原動力になったのは“2ちゃんねる”――7年前、VIPでスレを立てていた「我流ラテアート職人」の今(2/2 ページ)
ラテアートのイベントで、クウェートに行った
――お店を開く前は、フリーランスでの活動もしていたそうですが、どういったお仕事がありましたか?
まっつん:初めての海外での仕事がクウェートでした。コーヒー屋さんのリニューアルオープンのイベントを開きたいから来てくれない? みたいな感じで。
――クウェート? まためずらしい場所に呼ばれましたね
まっつん:お国の情勢とかよくわからなくて、場所を調べたら、イランとイラクに挟まれたすさまじい場所だなと思って。とりあえずギャラも相場がよくわからなかったので適当に答えたら、結果的に泊まったホテルのほうが値段が高かったっていう。リゾート地に泊めさせてもらって、その様子も2ちゃんねるにあがっています。
――ラテアートはクウェートでも人気でしたか?
まっつん:喜んでくれました。海外はかわいいものや似顔絵のリクエストが多いんですけど、クウェートは日本の昔のアニメが人気だったので「マジンガーZ」とかリクエストにされて。2ちゃんねるみたいだなと思いました。
コミュニケーションが楽しいから、目の前で作るスタイルに
――このお店はリクエストに応じて、目の前で作ってくれるんですね。ちょっと2ちゃんねるの安価っぽいですよね
まっつん:僕は、今までフリーランスのイベントでみなさんに見てもらってましたし、2ちゃんねるでも実際に見てもらいたくて露店(青空ラテアート)をしました。見てもらうことに慣れています。というか、見てもらったうえで、なおかつリクエストに対して「これは何ですか?」とか「僕もネコちゃん飼ってますよ」とか、ラテアートを通じてコミュニケーションがとれるのが、おもしろいっていうのがあります。
――お店を開く際、クラウドファンディングも利用したとか。反応はどうでしたか?
まっつん:すごかったです。設定をミスってしまって、期間がすごく短くなっちゃって。不安でしたけど、結果的には1日で目標金額が集まり、最終的には200%を超えました。もしかしたら、当時からの2ちゃんねるの仲間がいたかもしれないですし、友人も協力してくれたので、僕だけの店じゃないという気持ちになりました。
――これからの夢というか、未来に向けてやりたいことはありますか?
まっつん:クラウドファンディングのリターンをしていかないといけないですし、すべてやり終えたころに、ようやく新しいことができるんだろうなって思っています。将来的には、スタッフにも技術をしっかりと伝えて、僕と同じようなパフォーマンスをできるようにしたいです。そういう人を増やしていって、もっともっとラテアートを広げて行きたいと思います。
誰かのラテアートが完成するたびに、店内に「きゃああー」「すごーい」「かわいいーーー」と歓声が上がる楽しい店でした。ラテアートのめずらしさに気を取られてしまいますが、味へのこだわりも素晴らしい。3Dラテアートに使うチョコレートの甘さが、ちょうどよくおいしいのです。今、イチオシはマフィンだそうです。これからの季節は「紅茶香るオレンジカスタードマフィン」が食べられます。
取材時に来ていたお客さんは、カフェ巡りが好きそうな女子、ゴスロリな女子、ふらっと通りがかった外国人とバラエティに富んでいました。当時の2ちゃんねるのことを、知らないお客さんのほうが多いでしょう。そうであっても、まっつんさんが2ちゃんねるという原点を大事にしている気持ちが伝わってきました。ラテアートの見本となる写真集が店内にあり、そこにモナーがしれっともぐりこんでいます。
(高橋ホイコ)
関連記事
- 「我流ラテアート」でなんでも描きます 2chで人気のまっつんさん
まっつんさんは知る人ぞ知るラテアートの達人。磯野カツオやトトロ、永沢君、亀仙人などの絵をカフェラテの表面に描き、2ちゃんねるで公開したところ、たちまち人気となった。 - 3Dラテアートに世界が驚愕!? 進化を続けるネット生まれのラテアート作家じょーじさん
カプチーノからネコやキリンの首が飛び出す――そんな3Dラテアート作品がネットで話題を呼んだじょーじさん。しかしもはやそれすら古い! 進化を続けるラテアート道に密着。 - ラテの上で踊るピカチュウがかわいすぎる! ポケモンラテアートで全国ずかん制覇を目指すインスタが注目集める
カントーとジョウトは制覇済み。 - ドリンクに“直接”ラテアートを印刷できるだと……! バンダイスピリッツのすごい技術「フォーチューンラテ」を体験してみた
ウルトラマンタロウのラテアートを描いてみてもらいました。 - 「暇カプチーノ」のじょーじさんがねこあつめに参戦! ラテアートで再現されたねこたちがかわいいにゃん
まんぞくさんやびすとろさんもいるよ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
中2長女“書店で好きなだけ本を買う権”を行使した結果…… “驚愕のレシート”が1300万表示「大物になるぞ!!」「これやってみよう」
-
ドクダミを抜かずにハサミでカット→1週間後…… 思わぬ発見続々、驚きの結果オンパレードに「これは凄い」
-
【今日の難読漢字】「碑」←何と読む?
-
「こんなおばあちゃんになりたい」 1人暮らしの93歳が作る“かんたん夕食”がすごい! 「憧れます」「見習わないといけませんね」
-
「大根は全部冷凍してください」 “多くの人が知らない”画期的な保存方法に「これから躊躇なく買えます」「これで腐らせずに済む」
-
「Snow Man」ラウール、「それSnow Manにやらせて下さい」で持った“ドラゴンの書道セット”がまさかの完売 「影響力やば」「ウケる」
-
北海道の用水路で“巨大な外来魚”を捕獲→さばいてみると…… 中から出てきた“ヤバすぎる物体”に大興奮「ずっと釘付け」
-
松本明子、“年下の義姉”はお騒がせ俳優の妻だった “しっかり者”との新年ショットに「なかなか見れない」「仲良しですね」
-
20年放置されていたボロボロの“激レア車”→徹底修理すると…… 感動の“復活劇”に「浪漫ですね」「ここまでやるとは……」
-
「やばすぎ」 ブックオフに10万円で売られていた“衝撃の商品”に仰天 「これもう文化財」「お宝すぎる」 投稿者に発見時の気持ちを聞いた
- ryuchellさん姉、母が亡くなったと報告 2024年春に病気発覚 「ママの向かった場所には世界一会いたかった人がいる」
- ハードオフに1650円で売られていた“まさかの掘り出し物”→修理すると…… 見事な復活劇に「相場が上がってしまうw」
- 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに……衝撃の経過報告に大反響 2024年に読まれた生き物記事トップ5
- 北海道の用水路で“巨大な外来魚”を捕獲→さばいてみると…… 中から出てきた“ヤバすぎる物体”に大興奮「ずっと釘付け」
- 【ハードオフ】2750円のジャンク品を持ち帰ったら…… まさかの展開に驚がく「これがジャンクの醍醐味のひとつ」
- 「脳がバグる」 ←昼間の夫婦の姿 夜の夫婦の姿→ あまりの激変ぶりと騙される姿に「三度見くらいした……」「まさか」
- 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は……斜め上のキュートな活用術に大反響 2024年に読まれた面白記事トップ5
- 米津玄師、紅白で“205万円衣装”着用? 星野源“1270万円ネックレス”も話題…… 「凄いお値段」「びっくりした」
- 【今日の難読漢字】「手水」←何と読む?
- サバの腹に「アニサキス発見ライト」を当てたら……? 衝撃の結果に「ゾワっとした」「泣きそう」と悲鳴 その後の展開を聞いた
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
- 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
- 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」