「30代にして還付金詐欺に引っかかりかけた」 預金ほぼ全額を振込みそうになった手口を解説する投稿に反響

若い人も気を付けよう。

» 2020年04月19日 18時00分 公開
[ねとらぼ]

 「30代にして還付金詐欺に引っかかりかけました」として手口を解説する注意喚起の投稿が注目を集めています。

 投稿者のmui(@muilog3)さんによると、区役所の職員を名乗る人物から「以前に医療還付金を受け取るための申請書を送った」と電話があったことが始まり。muiさんが覚えがないと答えると、金融機関で直接手続きしてもらう必要がある、と希望の銀行を聞かれます。

 次に銀行の職員を名乗る人物から電話があり、「申請書に記載の番号が必要だが、紛失した場合はATMで本人確認が必要」「電話で詳しい操作を説明する」とATMに誘導されます。ATMで電話越しに操作方法を指示され、振り込み画面に誘導されたmuiさん。預金のほぼ全額を知らない個人の口座に振り込む形になっているのを見て、詐欺に気づいたとしています。

 「ほんと感心するくらいうまいんですよ」とmuiさんはコメント。例えば、区役所の職員(を名乗る人物)に「銀行に通常の業務外の対応をしてもらう」と言われ、muiさんは早く行かないといけないという気持ちになったといいます。急がせて考えたり誰かに相談したりする時間を与えないのは振り込め詐欺でも使われる手口です。

 また「ATMでは『本人確認と番号の再発行』が目的と言われてるので、振り込みをするなどとは思わずに操作しているのです」「ATMのマニュアルを説明するかの口調で、振り込みの匂いなどさせない」と、muiさんは巧みな手口を説明しています・

 編集部ではmuiさんに詳しいお話を聞きました。どの時点で怪しいと感じたのかを聞いたところ、「振り込みの操作をさせられているとき、本来は番号の再発行をするはずが、支店の選択をさせられ、さらに途中から相手の指示とATMの画面表示がかみ合わなくなってきて『なんかおかしいな…』と思い始めました」とのこと。直前までは完全に信じ切っていたそうで、「ATMのドアの『還付金詐欺に注意』みたいな張り紙を見ても『だまされる人いるんだ…』と思ったくらいです」。

 逆に「本当っぽいな」と思ったところは、「銀行職員を名乗る相手はとにかく低姿勢で感じが良かった」ところだったといいます。ATMで行うのはあくまで「本人確認と番号の再発行」と説明されたため、全く警戒しなかったとのこと。「『最近一部に導入された新機能』とも言っており、よくわからない操作を指示されるままにしてしまうことにつながるのだと思います」。

 最後に詐欺だと気付いた後は、ものすごい恐怖が襲ってきて「あぶねぇー、引っかかるところだった……」と声が漏れた、とmuiさん。相手は「はい?」と言い続けていたものの、そのまま電話を切って振り込みをキャンセルしたそうです。

 muiさんの体験談には「振り込む前に気づいてよかった」「若い人でも引っかかる可能性があるんですね」などの反響や、「同じ電話がかかってきた」というコメント、また「会話を録音すると言えば引っ込む」「『調べてかけ直します』で詐欺は切れる」といったアドバイスも寄せられています。

 国民に一律10万円が給付されることが決定し、この給付金に絡んだ詐欺が起きることも懸念されます。だまされないよう気を付けましょう。

画像提供:mui(@muilog3)さん

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2407/24/news014.jpg 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  2. /nl/articles/2407/25/news017.jpg 「これが生えたら庭終了」 プロも降参する“何をやっても全部ムダな最恐雑草”の正体が400万再生「ほんとこれ厄介」「土ごと変えないと不可能」
  3. /nl/articles/2407/26/news151.jpg イトーヨーカドー春日部店が閉店へ 「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパーのモデル 「残念」「寂しい」惜しむ声
  4. /nl/articles/2407/25/news012.jpg 夜、山中の側溝をのぞいてみたら…… 思わず声がもれる“あらぬ生物”の姿に「ヤバいw」「生で見てみたい」
  5. /nl/articles/2407/25/news007.jpg 水槽の中で卵を発見→慎重に見守って1カ月後…… 小さな命の誕生に飼い主も視聴者もメロメロ「まじで可愛すぎるほんとに可愛い」
  6. /nl/articles/2407/25/news138.jpg 「お父さんはママのオタクだった」 母親が「元・おニャン子」のタレント、アイドルとオタクが“つながっちゃいけない理由”を問いかける
  7. /nl/articles/2407/25/news050.jpg 「立体的に円柱を描きなさい」 中1の“斜め上の解答”に「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」
  8. /nl/articles/2401/26/news015.jpg スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  9. /nl/articles/2407/26/news119.jpg 工藤静香、15歳の愛犬が天国へ 感謝の言葉つづるも……「泣いてばかり」「心が追いつかない」と悲痛な思い
  10. /nl/articles/2407/26/news008.jpg 外国人が来日して“3年後”…… マクドナルドの“オーダーの変化”に「胃袋が日本人のそれなんよw」とツッコミ
先週の総合アクセスTOP10
  1. プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが360万再生「凄すぎて笑うしかないww」「チーズが、、、」
  2. 6年間外につながれっぱなしだったワンコ、保護準備をするため帰ろうとすると…… 思いが伝わるラストに涙が止まらない
  3. 「お釣りで新紙幣来た!!!!!と思ったら……」 “まさかの正体”に「吹き出してしまった」「逆に……」
  4. 赤いカブトムシを7年間、厳選交配し続けたら…… 爆誕した“ウルトラレッド”の姿に「フェラーリみたい」「カッコ良すぎる」
  5. ダイソーで買った330円の「石」を磨いたら……? 吸い込まれそうな美しさが40万回表示の人気 「夏休みの自由研究にもいいのでは?」
  6. 「これ最初に考えた人、まじ天才」 ダイソーグッズの“じゃない”使い方が「目から鱗すぎ」と反響
  7. もう笑うしかない Windowsのブルースクリーン多発でオフィス中“真っ青”になった海外の光景がもはや楽しそう
  8. アジサイを挿し木から育て、4年後…… 息を飲む圧巻の花付きに「何回見ても素晴らしい」「こんな風に育ててみたい!」
  9. スズメの首は、実は……? 「心臓止まりそうでした」「これは……びっくり!」“真実の姿”に驚愕の声
  10. 【今日の計算】「8×8÷8÷8」を計算せよ
先月の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
  3. 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
  4. 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
  5. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  6. かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  7. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  8. 天皇皇后両陛下の英国訪問、カミラ王妃の“日本製バッグ”に注目 皇后陛下が贈ったもの
  9. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  10. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」