「身長が追い付くまでいじめられた」「自分だけ自動車免許が取れなかった」 人それぞれに違う“早生まれのツラさは何歳まで続くのか”
「早生まれのツラさ」「何歳まで続いたか」など聞いてみました。
1月1日〜4月1日生まれの人が該当する、早生まれ。特に子どもの場合、同学年の人たちと比べて誕生日を迎えるタイミングが遅く、発育、成長に差が出ることから「早生まれだと不利、大変だ」と言われることもあります。
ただ、一般論だけだと分かりにくいのが「実際にはどんな苦労があるのか」「大人になってからはどう感じるのか」というところ。今回はねとらぼ読者を対象に、いろいろな人の実体験を伺ってみました。
編集部まとめ:子どものころ、早生まれでツラかったこと
ねとらぼのTwitterアカウントを使って、「早生まれでツラかったこと」「そのツラさは何歳ごろまで続いたか」「今は早生まれについてどう思っているか」について質問しました。
「早生まれでツラかったこと」は人によってそれぞれでした(もちろん、全くツラくなかったという声もある)が、「体格差」を挙げる人が多く見られました。また、年齢や生まれ年が問われる場面で苦労したという声も(例:普通自動車免許は18歳から。学年的には高校3年生で取得できることになるが、“18歳になる時期”は人によって違う)。
「そのツラさは何歳ごろまで続いたか」という項目では、小学生〜中学生と比較的早いうちに気にならなくなったという声が目立ちましたが、“ツラさを感じなくなった区切りの時期”として特定の学年、出来事を挙げる回答が多く、どこかのタイミングで「周りに追い付いた」とハッキリ感じる人が意外といるのかもしれません。
「今は早生まれについてどう思っているか」という項目では、肯定・否定どちらの回答も。ここには「誕生日の遅さは小さいうちは『幼さ』につながり、大人になると『若さ』につながる。どちらに着目するかで捉え方が変わる」というような側面があるもよう。そのためか「自分は何とも思っていないけど、自分の子どもは……」という複雑な回答も見られました。
授業についていくのが大変だった(30代・ぴきちんさん)
勉強も運動もできず背も小さく、授業(特に体育)についていくのが大変だった。大縄跳びの入るタイミングがつかめず逆上がりもできず、放課後、母と泣きながら練習した記憶があります(むしろ小学校低学年の記憶はこれだけです)。
また4月生まれの妹は運動も勉強もできて親に期待されていてその比較で辛かったです。
ツラさは何歳まで続いたか
小学6年生。小5くらいから体格も学力も追い付いて、結果的には大学もかなり良いところに行けましたが、小さい頃のコンプレックスはまだあります。
今、早生まれについて思うこと
できれば4、5月に生まれたかったし、子どもを作るなら4、5月に生まれるようにしてあげたいです。自分のような惨めな思いをさせたくないです。
身長が低くていじめられた(20代・けいぽーんさん)
3月生まれの男です。中学1年生のころ140センチしかなく、サッカーのクラブチームでいじめられ、中学の部活に入ってもいじめられました。
ツラさは何歳まで続いたか
15歳。中3に近づくと身長が164センチまで伸び、自分をバカにしていた人たちと同じくらいになると何も言ってこなくなりました。
今、早生まれについて思うこと
それぞれの体の違いに関してはもう少し尊重すべきであり、違いが受け入れられなかったら自分の交友関係も狭まっていくバイアスにまでつながると思います。
水泳で頑張っても4〜6月生まれに追い付けなかった(40代・匿名さん)
小学生時代、水泳を頑張っていたがどんなに練習しても上位選手のタイムに追い付かずリレー選手になれなかった(※リレー選手は4〜6月生まれしかいなかった)。
ところがある年、まだ何もしていない練習初日に去年のリレー選手のタイムに追い付いた。月齢差があると(オリンピック選手になるような人は別として)頑張っても無駄なんだと齢一桁にして学んでしまった。
ツラさは何歳まで続いたか
リレー選手の去年の記録に追い付いても、4〜6月生まれはもっと身体が成長しているので、中学生になって水泳をやめるまでは続いた。
今、早生まれについて思うこと
切ない思い出ではあるが、水泳の先生は学年ひとまとめにして見るような人じゃなかったのが救われた。子ども個々の記録をみて、その子が記録更新したら喜んでくれたし、リレー選手と比べて遅いというように怒られることは一切なかった。
おかげでツラかったものの、腐らずに済みました。月齢差の出る子どもを教える立場にいる人は、学年で見るのではなく、個々で見てほしいと思います。
学生のうちに自動車免許が取れなかった(20代・心臓さん)
4月1日生まれ(学年で1番若い)です。
田舎なので高校3年生の冬ごろから自動車学校に通いはじめて、卒業するまでには免許を手にし、入社後は車で通勤するというのが当たり前です。しかし、仮免の試験を受けるには満18歳でないといけないという条件があるようで、早生まれ組は仮免すらなかなか取得できませんでした。
結果、入社してからは同期たちがマイカーでさっそうと通勤するなか、私だけ母親の送り迎え、そして退勤後に本免取得に向けて自動車学校に通う日々でした。その間に同期たちはみんなでご飯に行ったりして知らないうちに仲良くなっており、壁を感じたことがツラかったです。
今、早生まれについて思うこと
4月生まれの同級生と比べて歳をとるのが1年分遅いので、「これから〇〇歳なの? 若いね」と言われるとうれしいです。
年齢を説明するとき、微妙な空気になることがある(30代・イマシさん)
早生まれのツラいところは、免許を取得できるのが遅いこと! これが無免許運転の原因の一端になっているんじゃないかと思うくらいです。
それから、年齢に関する質問で早生まれの説明。例えば、職場で……
相手「今いくつですか?」
自分「○歳ですー」
相手「へー同い年だー」(タメ語になる)
自分「早生まれですけどね」
相手「え? どっちの? ○年? ○年?」
自分「○年です」
相手「あー……1個上……なんすねぇ……」
微妙な空気になる。これの対策として、「○年の代ですー、早生まれですけどね」と答えるようにしている。タメ語は全く気にしないが空気感がダルい。
ツラさは何歳まで続いたか
自動車免許は取得するまで。年齢の説明は現在進行系。
今、早生まれについて思うこと
説明するのが面倒なのはいまだに続いていますが、慣れ過ぎていてどうってことはないです。子どもが早生まれだったらかわいそうだなと思ってしまう。
誕生日を祝ってもらえない(40代・匿名さん)
誕生日が春休み。幼稚園の誕生日会は1〜3月だけ全員まとめられていた。学校では学期末に行うのは早過ぎるし、かといって、新学期が始まるころには忘れ去られている……。
ツラさは何歳まで続いたか
大学生くらい。何かと長期休暇があって、「お誕生日は友達みんなでお祝いするべき!」という圧力が一気になくなったので。
その他:これも多かった「自分は特にツラさを感じなかった」という声
※短文の方が多かったので、まとめてご紹介。
- マラソン大会で遅かったが、大人になるまで気付かなかった。(30代・マリンさん)
- 同級生より年をとるのが遅いので、早生まれを気に入っている。(30代・匿名さん)
- 背が低いくらいで別にそんなにツラくなかった。ただ同じく早生まれの娘は、誕生日が早い(遅生まれ)の勝ち気な子に圧倒されて、自信なさげなのが心配。やっぱり弊害もあるのかなと思うようになった。(40代・みはるさん)
その他の「いろいろな人に聞いてみた“あの悩みの実際”」
(イラスト:野田せいぞ)
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