5月6日は「ふりかけの日」! 全国からご飯のお供におすすめの郷土食をご紹介!
皆さん、ふりかけに記念日があるのをご存知でしたか?ふりかけという食文化の発展を目的に「一般社団法人国際ふりかけ協議会」が制定したそうです。ふりかけの起源とも言われる「御飯の友」を考案した薬剤師、吉丸末吉氏の誕生日(明治20年5月6日)にちなみ、5月6日がふりかけの日とされました。今日はふりかけの日にちなみ、炊き立てご飯と一緒に食べたら絶品の郷土食をご紹介します。
1.いぶりがっこ(秋田県)
「がっこ」とは秋田の方言で“漬物”という意味です。大根でつくるのが一般的ですが、全国でみられるたくあんとは似て非なるもの。大根を米糠に漬ける前、囲炉裏の上に吊るし燻すことで独特の香気を放ちます。県民から愛されているいぶりがっこは、噛めば噛むほどに旨味がにじみ出て、ご飯の甘みをより引き立てます。また、刻んだいぶりがっこをマヨネーズやタルタルソースとあえるとまた違った美味しさに! 入手できたら色々なアレンジを楽しんでみてください。
2.だし(山形県)
東北地方からはもう一つ、山形県の「だし」をご紹介。名前の響きから、お出汁のことかと勘違いされることも多いですが、全くの別物。キュウリやナスなどの夏野菜にミョウガやシソなどの香味野菜を細かく刻み、醤油などで和えたものです。郷土料理とはいえ、使っている食材は全国のスーパーで手軽に入手できるものばかり。ネットにレシピが多数載っていますので、ぜひ一度ご自宅でも作ってみてください。山形県民はだしを白いご飯の上にたっぷり乗せ、一気にかきこむのが定番。最近では関東のスーパーなどでもチラホラ見かけるようになりました。
3.佃煮(東京都)
和食に欠かせない佃煮ですが、実はそのルーツは東京にあります。発祥は今から400年以上前、佃島(現在の東京都中央区佃付近)の漁師が、東京湾で獲れた小魚を甘辛く煮て食べていたものに由来します。甘辛く煮詰めた佃煮はその美味しさもさることながら、保存性にも優れていたことから重宝され、江戸土産の定番として全国に広まりました。スーパーの佃煮コーナーは海苔を使ったものが多いため、佃煮と言えば海苔というイメージがありますが、小魚や貝を使った昔ながらの佃煮もご飯のお供として申し分ないですよ。
4.なめろう(千葉県)
なめろうとは千葉県の房総半島沿岸地域で生まれた郷土料理。獲れたての鮮魚を漁師が船の上で調理していたものです。作り方はいたってシンプルで、アジやイワシといった青魚に味噌とネギなどの薬味を入れ、ひたすら包丁でたたくだけ。粘りが出てくるまでたたいたなめろうをあったかご飯にのせて食べれば、何杯でもおかわりできてしまう美味しさです。また、なめろうを貝の殻などに入れて焼いた「さんが焼」も絶品です。
5.へしこ(福井県)
へしことは、サバやイワシなどの魚介を塩漬けにし、さらにそこから半年ほど糠に漬けた保存食です。主に福井県などの日本海側で食されてきた郷土食で、塩味の中に甘さと濃厚な旨みがあります。軽く炙って茶碗に乗せればいつもの白飯がごちそうに早変わり。一度食べたら病みつきになりますよ。新鮮なものであれば生のまま刺身で食べてもOKです。
6.ちりめん山椒(京都府)
ちりめんじゃこに山椒の実を混ぜたちりめん山椒は京都府民の食卓には欠かせないご飯のお供。京都観光の定番土産としても定着しているため、今では全国的にも知名度の高い郷土食となっています。ふりかけの様にそのままごはんに乗せて食べるのが主流ですが、卵かけご飯に乗せたりお茶漬にしても美味。シソや柴漬け、マヨネーズなどとあえると味変も楽しめます。
7.ままかり(岡山県)
コノシロによく似た体長10〜20cmほどの魚「ママカリ(一般的にはサッパと呼ばれることが多い)」を酢漬けにした岡山県の郷土食。その名の由来は「飯(まんま)借り」で、これがあると自分の家のご飯だけでは飽き足らず、近所からご飯を拝借したくなるほどご飯に合うというしろもの。県外にはあまり流通していないので、岡山を訪れることがあれば是非食べてみてください。
今回は7つだけご紹介しましたが、全国にはまだまだご飯にあう郷土食があります。皆さんもふるさとのおすすめの郷土食をSNS等でお友達に広めてみてはいかがでしょうか。
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