旅行ガイド『地球の歩き方』が初の国内版「東京」を発行 コロナの影響? 出版社に聞いてみた

すっごい楽しそう。

» 2020年10月01日 11時00分 公開
[高橋ホイコねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 海外旅行ガイドブックの老舗『地球の歩き方』が、シリーズで初めての国内版「東京」を発売しました。ネットには「コロナで東京から脱出できなくなったから、地球の歩き方で初めて『東京版』が出た」とのウワサも流れていますが、実際はどうなのでしょう? 発売元のダイヤモンド・ビッグ社に聞きました。

地球の歩き方・東京の表紙 地球の歩き方・東京

 発行は9月1日。昨今の状況を踏まえると、“海外旅行ガイドブックも売れ行きが落ちていて、苦肉の策として『東京』編を出版したのかな?”なんて邪推してしまいます。ところが、事情を聞いてみると、企画が決まったのは1年半前。新型コロナウイルスとは一切関係なかったそうです。もともとは2020年に開催予定だった東京五輪に向けて考えられたもの。『地球の歩き方』が2019年で創刊40周年を迎えることもあり、シリーズ初の国内版を出してみようと決まりました。

 内容はさすがの老舗ガイドブック。460ページを超える圧倒的情報量を誇ります。巻頭特集は「大江戸文化を学ぶ、伝統工芸にチャレンジ」「東京さくらトラムで、下町路面電車旅」「文豪たちが愛した名店と味」など、なんとも渋いラインアップ。

 地球の歩き方が40周年であることにもちなみ、長年愛されているもの、老舗のお店、江戸文化などを中心に紹介しています。江戸文化体験、東京発祥グルメ、名所旧跡・文化財巡り、銭湯特集、東京最古の酒舗などがその例に挙げられます。


地球の歩き方・東京「大江戸文化を学ぶ、伝統工芸にチャレンジ」 巻頭特集「大江戸文化を学ぶ、伝統工芸にチャレンジ」

地球の歩き方・東京「エリアガイド・日本橋」 エリアガイドは日本橋からスタート!

地球の歩き方・東京「歴史と文化」 東京の名所旧跡・文化財を巡る

地球の歩き方・東京「太田市場グルメを制する」 大田市場でボリューム満点の料理を!

地球の歩き方・東京「東京ラーメン必訪レジェンド10軒」 東京ラーメン必訪レジェンド10軒

地球の歩き方・東京「老舗の名品を手に入れる」 老舗の名品を手に入れよう

 さらなるこだわりポイントは、地球の歩き方らしさを前面に出し海外版と同じデザインフォーマットにしたこと。東京に住んでいる人が見ると交通案内はていねいすぎるほど。「電車が到着したらドアの両脇に寄り、乗客の降車が済んでから乗り込む」なんてマナーまで掲載しています。

地球の歩き方・東京「習慣とマナー」 大切な習慣とマナー

 売れ行きは絶好調。すでに重版が決定しています。「エリアガイドブックで、ここまで早く重版になることはなかなかない」と担当者も驚いている様子。その要因について、以前から地球の歩き方ファンだった読者には、海外旅行に行けない今、地球の歩き方が東京を出したと面白がってもらえていると分析しています。

 さらに「本の厚さやボリューム感、渋すぎる特集テーマやていねいすぎる交通ガイドや準備と技術編など歩き方らしさを楽しんでいただいている」と感じているといいます。

 企画としては、ほかの地域から東京に旅行に来る人も読者として想定していたそうです。予想以上だったのは、東京に在住・通勤している人や東京近郊に住んでいる人からの需要。「近場のお出掛け・散策によさそう」「知っているようで知らなかった東京が載ってる」「読んでいるだけでも楽しい」などの声が多数寄せられています。

 さらに、読者だけでなく、掲載物件・施設からも「このコロナの厳しい状況だけど、こういう機会にこのような形で魅力発信ができてうれしい」とメールや手紙が多数届いています。もともとはコロナ禍とは関係ない企画だったとはいえ、喜ばしい効果が出ているようです。

 他の地域でも出す予定があるか聞きましたが、現段階で具体的な計画は固まっていないとのこと。けれども編集部には「ここも出してほしい」という声が多数届いているそうです。

媒体概要:

書名:地球の歩き方J01『東京』2021-22年版

定価:本体1836円+税

仕様:A5並製 464ページ+別冊マップ オールカラー


高橋ホイコ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」