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» 2019年07月21日 11時00分 公開

原動力になったのは“2ちゃんねる”――7年前、VIPでスレを立てていた「我流ラテアート職人」の今 (2/2)

[高橋ホイコ,ねとらぼ]
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ラテアートのイベントで、クウェートに行った

――お店を開く前は、フリーランスでの活動もしていたそうですが、どういったお仕事がありましたか?

まっつん:初めての海外での仕事がクウェートでした。コーヒー屋さんのリニューアルオープンのイベントを開きたいから来てくれない? みたいな感じで。

――クウェート? まためずらしい場所に呼ばれましたね

まっつん:お国の情勢とかよくわからなくて、場所を調べたら、イランとイラクに挟まれたすさまじい場所だなと思って。とりあえずギャラも相場がよくわからなかったので適当に答えたら、結果的に泊まったホテルのほうが値段が高かったっていう。リゾート地に泊めさせてもらって、その様子も2ちゃんねるにあがっています。

――ラテアートはクウェートでも人気でしたか?

まっつん:喜んでくれました。海外はかわいいものや似顔絵のリクエストが多いんですけど、クウェートは日本の昔のアニメが人気だったので「マジンガーZ」とかリクエストにされて。2ちゃんねるみたいだなと思いました。

名画のレパートリー 名画、似顔絵、アニメ、動物など、ほぼオールジャンルに対応している

コミュニケーションが楽しいから、目の前で作るスタイルに

――このお店はリクエストに応じて、目の前で作ってくれるんですね。ちょっと2ちゃんねるの安価っぽいですよね

まっつん:僕は、今までフリーランスのイベントでみなさんに見てもらってましたし、2ちゃんねるでも実際に見てもらいたくて露店(青空ラテアート)をしました。見てもらうことに慣れています。というか、見てもらったうえで、なおかつリクエストに対して「これは何ですか?」とか「僕もネコちゃん飼ってますよ」とか、ラテアートを通じてコミュニケーションがとれるのが、おもしろいっていうのがあります。

調理台の写真 キッチンの様子は客側からよく見えるようになっている

――お店を開く際、クラウドファンディングも利用したとか。反応はどうでしたか?

まっつん:すごかったです。設定をミスってしまって、期間がすごく短くなっちゃって。不安でしたけど、結果的には1日で目標金額が集まり、最終的には200%を超えました。もしかしたら、当時からの2ちゃんねるの仲間がいたかもしれないですし、友人も協力してくれたので、僕だけの店じゃないという気持ちになりました。

まっつんさん ITちゃん完成後、全力でカメラ目線をしてもらいました

――これからの夢というか、未来に向けてやりたいことはありますか?

まっつん:クラウドファンディングのリターンをしていかないといけないですし、すべてやり終えたころに、ようやく新しいことができるんだろうなって思っています。将来的には、スタッフにも技術をしっかりと伝えて、僕と同じようなパフォーマンスをできるようにしたいです。そういう人を増やしていって、もっともっとラテアートを広げて行きたいと思います。

スタッフのmaaさん スタッフにmaaさんがいた。ポケモンのラテアートの人だ(関連記事


 誰かのラテアートが完成するたびに、店内に「きゃああー」「すごーい」「かわいいーーー」と歓声が上がる楽しい店でした。ラテアートのめずらしさに気を取られてしまいますが、味へのこだわりも素晴らしい。3Dラテアートに使うチョコレートの甘さが、ちょうどよくおいしいのです。今、イチオシはマフィンだそうです。これからの季節は「紅茶香るオレンジカスタードマフィン」が食べられます。

 取材時に来ていたお客さんは、カフェ巡りが好きそうな女子、ゴスロリな女子、ふらっと通りがかった外国人とバラエティに富んでいました。当時の2ちゃんねるのことを、知らないお客さんのほうが多いでしょう。そうであっても、まっつんさんが2ちゃんねるという原点を大事にしている気持ちが伝わってきました。ラテアートの見本となる写真集が店内にあり、そこにモナーがしれっともぐりこんでいます。

オレンジカスタードマフィン いま、イチオシの「紅茶香るオレンジカスタードマフィン」(400円・税込)手作りでおいしい

ラテアート専門店「HATCOFFEE」

HATCOFFEE外観写真 HATCOFFEE

Twitter:@HATCOFFEE2019

東京都台東区寿3-15-6

おまかせラテアート:650円(税込)

リクエストラテアート:1200円(税込)

 

  

 

 

 

高橋ホイコ

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