カット中にオタク美容師と解釈違いが起きたら一体どうなる? 女性向けオタク美容室「OFF-KAi!!」池袋店で根ほり葉ほり聞いてみた(1/2 ページ)
やはり……剃られるのか……?
「美容院が苦手」……こんな悩みを抱えているオタクは少なくないはずだ。同じ教室にいたらめったに話すことはなかったであろうおしゃれな人と一対一になり、自分がどうなりたいのかを説明せねばならない状況は、はっきり言って怖い。
しかし、美容師が全員オタクだったら? 目の前に置かれるのが漫画本とアニメ雑誌だったら? その夢がかなう場所が実在するのである。その名も「OFFーKAi!!」。以前ねとらぼでも取り上げたように、オリジナルキャラの設定に2万字を費やした伝説を持つオタク美容室である。秋葉原店、大阪店に引き続き、4月には女性向けを意識したという待望の池袋店がオープンした。
入店して最初に目に入るのは、壁いっぱいの漫画だ。右端にヘアケア用品がおさまっているのに気づくまで、誰も美容室の本棚だとは思うまい。『僕のヒーローアカデミア』『かぐや様は告らせたい』『あさひなぐ』『宝石の国』『アオハライド』『xxxHOLiC』など、幅広いジャンルの作品が取りそろえられている。
右側の棚には声優の写真集や『カードキャプターさくら』『神風怪盗ジャンヌ』などのイラスト集、それにラバストのボックスまで。奥にはフィギュアとイメージボードの棚があり、あちこちに額装された数々のポスターが飾られている。店内BGMはもちろんアニソンだ。全身で理解できる。「ここは、アウェイではない」と……。
このオタクのためのリラックス空間は、いかにして誕生したのか。今回は「苺ましまろ」ファンのオーナー・茂木賢太さんと、「ラブライブ!」えりち推しの店長・小山内翔希さんにお話をうかがった。
念願の池袋店
――入ってすぐ、圧巻の本棚に見入ってしまいました。すごい熱量のお店ですね。改めて「OFF-KAi!!」のコンセプトについて教えていただけますか。
茂木 「オタク向け」です。スタッフ全員オタクで、漫画やオタク向け雑誌がたくさんあってアニソンが流れている……という「オタクの方が通いやすい」お店を目指しました。
――池袋店オープンのきっかけは何だったんでしょうか。
茂木 池袋は乙女ロードもあるし女性オタクの街だと思っていたので、秋葉原店(1号店)を出す時からずっと「2号店は池袋で出したい!」と考えていたんです。2年半かけてようやく出店できました。
――最高の立地ですもんね。お店に来る途中も素敵な看板がたくさんありました! それ以外では女性オタク向けの美容室としてこだわったことはありますか?
茂木 秋葉原店と比べて、女性向けコンテンツの蔵書や装飾をグッと増やしています。BGMも今話題の「ヒプノシスマイク」の曲を流したり、秋葉原とはまた違った雰囲気になっていると思いますね。メニューについても、池袋はヘアケアに特に力を入れていて、秋葉原にはないトリートメントやミストが出る機械などを導入しています。
――最近多いオーダーはありますか?
茂木 アニメキャラのような色に染める「ダブルカラー」(※)が増えてきました。
※1度の施術で2度髪を染めるメニュー。ブリーチしてから別の色を入れる場合など、元の髪色からは入らないカラーをするときに選ばれる。
小山内 イベントに備えてキャラや声優さんのイメージカラーに染めたり、2.5次元の舞台を見に行く前に作品のイメージカラーに染めたりする方が多いです。特に池袋店は女性のお客様が増えてきたので、インナーカラーで推しの色を入れるメニューも人気があります。この間はアイドルマスターsideMのライブ前にカラーにいらしたお客様がいました。
茂木 日が経てば経つほど退色してしまうので、現場に最高の状態で行きたいのであればできるだけライブ当日に近い時間を狙って予約するのがおすすめです!
――印象に残っている施術はありますか?
小山内 僕は海外から来たお客様に「『ドラゴンボール』のベジータにしてくれ」と言われたのが印象に残っています。
――ベジータ……色だけとかではなく……?
小山内 本当にベジータの髪型にしてくれって……。元々くるくるした髪質の方だったので、それを全部立たせるのが大変でした。2時間ちょっとかかりましたね。
――でも2時間でベジータになれるんですね!? すごい。
茂木 海外から来たお客様からすごいむちゃぶりをされることが間々あります。この間は小学生ぐらいの子がお父さんと一緒に来て、「スーパーサイヤ人ブルーにして!」とオーダーしてきました。「それは2、3回ブリーチをするので、計4、5時間かかります」と説明したら帰ってしまいましたが……。
「武藤遊戯は美容師の敵」
――これまで見てきた作品の中で、「すごい髪型だ」と思ったキャラを教えてください。
茂木 「遊戯王」の武藤遊戯です。
小山内 美容師最大の敵だと思います。
――即答ですね……。武藤遊戯はどうやって美容室でオーダーをしてるんでしょうか?
小山内 地毛なんですかね……? 近づけることぐらいは……出来ないわけではないかな……と思うんですが……。(厳しげな表情)
茂木 以前「遊戯にしてほしい」と言われたこともあるのですが、最終的に相談のうえで取りやめにして、その方は「BLEACH」の一護になりました……。このぐらいのセクションでこの量の前髪を作ることはほぼ不可能なので、そもそも部位と量的に無理があるんですよ。
小山内 古いアニメやギャルゲーの女性キャラも髪が盛り上がっていて難しいことがあるのですが、武藤遊戯はそもそも理(ことわり)に反しています。「ラスボス」ですね……。
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