新旧「ひだ」乗り比べ! 魅惑のレア列車「大阪ひだ」に乗って分かった昭和ディーゼルカーの魅力:月刊乗り鉄話題(2022年7月版 後編)(2/5 ページ)
「新穂高ロープウェイ」、実はみんな歓声を上げちゃう魅惑の絶叫マシン
新穂高ロープウェイは標高1117メートルの「新穂高温泉駅」から標高2156メートルの「西穂高口駅」まで標高差1000メートル以上、日本一という高低差をゆくロープウェイです。第1と第2、2区間のロープウェイに分かれています。
第1ロープウェイは新穂高温泉駅から鍋平高原駅まで距離573メートル、高低差188メートル。ゴンドラは定員45人。こちらは観光地によくあるタイプという印象です。
しかし第2ロープウェイがすごい。日本でここだけの「2階建て」ゴンドラです。しらかば平駅から西穂高口駅まで距離は2598メートル、高低差845メートル。「もうほとんど垂直じゃないか!」ってくらいの急角度でグイグイ進みます。支柱付近でブランコのように揺れるスリルもあります。帰りも空中に放り出されるような感覚で怖い。乗客みんな歓声を上げちゃう、実は魅惑の絶叫マッシーンです。
2階建てのロープウェイは、1階も2階もどちらも楽しいです。1階は下界と地表の草花が見えます。2階は空を仰ぎます。ぜひどちらも乗りましょう。行きは1階、帰りは2階がオススメです。乗り場の出入り口と同じ階になるので階段を使わすに済みます。ワタシはそれを知らないで逆の順番にしてしまいました。重い荷物もあって階段はキツかった。
荷物と言えば、ロープウェイ乗車時に重量6キロ以上の荷物がある場合は別途「荷物券」が必要です。第1、第2ロープウェイの往復で600円です。大荷物の人は、カメラとお財布など以外は駅のコインロッカーに預けておくといいですね。値段の差は小さいでしょうけど、身軽になります。
今回の旅は前日の雨を避けてロープウェイを2日目にしました。しかし第2ロープウェイの途中から霧に包まれ、駅も展望台も視界はほぼゼロでした……。標高2909メートルの西穂高岳山頂は見えず、ジャンダルムと呼ばれる岩はチラリ。ジャンダルム、実は西穂高岳より高く、頂上は標高3163メートルもあります。富士山よりちょっと低いくらい。でも山ではなく、岩稜なのだそうです。
それでもしばらく待っていたら風が吹き上げて、ちょっとだけ青空が見えました。天気の境目。夕方まで待てば視界が開けたかもしれませんが時間切れ。新穂高ロープウェイへ行きたくなった皆さまには「雨の翌日は午後に行った方がいいかも」とお伝えしておきます。
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