警官が魔法のホウキに乗って「ホウキ2人乗り」を取り締まる 個性的な自転車ルール啓発が話題
実写版「魔女の宅急便」のロケ地で撮影したそうです。
警察官がホウキに乗って取り締まるという、魔力が強すぎる香川県警のツイートが話題です。自転車の交通ルールを啓発するための投稿ということですが、詳細を県警本部に聞いたところ、この場所に行けば誰でも空を飛べるとのことでした。
2月26日に香川県警公式Twitterから、「本日より、実写版映画『魔女の宅急便』ロケ地小豆島から安全情報を発信します」とツイートされました。海が見渡せる風車の丘には、凛とした3人の警察官。その手にはなぜか、赤いリボンがついた竹ホウキが握られています。
翌27日には「自転車の二人乗りは、2万円以下の罰金または科料となる違反行為です! たとえ交通量の少ないところでも、危険な行為ですからやめましょう」と投稿されました。添付された写真には、ホウキに2人乗りをする男性と、ホウキに乗って追いかける警官が写っています。風景と状況のギャップが激しすぎる……。ちなみに、ホウキは2人乗りOKだそうです。
28日には、携帯電話を見ながらの“ながら運転”を注意する投稿がされました。携帯電話を使いながらホウキを乗り回す2人組と、それをホウキに乗って追いかける警官。ツッコミどころしかない。
3月1日には、傘差し運転を注意する投稿がされました。青い傘を差してホウキに乗る男性2人と、ホウキに乗って追いかける警官です。
3月4日は、標識があるところでは一時停止を呼びかける投稿。止まれの標識の前で、きっちりと一時停止をするホウキたちです。
3月5日は、2台以上の自転車が並んで走る「並進」をしないよう呼びかける投稿。ホウキで並進する男たちと、後ろからホウキで注意する警官。いったい何種類の写真を撮影してあるんだ!?
3月6日は、ヘルメットの着用を呼びかける投稿。ヘルメットをかぶってホウキにまたがり敬礼する警察官が、ヘルメットの着用を訴えます。
香川県警察本部警務部広聴・被害者支援課に聞いたところ、話題のツイートの発案者は小豆警察署の交通課長で、写真に写っているのは交通課員です。香川県警では、原稿は部署ごとに作っていて、それを同課が取りまとめているそうです。
撮影場所は、小豆島オリーブ公園。もともとホウキにまたがって“空飛ぶ写真”が撮れるスポットとして知られ、「魔法のホウキ」の貸し出しもしています。撮影はさぞ難航したかとおもいきや、プロのカメラマンに依頼し一発勝負に近い形で撮ったとのことです。
香川県は、自転車王国と昔から言われるほど自転車に乗る人が多いため、交通事故も多く県警としても自転車ルールの徹底は大きな課題となっているそうです。今回は、啓発につながるすごくいいものができたと話していました。
気候がよくなり、自転車に乗りたくなってくるシーズンです。交通安全には気をつけたいですね。
(高橋ホイコ)
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