最高のアニメ映画「アイの歌声を聴かせて」の魅力を全力紹介 見たら幸せになれる20の理由(1/3 ページ)

3月11日から期間限定先行レンタル配信がスタート!

» 2022年03月11日 18時45分 公開
[ヒナタカねとらぼ]

 「アイの歌声を聴かせて」というアニメ映画をご存じだろうか。知らない方は、3月11日から期間限定で各種配信サービスでの先行レンタル配信が開始されたので、他のどの映画よりも優先して見てほしい。

大傑作アニメ映画「アイの歌声を聴かせて」を今すぐ見て幸せになれる20の理由 (C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

 なぜなら、本作はアニメ映画史を塗り替える、正真正銘の大傑作であるからだ。その証拠に、劇場公開時にSNSでは熱狂的な支持を集めており、複数回鑑賞した上での絶賛はもちろん、Twitterでの愛のこもったファンアート、Tiktokでの全力で推すレビュー動画などが次々に投稿され、さらにファンの熱量は激増していった。1月には、日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞にも選ばれている。

 本作は2021年10月公開だが、今でもファンは「#細かすぎて伝わらないアイの歌声を聴かせてのここが好き選手権(※ネタバレ注意)」というハッシュタグを付け劇中の好きなシーンをたくさん挙げている。最近では、有志によるTwitterのコミュニティーまで作られた。

 公開当初の興行成績は控えめだったものの、口コミを受け一部の劇場では異例の上映回数増加や最大箱が用意され、首都圏では満席に近い回も続出した。さらに、上映開始から2週間後に公開されたPVが、これだけで涙するほどに素晴らしい出来栄えなのでぜひ見てほしい。ここから想像される以上の感動が、本編では待っている。

絶賛口コミ御礼!映画「アイの歌声を聴かせて」ロングPV。制作者は予告編&CMディレクターの横山裕一朗

 このように、「アイの歌声を聴かせて」には絶賛の嵐が巻き起こる理由が無数にある。今回は「見たら幸せになれる理由」と題し、筆者の絞りに絞った推しポイント・20個を挙げていこう。

1:オープニングから「あっ大傑作」

 映画が始まってから数秒で「あっ大傑作」と筆者は思った。何しろ、喜びがいっぱいにあふれた音楽に乗せて、3DCGで制作された、煌びやかな光いっぱいの、電脳空間のような美しい光景の中を飛んでいく、高揚感たっぷりの映像から始まるのだから。

 後述もするが、本作は「複数回見ることで感動が倍増する」内容でもあり、2回目の鑑賞では筆者はここですでに号泣していた。

2:ポンコツ(?)かわいいヒロインのドタバタ劇

 本作の物語は「ひとりぼっちの高校生・サトミが、ある日シオンという転校生から唐突に『今、幸せ?』と質問される」ところから始まる。実は彼女は人間ではなくAI(ロボット)で、その後も事あるごとにサトミを幸せにしようと頑張るのだ。

大傑作アニメ映画「アイの歌声を聴かせて」を今すぐ見て幸せになれる20の理由 (C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

 「女子高生AIが学校にやってきた!」というドタバタ劇がまずは楽しい。シオンはエキセントリックで無茶苦茶だが、その一方で天真らんまんでかわいい。また、初めこそポンコツに思えていたのが、次第に「それだけじゃない」ことも分かっていく過程も興味を引く。とにかく、導入部分から面白いのだ。

大傑作アニメ映画「アイの歌声を聴かせて」を今すぐ見て幸せになれる20の理由 (C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

3:「日常に溶け込む」「少し先の未来を思わせる」SF要素

 本作の主な舞台は、一見すると現代と変わらない田舎町および高校であるが、そこかしこに「バスの自動システム」や「一輪バイク」などのAIやガジェットが登場する。さりげない「日常」を描きながら、そこに溶け込むSF描写もリアルに映る。

大傑作アニメ映画「アイの歌声を聴かせて」を今すぐ見て幸せになれる20の理由 (C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

 作中の舞台には「実験特区として試験的にAIを使っている」という設定がある。例えば「田植えロボット」は客観的にみれば非効率極まりないのだが、それもAIの実験の一貫と捉えれば納得できる。家や学校にあるAIも、スマートスピーカーが進化したような、現実の延長線上にあるものだ。そうした「少し先の未来を思わせる」要素はSFファンにとどまらず、万人がワクワクできるものだ。

4:クスっと笑えるコメディー描写

 本作はストレートに「コメディー」でもある。前述したような女子高生AIがやってくるドタバタ劇と、彼女がAIだとバレないようにするキャラクターの大真面目な奮闘にもクスっと笑えるようになっている。筆者は4歳と5歳のおいっ子と一緒に見たのだが、彼らもツボに入っていたので、小さいお子さんにもおすすめだ。

大傑作アニメ映画「アイの歌声を聴かせて」を今すぐ見て幸せになれる20の理由 (C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

5:ミュージカル映画として楽しすぎる

 本作最大の特徴であり魅力と言っても過言ではないのが、「ミュージカル映画」でもある点。劇中歌はそれぞれがメロディアスで耳に残り、歌詞もうまくキャラクターの心情を示している。中には「ジャズ柔道」という、斬新過ぎるアイデアも込められている。

大傑作アニメ映画「アイの歌声を聴かせて」を今すぐ見て幸せになれる20の理由 (C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

 ひとつひとつの楽曲がハイクオリティーで、さらにリップシンクや体の動きまでも見事にシンクロさせた、ミュージカルの楽しさを堪能してほしい。しかも「ミュージカルでいきなり歌い出すのって変だよね?」的なツッコミへの回答も用意されており、違和感をも逆手に取った物語の構造も見事だ。

