「こんなの○○じゃない!」 まったく別物に変わっちゃった名車・迷車5選(2/3 ページ)
【4】カタチは変わっても庶民の足であり続けた「トゥデイ」
四輪/二輪のパラレル車名ワールド。次はホンダの「トゥデイ」です。最初は軽自動車で1995年に登場。初代モデルはフルモデルチェンジで2代目となった1993年以降も併売されたほどに人気が高く、後に商用バンをベースに改良した主婦層向けの新グレードも追加されるなど、生活に密着した街乗り車、お買い物車でした。
しかしクルマとしてのシリーズ販売終了(1998年)からわずか4年後、2002年に原付スクーターとしてトゥデイが復活しました。「なんでやねん」と思いました。四輪のトゥデイと二輪のトゥデイが並んだ家庭も少なくないかも……?
ただ、まったくカタチは違いますがどこかに納得感があります。ちなみに原付トゥデイは中国生産で、2002年当時の相場からしてもとても安い、10万円を切る車両価格を実現していました。カタチは変わっても「庶民の足」をテーマにスピリットはつながっていたのでしょう。
【5】バイクからクルマ、そしてまたバイクに……落ち着け「インテグラ」
ホンダ「インテグラ」は、高回転VTECエンジンを搭載したホットモデル「インテグラ タイプR」、天皇陛下も愛用した車種、そしておじさん世代には「かっこいんてぐら!」の名キャッチコピーが記憶に残っています。
実は数奇な運命をたどっている車名です。元はバイクで使われていた愛称でした。続く四輪インテグラはご存じの通り、そしてインテグラDC5型の生産終了後、再びバイクの車名に戻っているのです。
初出は1980年代前半にさかのぼります。
当時は特定の車種の名前ではなく、「CB750F」「VT250F」など、当時販売されていた幾つかのバイクに設定されていたフルフェアリング(カウル)装着車の愛称にインテグラが用いられていました。CB750Fインテグラ、VT250Fインテグラなどと呼ばれました。
1985年に四輪の初代インテグラ(クイントインテグラ)が登場。天皇陛下の愛車としても知られる2代目、タイプRが設定された3代目、4代目と続き、2006年に生産が終了します。
そして2011年には再び二輪の名称に。スポーツバイクとスクーターを融合させたような新ジャンルの大型バイク「インテグラ」として登場しました。
そして2019年現在、大型バイクのインテグラも生産を終えています。今度は……また四輪として生まれ変わるのかもしれませんね。
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