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» 2019年05月15日 09時00分 公開

月刊乗り鉄話題(2019年5月版):「西武のLaview」vs「東武の川越特急」 でっかい「乗り鉄釣り針」ルートに釣られてみた:パート2 (2/2)

[杉山淳一,ねとらぼ]
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狭山市駅で降りて、バスで入間市駅に向かったら、もういちど「むさし90号」に乗れる!?

 左カーブで基地を離れ、Laviewは入間市駅に停車します。各駅に停まる急行がいるせいか、少し長めの停車時間でした。西武新宿線と池袋線が近いので、「むさし90号」の最初の停車駅、狭山市駅と入間市駅の間も近いのです。直線距離で約2.66キロ。この2駅間は西武バスの「狭山27系統」が結んでいます。

西武のLaview 東武の川越特急 入間市駅と狭山市駅の関係。近い……(国土地理院地図を加工)

 そうなると……もしかしたら……。「むさし90号」を狭山市駅で降りて、バスで入間市駅に向かったら、もういちど「むさし90号」に乗れるかもしれない(!)。

 時刻表を調べます。「むさし90号」の狭山市駅到着は13時11分ごろでした。バスの狭山市駅西口発車は13時15分。入間市駅13時33分到着。「むさし90号」の入間市駅発車は13時43分。あ、できる……。西村京太郎先生もビックリな時刻表トリックになりそう。

 実は、私が乗った翌日、友人のシンガーソングライター、オオゼキタクさんが逆方向で成功していました。オオゼキさんは鉄道駅と鉄道駅をバスや徒歩で移動する「ショートカット旅」のコラムをニュースメディアに投稿しています。誰かがやりそうだと思っていたけれど、やっぱり、な……。


 入間市を発車すると8分で終点の飯能に到着します。たった8分ですが気を抜いてはいけません。仏子駅を通過したあと、入間川の鉄橋を渡ります。今回の運行区間でもっとも長い鉄橋で、しかも高い柵がありません。Laviewの大きい窓は膝までありますから、直下の水面を見下ろせます。名所です。

西武のLaview 東武の川越特急 入間川を渡る。私の席からは「となりの線路」でしたが、反対側の席ならば直下の水面まで見えたはず

 皆さん、この眺めを楽しむならば「飯能行きはA席」「池袋行きはD席」を指定しましょう。ま、反対側の車窓も「となりの線路」をじっくり見られますがね。

 飯能駅では特急用プラットホーム5番線に到着しました。本川越行き「小江戸92号」は約30分後、14時23分の発車です。Laviewはいったん回送列車となって引き上げていきます。その間、特急用プラットホームには特急Laview「ちちぶ28号」池袋行き、特急ニューレッドアロー「ちちぶ17号」秩父行きが発着します。どちらも満席でした。

西武のLaview 東武の川越特急 飯能駅に到着。空席もあったけど、大勢のお客さんが降りていく
西武のLaview 東武の川越特急 そしてLaviewは、池袋方面へ引き上げていった

 (続く)

※次回は、本川越に戻って小江戸の街を散歩しつつ、東武鉄道東上線の川越市駅から「川越特急」に乗ります


【訂正 2019年5月16日 12時】初出時、入間市駅と狭山市駅を結ぶ西武バスの系統表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。お知らせいただきました読者の方、誠にありがとうございます

杉山淳一(すぎやま・じゅんいち)

乗り鉄。書き鉄。1967年東京都生まれ。年齢=鉄道趣味歴。信州大学経済学部卒。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。出版社アスキーにてPC雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年よりフリーライター。IT・ゲーム系ライターを経て、現在は鉄道分野で活動。鉄旅オブザイヤー選考委員。ITmedia ビジネスオンラインで「週刊鉄道経済」連載。著書に『(ゲームソフト)A列車で行こうシリーズ公式ガイドブック(KADOKAWA)』『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。(幻冬舎)』『列車ダイヤから鉄道を楽しむ方法(河出書房新社)』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」。


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