欅坂46、初の東京ドーム公演で披露された全楽曲を2万字で全力レポート! 5万人の観客が「不協和音」の“僕”と「角を曲がる」“私”に出会った瞬間【後編】(1/3 ページ)

千秋楽で披露された全楽曲21曲の見どころを前・中・後編に分けた2万文字、画像35枚でお伝えします!

» 2019年09月21日 09時21分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 欅坂46が9月18日と19日に「夏の全国アリーナツアー2019」の追加公演を東京ドームにて開催し、10万人の観客を熱狂させました。千秋楽で披露された全楽曲21曲の見どころを前・中・後編に分けた2万文字のレポートと、画像35枚でお伝えします。


欅坂 東京ドーム KEYAKI 新衣装も最高な欅坂46(Photo by 上山陽介)

サイレントマジョリティー:尾内さんのセンス爆発。新衣装がとにかく最高

 MC明けに暗転したステージでは警報が鳴り響き、モニターには赤いスクラップが大量に降り注いでいます。しかし、会場に青いレーザービームが発射されると、スクラップは赤から白に代わっていき、会場には一気に緑のライトが輝きます。

 そこで流れたイントロは「サイレントマジョリティー」。ネイビーブルーに年少組はゴールドのライン、年長組はシルバーのラインが美しい新衣装での登場です。欅坂46の看板曲でもある同曲。メンバーの作ったモーセを平手さんがゆっくりと進めば、会場からは大きな歓声が上がった他、大サビ前に平手さんがこぶしを突き上げて一人立ち上がり「大人たちに支配されるな」という強いメッセージを鋭い眼光で歌い上げ、最後まで一糸乱れぬパフォーマンスをやり遂げました。


欅坂 東京ドーム KEYAKI 衣装がかわいすぎる。とにかくかわいい(Photo by 上山陽介)

避雷針:てち理佐ジャンプに会場興奮。

 会場が一気に暗転した瞬間、鳴り響いたのは雷の音。そう、続く楽曲は「避雷針」です。モニターには歌詞がバグを起こしたような形で重なり合って表示される中、ゆっくりと舞台を歩き回る平手さんが上段ステージに表れて一気に加速すれば、理佐さんが飛び込んできた平手さんをしっかりとキャッチ。抱きかかえた瞬間に一切身体がぶれないのは2人の信頼関係と体幹のなせる技なのでしょう。

 またAサビからは平手さんにのみに付けられたフードを着用した平手さん。一人、月をバックに両手を広げると、理佐さんがメインステージへと平手さんを連れ戻し、メンバーの元へと合流。「ここにあるのは愛の避雷針」の部分ではしっかりと右腕を伸ばしたポージングを行ったほか、クールな表情を浮かべながらフードを脱いで去っていきました。

アンビバレント:小林・平手・鈴本の感情大爆発。欅坂にしかできない攻撃的パフォーマンス

 間髪入れずに始まったのは、平手さんが「もっとも盛り上がる曲」として名をあげる「アンビバレント」。直前まで青い衣装をまとっていたメンバーが一気に白地に黒いコルセットを合わせた新衣装へと早着替えしています。その間わずか15秒。会場の度肝を抜きながら衣装をフリフリしているメンバーですが、一番動きがキレていたのは鈴本さん。有り余る感情を爆発させるように大きく表現していきます。このすきに会場では色とりどりのバルーンが出現。CDジャケットを再現するかのような空間が東京ドームいっぱいに広がりました。

 見せ場である平手さんの側転が決まった後は、メンバー全員による千手観音からの倒れこみ演出です。ここでは全員の糸が切れたかのようにメンバー全員で息の合った倒れこみを決めた後、平手さんを除くメンバーが歴代表題曲のサビを取り入れた振り付けをスタートさせていきます。

 そしていよいよ訪れた大サビでは菅井キャプテンからの「ドーム、行くぞーおぃ!」という気迫のこもった呼びかけのあと鈴本さんが「うぉおおい!」と感情を大爆発。石森さん、小林さんが不敵な笑みを浮かべれば、平手さんも口角を上げながらキレキレのダンスを披露。欅坂46にしか出せない攻撃的なパフォーマンスに会場からは「Fu-! Fu-!」「Hey!」とこの日一番のコールが上がりました。

風に吹かれても:尾関と葵ちゃんの笑顔がキラキラ

 続いてはダンスチューンで、理佐さんが盛り上がる曲に名をあげた「風に吹かれても」を披露。平手さんが落ち葉をふっと息で吹き落とせばクラップが始まって会場のボルテージが一気に上がります。スクリーンには「空中」などネオン管を意識した演出表示されており、さながら香港に来たかのようです。


欅坂 東京ドーム KEYAKI 全員が笑顔でパフォーマンス(Photo by Kikka)

 また中盤で平手さんがモーセを進む場面では、それまで左右に配置されていた階段が大移動。中央で1つの階段として合体し、新感覚のモーセを提案しました。この楽曲で印象的だったのが原田さんと尾関さんのキラキラとした笑顔。見ているものまで楽しい気持ちにさせる表情で終盤まで引っ張り、最後は階段に再集合したメンバーの中心で平手さんが指さしを決めました。


欅坂 東京ドーム KEYAKI That's the way!(Photo by 上山陽介)

危なっかしい計画:埼玉の狂犬、東京ドームで吠える……!

 そのまま始まったのはメンバーのほとんどが盛り上がる曲として紹介する「危なっかしい計画」です。軍曹a.k.a守屋先輩が「東京ドーム、声出してんのか〜い!」と煽れば会場は「うぉおおい!」と大歓声。「今日は全て出し切れぃ〜!」とさらにあおっていきます。続いて石森さんは「お前らぁ、人生で一番の声出せぇ〜!」とカメラ目線で煽り、藤吉さんは「東京ドーム、声からしに来いよぉ〜!」と普段の控えめな雰囲気とは一変した姿を見せました。

 しかし、欅坂46はこんなもんじゃ許してはくれません。「ラストだぞ。もっと声出るだろ!?」と埼玉の狂犬・小林さんが「アリーナ!」「スタンド」「上だからってさぼんなよ!」と盛り上げた後は「お前ら、最高ぉおおおおお!!!」とさらにぶち上げ、「危なっかしい計画〜!」とタイトルコールを行いました。

 サビではタオルを回すのが恒例の同曲。菅井さんから「タオル回せぃ!」と声が上がると会場はツアータオルや推しメンタオルが一斉にグルグル回り、最高の空間が広がります。また曲中は「ハイ!ハイ!ハイ!」などのコールも健在。メンバーも観客もこの日一番のハイテンションで会場を揺らしました。


欅坂 東京ドーム KEYAKI タオルをぶん回すメンバー(Photo by 上山陽介)

 最後はメンバー全員で東京ドーム公演のツアータオルを掲げて完走。誰かのタオルが反転してしまうというハプニングも起きがちなこの振りですが、今回はおててのタオルが上下反転するという激レアな瞬間が見られました(これもドームの醍醐味)。

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