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» 2019年06月07日 09時00分 公開

「出版社以外」からの収入のほうが大きくなった──うめ小沢高広さんに聞く「いま漫画家デビューを狙うならこうします」(2/4 ページ)

[堀田純司,ねとらぼ]

――昔は、頼みたいと思っても、マンガ家へのアクセス経路が見えなかったりしましたが、今はSNSがある。こういう時代に「声をかけやすい」「いろんな仕事をする」という空気を醸し出していることは、すごくいいことですね。

小沢 もちろん本当に相場外れのギャラや納期のときは「すみません。それでは難しいです」と、お断りしますが、ふつうの金額であれば、お待たせすることはあれど、引き受けることが多いです。

 ただ、「自分からやりたいと思っていた仕事じゃないけど、提案された」という仕事が月の半分以上にはならないようには気をつけていますね。でも、3分の1くらいまでであれば、やった結果、意外に面白かったり、それで広がることもありますから。ぜんぜん平気です。

――ビジネスパートナーとして会社と組んでいく上で、考えていることはありますか?

小沢 会社に赤字を出さないように、意識しているところはあります。もちろん結果として出てしまうことがあるのですが。

 フワッとしたことをいいますけど、あとはクオリティーを保つことですね。読み返すと、いつも直したいところが出てくる。だから100点満点にはできていないのは自覚していますけど、それでも売り物としての最低ライン、80点、85点を絶対に超えるとこまでは、クオリティーを保つ。それと単純に納期を守る。納期が遅れるとじわじわコストに響いてくるじゃないですか。

――では、ビジネスパートナーに期待するのは、どのような部分でしょうか。

小沢 「売ってください」というお願いはします。実はこういうお願いを、みなさんあまりしていないんですよね。

――言いたくても言えなかったり、「相手の事情も分かる」と、勝手にもの分かりのいい人になったりしがちです。

小沢 もちろんあまりコストのかかるような売り方をお願いすることは、こちらも自分の首を締めることになるのでやらないように気をつけていますけど。

 簡単なことからでいいと思うんです。「東京トイボクシーズ」を始めるにあたっては、とりあえずTwitterの公式アカウントを作ってもらいました。「なんなら中の人も僕がやってもいいから」とも思ったのですが、編集さんがやりますといってくれたので、そこはお願いしています。これだとコストはそれほどかからない。

 あと、これは今では普通になりましたけど、書店さんを回ったり。これだと僕の1日の人件費くらいでできる宣伝ですから。

――マンガの編集部で著者が書店さんを回って営業することは、実は以前は、あまりなかったです。

小沢 僕らは「作家は書店に行くな、みっともない」といわれる時代から行っていました。ふつうはすでに本を置いてくれている書店さんに行って、面陳してくれるようにお願いするわけですけど、「本を置いてない本屋さんにも行きましょう」と、編集さんをぐいぐい引っ張っていくんです。そうするとその場で50冊入れてくださったりした。

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