本名が「王子様」だった男性が改名に成功し話題に 「これから親になる人は本当によく考えて」

自身で手続きを行い、正式に新しい名前へ。

» 2019年03月09日 19時00分 公開
[宮原れいねとらぼ]

 これまで「王子様(おうじさま)」という名前だった男性が、裁判所への申し立てで改名に成功したという投稿が大きな反響を呼んでいます



 投稿したTwitterユーザー・あかいけ(@akaike_hardtype)さんの改名前の本名は「赤池 王子様」。母親の独断で付けられた名前だったそうで、いわゆる“キラキラネーム”によって知らない人に笑われたり、初対面の人に吹き出されたりしたといいます。

 赤池さんは現在18歳で、名前を変える手続き(名の変更許可)の存在は漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を読んで知り、中学3年生のころから改名について考えるように。ツイートでは、家庭裁判所が名前の変更を許可するという内容の審判書が公開され、これまでの「王子様」から、新たに自身で決めた名「肇(はじめ)」として人生を再スタートできたことを伝えています。

 ちなみに赤池 肇さんが「肇」に決めた理由については、「尊敬する僧侶から『はじめ』という読みをいただいて、尊敬する経済学者の河上肇さんの漢字とデレマスの藤原肇の漢字をもらいました」と話しています。


王子様 おうじさま 名前 改名 変更 キラキラネーム 母親 裁判所 肇 「王子様」から「肇(はじめ)」に名前を変更することを認める審判書

 戸籍の名の変更は、「名の変更をしないとその人の社会生活において支障を来す」と家庭裁判所によって認められた場合に認められ、15歳以上から本人だけで申し立てができます。実際に自身で手続きを行った赤池さんによると、費用はだいたい3000円未満で、かかった期間は1カ月ほど。家庭裁判所と書類のやり取りをしたそうですが、特にこれといって大変だった面はなかったそうです。


王子様 おうじさま 名前 改名 変更 キラキラネーム 母親 裁判所 肇 「名の変更許可申立事件」として手続きが行われました

 両親の反応についてうかがうと、「父親は快諾してくれましたが名付け親である母は嫌がっていました」とのこと。そもそもなぜ“王子様”にしたのかという理由については、「母親にとっての唯一無二であるというのが由来らしいです」と赤池さん。なお、現在は両親が離婚しており、「やむを得ない事情で母親の方についていったのですがそこで再婚、弟(キラキラネーム)ができました」と、同じ母親から兄弟に付けられた名前についても言及しています。



 赤池さんは「キラキラネームは初対面の人に笑われてしまったり不必要に有名になって知らない人からバカにされたりするのでこれから親になる人は本当によく考えて子供に名前をつけてあげてください」と実体験からの思いを語りつつ呼びかけ、“キラキラネームの十字架を背負った同士”に「申請は安価で出せるし、通らなくてもまた出せるので勇気を持って行動して欲しい」として、最後に「希望を捨てないでくれ」とメッセージを寄せています。

 コメントでは多くの「本当に良かった」「おめでとうございます」の声が寄せられ話題に。同時にキラキラネームの問題についてあらためて考えさせられる人の声と、「俺も変えようかな…」と勇気をもらう人の声など、さまざまな反応が上がっています。



 赤池さんは他にも、宛名に「赤池 王子様 様」と書かれた手紙を公開し、これから親になるユーザーに向け、子どもに名前を付けるときは本当によく考えて欲しいとツイート。今回Twitterで発表したことで話題になったことについては「目立つのが嫌で改名したんじゃなくて悪目立ちするのが嫌で改名したので広まることは全然問題ないです」として、また「俺の友達の名誉のために言っておくけどいじめは一切なかったよ」とも伝えています。



王子様 おうじさま 名前 改名 変更 キラキラネーム 母親 裁判所 肇 名前が「王子様」だと手紙などの書類で「様」が2つ続く形に




画像提供:赤池 肇(@akaike_hardtype)さん



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」