「名前しか知らないあの街」に自転車で行ってみる 【我孫子】で河童と文学の香りに思いを馳せる(2/3 ページ)
続いて手賀沼の湖畔へ。
広々してて気持ち良い(寒いけど)! 面積約6.5平方Km、周囲約38kmあって沼と呼ぶには相当デカい。
散歩している人、ジョギングしている人と多数すれ違う。
千葉出身の友人が「あれは河童」と教えてくれた。河童なの……? あれが? それにしてはやけに脂肪のない筋肉質系のような。
手賀沼には「河童伝説」というものがあって、それにちなんだ「河童祭り」というのもあるとのこと。かつて、浅瀬で遊んでいる子どもの足をひっぱったり、畑を荒らしてキュウリやトマトを食い散らかしたんだとか。
今度は手賀沼を離れて内陸を走ってみよう。
Googleマップで「史跡」と検索し、我孫子城跡を見つけた。「我孫子城っていうくらいだから、この界隈では知らない人はいない相当立派な史跡に違いあるまい」と勇んで足を運んだら……
7往復くらいして探しまくったが、どうやらここで間違いない。しかし、看板ひとつ見つけることはできなかった。
今度はGoogle マップに現れた「根戸城跡」というとこを目指す。
しかも縄文時代の古墳とコンボで保存されているらしい。時代を超越した史跡のダブル保存とは珍しい。これは期待できそうだ。
しかし、周囲を走り回っても民家がちらほらあるだけで、入り口らしきものがまったくない。農作業しているオジサンなら何か知ってるかも……と声をかけた。
筆者:こんにちは、このへんに根土城跡ってのがあると聞いてやってきたんですが。
おじさん:あぁ、それならこの道の先にあるよ。
筆者:あの……この先に本当に城跡が?
おじさん:いちおうね。あるっていうか……あったってことになってて。
筆者:はあ。
おじさん:ボーイスカウトの看板があるからそれ目指して行ってみなさい。
筆者:はい。
おじさん:そのへんが城跡のはず。それ以上奥は立入禁止だから気を付けてね。
筆者:分かりました。ありがとうございます。
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