「私のわがままでしょうか?」「そうです」 自営業夫の手伝いも“夜の接待”もイヤな相談者に突き付けられた離婚話 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)

後半、パーソナリティーたちがあきれ気味に。

» 2020年10月12日 18時30分 公開
[北村ヂンねとらぼ]

 「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは10月6日(火)放送の今井通子パーソナリティー回。

 夫から離婚を突きつけられている妻からの相談。

テレフォン人生相談

自営業の妻は務まらないと言ってたのに……

 相談者は51歳女性。夫54歳。長男27歳。次男24歳。子どもたちはどちらも実家を出て独立している。

 「離婚しようと思う理由は?」

 「思うのは私じゃなくて主人の方なんですけど……」

 相談者夫婦はなにかとケンカが絶えず、夫の口からは10年ほど前から「離婚」という言葉が出ていたが、2日前に本気の離婚話を持ち出されたという。

 「私はもともと、自営業の奥さんは務まらないからっていうことで結婚したんですけど、主人の父が亡くなった時に、ちょっと私もかわいそうな気になってしまって『少し手伝おうか?』ってことを言ってしまったんですね」

 結婚前、夫は普通の会社員だったが、結婚して2〜3年目に父親の経営する会社を手伝うことに。父親の死を期に社長を継いだようだ。

 この時に相談者が「手伝おうか?」と言ったことで、「パソコンを習って」という話になったという。家族経営の中小企業でよくある話だが、相談者に経理あたりをやってもらおうという考えがあったのだろう。

 「で、習いだしたんですけど、やっぱり私、そういうことがとても苦手で結局覚えられなかったんですね。『やっぱり私ダメ、無理だ』って、軽い感じで私が言って、引いてしまったわけですよね。そしたらそれは主人はとてもショックだったみたいで」

 夫はその頃から相談者への不満が募っていったようだ。ただ、不満を抱いているのは夫だけではない。

 「社長になったら付き合いとかがすごく多くて、週に2〜3回は出ているんですよね、夜。帰ってくるのも3時、4時。高級クラブに行きます、なにに行きます、そんなことばっかりやっていて、『それが仕事だ、付き合いだ』とは言うんですけど、半分私は遊びだと思ってるんですが」

 夫の飲み歩きの話になるとやたらと饒舌(じょうぜつ)になる相談者。不満の中心はここだと思われる。

 女性のいる店で接待して仕事を取るなんて、いまだにこんな前近代的な営業をする会社があるのかとも思うが、これも田舎の中小企業あるあるなのかもしれない。

 「それを私が、毎回は言わないけど、あんまりそれが続くと『どうしてそんなに?』っていう言葉がやっぱり出てしまって。そうすると主人からすると『仕事もなにひとつ手伝いもしないのに文句だけは言うのか』っていう……」

 お互い気が強いという相談者夫婦はケンカがはじまるとどちらも引くことはなく、どんどんエスカレートしてしまう。

 「それがちょうど2日前にまた起きて。『もうダメだろう、こんだけ続いて、この先も変わる見込みがない』って主人が言い出して。『今回だけはホントに終わりにしよう』っていう話なんですね」

テレフォン人生相談

 「アナタとしてはなんでイヤなわけ?」今井が尋ねる。

 「代行タクシーで帰ってくる。田舎だとそれが目立つ……で、『いつもいつもあそこの家は』って思われてるんじゃないのかな、とか。飲みに行くのもいいんですよ。だけどそれが必ず最終的には高級クラブだったり、そういうとこに行くのがもう、私は『それ必要あるの?』って思ってしまうんですよね」「私のわがままなんでしょうか? ……そういうのをお聞きしたくて」

