サバ水煮缶マニアが語る「サバ水煮缶の特異点」 サバ水煮缶レビュアー・サバ子の一押し「高級&レア缶」4選

フライングタイガーコペンハーゲンから、ローカルスーパー「ツルヤ」まで。

» 2020年09月21日 20時00分 公開
[サバ子ねとらぼ]
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 サバ水煮缶、食べてますか? 

 サバ水煮缶は一見地味な食材ですが、実は種類も豊富で、味にもそれぞれ繊細な違いがあります。ねとらぼではサバ水煮缶を愛するサバ水煮缶レビュアー・サバ子さんに、おすすめの銘柄について寄稿をお願いしました。とろっと魅惑的なサバ水煮缶の世界へ、さっそく分け入っていきましょう。本日ご紹介するのは、違いがわかってきた人向けの、ちょっと変化球な4缶です。

書いた人:サバ子

サバ子さんサバ缶レビュー  

サバ子です。Twitterでサバ水煮缶をレビューしたりしています。

サバ子ラベルのサバ水煮缶を作ってもらうのが夢です。

Twitter:@sabasaba_mizuni


サバ水煮缶の四象限を復習しよう

 サバ水煮缶のほうからやってきました。サバ子です。

 前回はサバ水煮缶の味を、スープの属性から4系統に分けて説明しました。改めて復習しておきましょう。


サバ子さんサバ缶レビュー サバ水煮缶の四象限

 サバ水煮缶には、スープの属性がおおまかに分けて4種類あります。「こってり系」「あっさり系」「どろり系」「さらさら系」です。

 こってり系は、脂分が強めのものです。逆に上澄み脂がない、あるいは少ないものはあっさり系に分類します。

 どろり系は、繊細な身がスープに溶け込んでいる、特に粘度の高いものです。さらさら系は身が溶け込んでいないクリアなタイプを指します。

 これらの系統のうちどれにも著しく偏らないものは「バランス型」です。

 今回は、やや変化球的な味わいが楽しめる銘柄や、やや入手がしづらい銘柄などをご紹介します。

高木商店 朝獲れさば水煮(224円前後)


サバ子さんサバ缶レビュー 高木商店 朝獲れさば水煮


サバ子さんサバ缶レビュー 脂でキラキラのスープ


サバ子さんサバ缶レビュー おいしそう!

 私サバ子イチオシのメーカーである高木商店から発売されている、旬の脂の乗った朝獲れのサバを冷凍せずにそのまま缶に詰めたという一品です。

 このうたい文句にたがわず、上澄み脂が極めて多いスープです。スープは細かい身が溶け込んでドロリと濃厚です。

 背身は柔らかめでほぐれやすく、ジューシーながら噛みごたえのある両立バランス型です。両立バランス型の肉質は300円台後半から400円クラスの特徴なので、この価格帯で両立バランス型というのは異例ですね。


サバ子さんサバ缶レビュー バランスのとれた味わい


サバ子さんサバ缶レビュー 水揚げされた日にそのまま缶詰にしています

久慈市漁業協同組合 さばの水煮ひまわりオイル入り(350円前後)


サバ子さんサバ缶レビュー 久慈市漁業協同組合 さばの水煮ひまわりオイル入り


サバ子さんサバ缶レビュー ひまわりオイル入りのスープ


サバ子さんサバ缶レビュー しょっぱめの味わいがたまらない

 岩手の商品を取り扱うオンラインショップナチュラルエッセイで購入できます。販売は久慈市漁業協同組合ですが、岩手の海産加工会社、宏八屋のOEMです。ちなみに今回は紹介していませんが、宏八屋から出ているサバ水煮缶もオススメです。

 ひまわりオイル入りなのが特色で、そのせいか上澄み脂が魚由来の脂だけではなくひと味違った感じの風味を持っているのがポイントです。

 背身は柔らかくほぐれやすいのでスープ絡みが良く、ジューシーです。腹身はトロ感たっぷりで柔らか。皮部分もトロ感強めです。

 はぐれ身は他の缶のものより柔らかく、煮こごり状にトロトロです。

 塩味・脂分ともに強く、しょっぱめの味わいになっています。しょっぱさでご飯が進む一品です。


サバ子さんサバ缶レビュー オイルごとお料理に使うのもおいしそうです


サバ子さんサバ缶レビュー 岩手のメーカー・宏八屋が作っています

フライングタイガーコペンハーゲン さば水煮(350円)


サバ子さんサバ缶レビュー フライングタイガーコペンハーゲン さば水煮


サバ子さんサバ缶レビュー 雑貨ブランドのサバ水煮缶ってどんな味?


サバ子さんサバ缶レビュー 味付けは濃いめ

 大きめのショッピングセンターなどにテナント出店している北欧発の雑貨屋・フライングタイガーコペンハーゲンのサバ水煮缶です。

 方向性としては高木商店系に近い、濃いめこってりしょっぱめというチューニングです。表示上の塩分濃度は濃い目ですが旨味が強いので、それほど尖ったしょっぱさではありません。

背身は柔らかで噛みごたえのある両立バランス型。噛むとスープが染み出すジューシーさです。

 腹身は割合多くしっかりとしたトロ感です。肝はちょっと多めに残っています。


サバ子さんサバ缶レビュー 脂身多め


サバ子さんサバ缶レビュー メーカーは岩手缶詰です

ツルヤオリジナル さば水煮(120円前後)


サバ子さんサバ缶レビュー ツルヤオリジナル さば水煮


サバ子さんサバ缶レビュー スープはこんな感じ


サバ子さんサバ缶レビュー これが「サバ缶特異点」……!

 長野県のみで展開するスーパーマーケット「ツルヤ」のプライベートブランド商品です(ツルヤは今年11月、群馬県前橋にもオープン予定だそうです)。

 これはサバ水煮缶の特異点です。ツルヤオリジナルはサバ水煮缶の中でもかなり特殊な存在なので、これを基準に他の缶を考えてはいけません。

 通販などもやっていないので、現状入手するには長野県まで行くしかありませんが、120円という価格にも関わらず中身は300円クラスに匹敵します。

 背身は両立バランス型の肉質で腹身はトロ感強め。はぐれ身は腹身部分が多めでトロトロ。驚異のコスパを誇る一缶です。


サバ子さんサバ缶レビュー 120円で味わえる缶ではない

 ちょうしたブランド(※)でおなじみの田原缶詰によるOEM商品です。生活圏にツルヤがない人は、ぜひちょうしたのサバ水煮缶を試してみてください。ツルヤの缶を疑似体験出来るかもしれません。

※ちょうしたブランド

おそらくサバ缶よりはサンマやイワシの平べったい蒲焼き缶や楕円形のイワシ缶のほうがメジャーと思われる、田原缶詰株式会社の缶詰ブランド。

 こちらはツルヤのものより価格が若干高いですが、栄養成分はツルヤのサバ水煮缶とほぼ同じです。


サバ子さんサバ缶レビュー 「ちょうしたブランド」のサバ水煮缶


サバ子さんサバ缶レビュー 成分的には「ツルヤ」とほぼ一緒

 以上、3回に渡ってオススメの缶を紹介させていただきました。

 サバの水煮缶は100種類以上ありますので、今回紹介したものはほんの一握りです。色々試してみて自分なりの好みの缶を見つけてみてください。

 それではよいサバ水煮ライフを。

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