6:明るい「桐島」的な青春群像劇

 本作は「青春群像劇」でもある。登場キャラクターは高校生という多感な年頃であり、それ故に周りとの付き合い方や、恋人や部活動や将来の夢など、等身大の悩みにぶつかっていく。

 これらはどれも共感できるものだし、言葉の端々を拾うだけでも彼らのことが大好きになれる。そして、このような心情が絡み合う作劇の完成度も高く、まるで「明るめな『桐島、部活やめるってよ。』」だ。

大傑作アニメ映画「アイの歌声を聴かせて」を今すぐ見て幸せになれる20の理由 (C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

7:まさかのホラー要素も

  Twitterで本作を検索すると「ホラー」がサジェストされることも話題となった。劇中では、人間が普遍的にAIに対して抱くであろう恐ろしさを、ガチで戦慄する手付きで描く瞬間がある。後述する「AIのポジティブな可能性」だけでなく、そうした潜在的な怖さを示しているのもフェアだ。

8:母性本能をくすぐるイケメンに惚れる

 ここで声を大にしてはっきり言っておきたいのだが、本作はかわいくてカッコいい男の子が登場するので、女性にも是が非でも見てほしい。エントリーNo.1は「ゴッちゃん」、もう見るからにイケメンで、「なんでも80点」という客観的にはぜいたくな悩みを抱えているが、だからこそ母性本能がくすぐられる。 興津和幸のイケボも100点満点。

大傑作アニメ映画「アイの歌声を聴かせて」を今すぐ見て幸せになれる20の理由 (C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

9:かわいい煉獄さんの声で耳が幸せ

 超魅力的な男の子のエントリーNo.2は「サンダー」。柔道部員のコメディーリリーフ的な立ち位置のキャラで、事あるごとに大慌てする様がいとおしくてたまらない。しかも声優は「鬼滅の刃」の煉獄杏寿郎でおなじみの日野聡である。実質かわいい煉獄さんの声で耳が幸せだから見てほしい。

大傑作アニメ映画「アイの歌声を聴かせて」を今すぐ見て幸せになれる20の理由 (C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

10:優しいオタクのかわいさは正義

 超魅力的な男の子のエントリーNo.3は「トウマ」。彼は電子工作部のオタク少年なのだが、その引っ込み思案っぽいところも含めてアルティメットキュートを体現したような存在でもある。AIや高い技術を目の当たりにして目を輝かせる様は「あっ好きです結婚してください」と秒で求婚したくなる。工藤阿須加のかわいいは正義な演技も完璧である。

大傑作アニメ映画「アイの歌声を聴かせて」を今すぐ見て幸せになれる20の理由 (C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/22/news086.jpg 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に
  2. /nl/articles/2502/21/news157.jpg 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  3. /nl/articles/2502/22/news059.jpg 「17歳ってまじ?」老けて見られる長髪青年を理容師がカットすると…… 「彼の人生を救ったね」「パーフェクトだよ!」【海外】
  4. /nl/articles/2502/20/news011.jpg 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. /nl/articles/2502/22/news024.jpg 釣れたアオリイカを2カ月飼ってみると…… 同じイカとは思えぬ変化に「魚より賢くてかわいい」「なんて凄い映像」
  6. /nl/articles/2502/21/news028.jpg 業務スーパーで買ったアサリを水槽に入れて120日後…… “まさかの大事件”に衝撃「うわーー」「あさりちゃーーーん!」
  7. /nl/articles/2502/19/news035.jpg 温かそうだけど…… 呉服屋さんが教える「マフラーの巻き方」になぜか既視感 「あの巻き方ってこうやってたの!?」
  8. /nl/articles/2502/22/news029.jpg 「コレ知らないと老けるよ?」 プロが教える“10歳若返る整形メイク” ちょっと工夫するだけで印象ガラリ「毎日古メイク全開でした」
  9. /nl/articles/2502/21/news145.jpg 「キスの会しよう」 華原朋美、高級接待した記者に“関係迫られる”トラブル 激怒の相手に5歳息子も怯え「あの人頭おかしいよ!」「ママやばい」
  10. /nl/articles/2502/21/news053.jpg 「助けて。息子がこれで幼稚園に行くってきかない」→まさかのアイテムに母困惑 「行かせましょう!」「控えめに言って最高」と反響
先週の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  4. 雑草ボーボーの荒れ地に“牛3頭”を放牧→2週間後…… まさかの光景に「感動しました」「いい仕事してますねぇ~!!」
  5. “この子はきっと中型犬サイズ”と思っていたら……たった半年後とんでもない姿に 「笑わせてもらいました」
  6. 年の差21歳で「夫は娘の同級生」 “両親大激怒”で結婚は猛反発されるも……“まさかの行動”で説得
  7. 163センチ、63キロの女性が「武器はメイクしかない」と本気でメイクしたら…… 驚きの仕上がりに「やっば、、」「綺麗って声でた」
  8. サイゼリヤ、メニュー改定で“大人気商品”消える 「ショック」悲しみの声……“代わりの商品”は評価割れる
  9. ママが反抗期の娘に作った“おふざけ弁当”がギミックてんこ盛りの怪作で爆笑 娘「教室全員が見に来た」
  10. 「さすがに無神経な内容」 “暴言受けた”伊藤友里が降板発表→岡田紗佳の直後の投稿に批判の声 Mリーガーも反応
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議