 「なるほど。私だったら『そうです』って言っちゃうけど(笑)」と今井。

捨てられてひとりになることが怖かったからです

 この日の回答者は心についてのエッセイストとしてお馴染みのマドモアゼル・愛ちゃん。

 まず、重要なポイントとして「他に女性がいるんじゃないのか?」「ちゃんと生活費を入れてくれているかどうか?」の2点を確認した。

 女性に関しては、おそらくいないという返答。生活費も「お金は十分に入れてもらっています」という。

 「そうなると、今井先生も『なんで不満なの?』って……(笑)さっきの感じが出てくるわけ。要するに、気に入らないっていう問題だけになるわけ、アナタにとって」

 夫が頻繁に飲み歩いているのが気に入らないという気持ちは理解できるとしながらも、それは依存している人間の特徴だと指摘した。

 「『クラブで使うお金があるなら、もっとこっちに来てもいいはずだ』とか。たとえばね。だから『お前はオレのすべてを奪う気か?』ってことになんのよ」「付き合いをやめて、ホントに旦那さんの言うように、仕事もどんどんダメになったらどうするわけ? それでもいいわけ? それで『お前も働いてくれよ』ってことになったらどうする?」

 「それは困るんで……。だから『オレがそういう風に行っているから仕事になって、お金になるんだろう』とも言われるんですけど……」

 「まあ、話半分だけど、ウソではないと思うよ」

 会社の業種は明らかにされていなかったが、田舎の地縁などが深く関わってくる会社の場合、高級クラブとまでいかなくても、飲みの席での営業活動が重要だというのが丸っきりウソということではないだろう(遊びで飲みに行ってる時もありそうだが)。

 「アルバイトやったことある?」

 「少しだけありますね」

 「イヤだよね、きっと。できなかったよね、きっと。社会に出ることが」

 「ああ……ちょっと人見知りなところもあったし、新しいところはなんでも苦手です」

 高級クラブでの浪費はあるにせよ、会社社長としてそれなりの収入を得ている夫。相談者もチョロッとパートをしているという話も出てはいたが、生活費の大半は夫の収入に依っていると思われる。

 共働きになるのはイヤだという相談者が、夫から本気の離婚話を持ち出されて慌てている状態なのだ。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2408/31/news036.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  2. /nl/articles/2408/30/news121.jpg 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. /nl/articles/2408/31/news073.jpg 「よくこんなものが……」 米不足でメルカリに米出品→疑問の声も 運営は“禁止出品物”に「然るべき対応」
  4. /nl/articles/2408/31/news025.jpg 次男に塩対応の柴犬、いよいよ次男の帰省最終日を迎え…… 本音が出た瞬間に「不意に泣かせるのやめて欲しい」と感動の声
  5. /nl/articles/2408/30/news017.jpg 最上位グレードのハイエースを“50万円の底値”で購入したら…… 驚きの実物に「ある意味最強」「正直、羨ましい」
  6. /nl/articles/2408/30/news188.jpg 実写「着せ恋」、キャストに物議 海夢の再現度が高すぎるタレントを推す声あがる 「逆になんであかせあかりさん以外の人……」
  7. /nl/articles/2408/29/news193.jpg 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  8. /nl/articles/2408/28/news142.jpg 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. /nl/articles/2408/31/news084.jpg 仕事早いな! 大谷翔平の愛犬“デコピン”、大反響の始球式がさっそくTシャツ化 「こ、これは……」「欲しい!」と爆売れの予感
  10. /nl/articles/2408/30/news113.jpg 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  2. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  3. 「苦手な芸能人は誰?」 あのちゃん、女性芸能人を“実名で即答” 「ここ最近で一番笑った」「強すぎる」
  4. ホテルでチェックアウト、忘れ物で多いのは? ホテル従業員が教える「圧倒的に多い忘れ物」
  5. 乳がん闘病中の梅宮アンナ、抗がん剤治療で「髪の毛ほとんどなくなっています」 帽子かぶり「ああ、来たか」
  6. 「キティちゃんのお面だと思ったら……」 ひっくり返すと“まさかの正体”に11万いいね
  7. 「凄すぎる…」「ガチで滝」 “市ケ谷駅の冠水”が衝撃与える 階段に大量の水が流れる様子も…… 東京メトロに経緯を取材
  8. 「早すぎます」「一体なにが」 52歳ボディービルダー、訃報1週間前に最期の投稿で“人生初の試み” 恋人は「亡くなる数時間前まで普通にお出かけも」
  9. お盆で帰省した次男に、柴犬も猫もまさかの反応→どちらも豹変して爆笑 「涙出てきました」「おもろ可愛過ぎ(笑)」
  10. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」