも「大して成長してない」
  4. 「目パッチリです」 宮迫博之、最高難度の美容整形を決行 クスリ疑惑もたれたクマやほうれい線の一掃で“別迫”に
  5. 石橋貴明の娘・穂乃香「お父さん大好き」 幼少期キスショット公開し「愛されてますね〜」「ステキな写真!」と反響
  6. 大島康徳、ステージ4のがん闘病でげっそり顔痩せ 相次ぐ通院に「正直かなりしんどかった」
  7. 山に捨てられていたワンコを保護→2年後…… “すっかり懐いたイッヌ”の表情に「爆笑した」「かっこよすぎ」の声
  8. 「ブス、死ね」 りゅうちぇる、心ない言葉への返答が感銘を呼ぶ 「心もイケメン」「りゅうちぇるのおかげで自己肯定感上がった」
  9. 『はらぺこあおむし』の版元、毎日新聞の風刺漫画を批判 「おそらく絵本を読んでいない」
  10. 小林礼奈、4歳娘を連れて夕食中に客とトラブル 痛烈コメント受けて「私たち親子を悪にしたい人がいる」