ついにキター ホンダ、初の自動運転レベル3対応「レジェンド」を発表 「テレビ見る」「スマホ操作する」もOKに(1/3 ページ)

運転の主体が人から「システム」へ移ります。

» 2021年03月04日 21時00分 公開

 本田技研工業は3月4日、「自動運転レベル3」対応の先進運転技術を備えた最上位セダン「レジェンド Hybrid EX・Honda SENSING Elite」を発表。2021年3月5日に発売します。

ホンダ「レジェンド」(写真:本田技研工業) 自動運転レベル3対応装置を備えた「レジェンド Hybrid EX・Honda SENSING Elite」(写真:本田技研工業)
動画が取得できませんでした
新型レジェンドに搭載する自動運転レベル3対応先進運転技術「Honda SENSING Elite」

 目玉機能は、自動運転レベル3に対応した新システム「Honda SENSING Elite」です。

 渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)と車線維持支援システム(LKAS)により高速道路で手離し運転が行える「ハンズオフ機能」。そして、2020年10月に自動運転レベル3に求められる国土交通省の型式認定を取得(関連記事)した自動運行装置「トラフィックジャムパイロット」を備えます。高速道路渋滞走行時など一定の条件下で「システムが運転者に代わって運転操作を行える」ようになります。

 2021年3月現在、米テスラの「オートパイロット」機能搭載各モデル、日産のスカイライン(プロパイロット 2.0)ほか、多くの自動車メーカーの車種で高速道路での手離し運転、車線変更といった高度な運転支援を実現するクルマは増えています。しかしSAE自動運転レベルにおいてはレベル2の「部分運転自動化」に留まり、運転の主体はあくまで「運転者」でした。

 自動運転レベル3では、これが「条件付き自動運転化」の段階に入ります。大きな壁を越え、レベル3で運転の主体が人から「システム」になります。

自動運転レベル3 レジェンド 自動運転レベルの定義(SAE J3016)(出典:「官民ITS構想・ロードマップ2017」)
自動運転レベル3システムの渋滞運転機能「トラフィックジャムパイロット」を採用 自動運転レベル3に適合した渋滞運転機能「トラフィックジャムパイロット」を搭載

 車両には多数のカメラやレーダー、各種センサーを備えて周囲360度を、さらに3次元の高精度地図や全球測位衛星システム(GNSS)の情報も使いながら自車の位置や道路状況までシステムが把握し、高度に制御しながら走ります。

 高速道路渋滞時の自動運行装置・トラフィックジャムパイロットは、運転の主体がシステムに移ることで、より進んだ「手離し」が可能になります。

 レベル3自動運行装置の稼働および自動運転レベル3の実現に沿って2020年4月に施行された改正道路交通法、改正道路運送車両法により、ドライバーはすぐに運転に戻れる状態にある必要はある(居眠りなどは厳禁である)ものの、走行中の「モニター画面を見る」「詳細のナビ操作を行う」や「スマホ操作を行う」などが条件付きで認められることになります。

車体にはカメラやレーダー等を装備し周囲360度を検知 高度なカメラ・レーダーにより車体の周囲360度や道路状況を検知・把握して走る(Honda SENSING Elite搭載 新型 LEGEND オンライン発表会から、以下同
トラフィックジャムパイロット 高速道路渋滞時の自動運行装置「トラフィックジャムパイロット」で、より進んだ「手離し」が可能に。これまで運転中はできなかった、テレビ放送画面を見る、詳細のナビ操作を行うなどもできるようになる

 レジェンド Hybrid EX・Honda SENSING Eliteは「リース専用」車両(リース販売のみ)として100台限定生産。価格は1100万円(税込)からです。

 価格はベース車となるレジェンド Hybrid EX比で約370万円増、販売数はわずかで、販売体系もかなり異なるようなので、一般ユーザーが「よし! 買うぞ!」というモデルではありません。しかし自動運転レベル2の高い壁を超えた自動運転技術の進歩に、「いよいよここまできたか!」とワクワクせずにはいられません。

 EVの「Honda e」(関連記事)もあるホンダ純正カーシェアサービス「Honda EvreyGo」(関連記事)に配備して、一般ユーザーもこの先進技術を体験できるようにしてくれるといいなと思います。

フォトギャラリー

ホンダ「レジェンド」(写真:本田技研工業) 自動運転レベル3 レジェンド 自動運転レベル3システムの渋滞運転機能「トラフィックジャムパイロット」を採用 車体にはカメラやレーダー等を装備し周囲360度を検知 トラフィックジャムパイロット ホンダ「レジェンド」) ホンダ「レジェンド」 マジェスティックブラック・パール プラチナホワイト・パール スーパープラチナ・メタリック プレミアムディープロッソ・パール モダンスティール・メタリック オブシダンブルー・パール プレミアムブラック プレミアムブラック ディープブラウン ディープブラウン シーコースト・アイボリー シーコースト・アイボリー 自動運転レベル3 レジェンド 自動運転レベル3 レジェンド 自動運転レベル3 レジェンド 自動運転レベル3 レジェンド 自動運転レベル3 レジェンド 自動運転レベル3 レジェンド 自動運転レベル3 レジェンド


       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/01/news003.jpg パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. /nl/articles/2412/01/news031.jpg 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. /nl/articles/2412/03/news082.jpg 「ほ、本人……?」 日本に“寒い国”から飛行機到着→降りてきた“超人気者”に「そんなことあるw?」「衝撃の移動手段」の声
  4. /nl/articles/2412/03/news111.jpg 才賀紀左衛門、娘とのディズニーシー訪問に“見知らぬ女性の影” 同伴シーンに「家族を大切にしてくれない人とは仲良くできない」
  5. /nl/articles/2412/02/news009.jpg 【今日の難読漢字】「誰何」←何と読む?
  6. /nl/articles/2412/05/news006.jpg 「今やらないと春に大後悔します」 凶悪な雑草“チガヤ”の大繁殖を阻止する、知らないと困る対策法に注目が集まる
  7. /nl/articles/2412/03/news148.jpg 武豊騎手が2024年に「武豊駅に来た」→実は35年前「歴史に残る」“意外な繋がり”が…… 街を訪問し懐古
  8. /nl/articles/2412/03/news092.jpg 大谷翔平、“有名日本人シェフ”とのショット 上目遣いの愛犬デコピンも…… 「びっくりした!!」「嬉しすぎる」
  9. /nl/articles/2412/03/news055.jpg ハローマックのガチャに挑戦! →“とんでもない偏り”に同情の声 「かわいそう」「人の心とかないんか」
  10. /nl/articles/2412/03/news034.jpg 古着屋で“インパクト大”なブランケットをリメイクすると…… 劇的な仕上がりに386万再生「これはいいね、欲しい!」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
  4. 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
  5. 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
  6. パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
  7. アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
  8. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  9. 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
  10. PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」