夏休みに編集部がオススメする配信作品10選 海外ドラマからアニメ、ドキュメンタリーまで(1/4 ページ)
これ全部見たら夏休み終わる(むしろ過ぎる)。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)が感染拡大し始めてから約2年半。いまだに猛威を振るい、ついに第7波まで来ました。現時点では特に政府や自治体から移動制限はかかっていませんが、せっかくの夏休みなのに少し外に出るのをためらってしまう気持ちもありますよね。
そこで、今回は外に出ずとも家でずっと楽しんでいられる編集部員おすすめ配信作品10選を紹介。海外ドラマからアニメ、ドキュメンタリーまで、多種多様な作品の魅力をお伝えします。これで夏休み、朝から晩までふぬけられるぜぇええ!
編集Hのおすすめするドラマ「ザ・ボーイズ」
雑に言うと「汚いタイバニ」「闇のヒロアカ」。表向きは華々しく活躍するスーパーヒーローが裏では腐敗にまみれており、スポンサー企業の力で悪事や不祥事をもみ消しているというお話です。そんなヒーローに、特殊能力のない普通の人間たち「ザ・ボーイズ」が立ち向かっていきます。
この作品の魅力は、振り切った過激さ(グロ苦手な人にはお勧めできない)、クセが強すぎる登場人物、先の読めない展開。いろんなクズがいて予想を超える胸糞っぷりを見せてきます。
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編集福田がおすすめする「ベター・コール・ソウル」
史上最高のドラマと名高い「ブレイキング・バッド」。そのスピンオフにして、本伝に勝るとも劣らない傑作となっているのが、現在最終シーズンが配信中で、8月15日に完結予定の「ベター・コール・ソウル」だ。
本作で語られるのは、「ブレイキング・バッド」で犯罪者御用達の胡乱な弁護士として活躍した人気キャラクター、ソウル・グッドマンの過去。前途ある新人弁護士だった彼が、なぜ“ブレイキング・バッド”(道を踏み外す)に至ったのか? 欠点はあるが憎めない登場人物たちが、6シーズンかけて奈落の底へと転がり落ちて行く様は圧巻。「ノーカントリー」など、胃に鉛を流し込んだような後味の映像が好きな人に特におすすめしたい。
前日譚の側面もあり、本作からでも楽しめる。とはいえさりげない小物・ロケーション・カメオ出演など、画面の随所にシリーズファンをにやりとさせる仕掛けがあるので、気に入ったのなら好きなタイミングで「ブレイキング・バッド」もぜひ。2作合わせて100話を超す大巨編だが、夏のおうち時間をこの上なく有意義に過ごせるはずだ。
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ケンゾーがおすすめする「あなたが眠っている間に」
幼い頃から予知夢を見るものの、将来起こる悲劇を変えられずずっと苦しんできた女性ナム・ホンジュ。そんな彼女の近所に、新人の男検事チェン・ジェチャンが引っ越してきます。これまでどんなにあがいても変えられなかった悲劇ですが、彼と出会ったことでなんと変えられるようになっていくのです。
一緒に将来起こる悲劇を回避しようと協力していくうち、恋に落ちていく2人。その模様を見ているだけでキュンキュンするのですが、それだけのお話ではありません。殺人事件や死亡事故がどうして起こってしまったのかというミステリー要素や衝撃的な展開もあるほか、恋のライバルや憎たらしい悪役弁護士、なんだかんだカッコいいところも見せる先輩など魅力的なキャラクターが多く、かけ算的に面白いです!韓国でさまざまな賞を受賞しており、面白さは折り紙付き。
ちなみに、主演のナム・ホンジュを演じるぺ・スジさんは、韓国で“国民の初恋”と呼ばれるほどの人気女優でめちゃくちゃかわいいので、スジ推しとしてもおすすめするドラマです。AmazonプライムビデオやdTVで第一話は無料で見られるので、一度見てみてください!
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上代瑠偉がおすすめする「13th -憲法修正第13条-」
「ブラック・ライヴズ・マター(BLM)」が全米で大きな注目を浴びるきっかけの1つとなった、ジョージ・フロイドさんの殺害事件から早2年が経過しました。なぜアメリカでは警官がアフリカ系の命を奪う事件が相次ぐのでしょうか。日本に住むわれわれには容易に分かる問題ではありません。
例えば、アメリカ在住の作家・ジャーナリストである冷泉彰彦さんでさえ、自著『アメリカの警察』のなかで、「警察はどのように批判されているのか、そもそも白人警官による黒人市民への一方的な殺害事件が起こる背景には、どのような構造が潜んでいるのか、こうした問いに答えを見つけるのは難しい」とつづっています。
Netflixで配信中のドキュメンタリー映画「13th -憲法修正第13条-」は、そのような疑問に対する答えを得られる作品の1つです(2022年8月5日現在、YouTubeにも本編公開中)。この映画では、奴隷制を禁止しつつも、犯罪者は例外とした「憲法修正第13条」の問題から始まり、1970年代以降、アフリカ系などマイノリティーの大量投獄が続いていることを中心に議論を展開。そのような大量投獄を強化した、刑務所の経営がビジネスとして成立しているという問題にも言及していきます。
そして、そのような偏った社会構造が表面化したのが、相次ぐ警察によるアフリカ系の殺害だというのです。アメリカにおけるアフリカ系への差別のみならず、更生より懲罰を重視する社会的な傾向、民営化など、日本でもなじみがあるテーマについても考えさせられます。
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