中吊り広告で彼女募集 話題のピン芸人・奈良原に発想の源を聞いてみたら芸人の彼女になり損ねた(2/3 ページ)
既存の恋活システムに一石を投じる 奈良原流彼女探しの原点
―― 彼女がほしいから電車の中吊り広告を使う。型破りな発想ですが、どこから降ってきたのでしょうか?
奈良原 マッチングアプリの広告を電車で見たときです。その広告の文言に反して、僕は出会えていないんです。課金までしたのに全く出会えなかった。それなのに広告費は僕が課金した、僕の金じゃないですか。そう考えたとき、「じゃあもうここで募集した方が早くない?」と。
デザインは後輩のピン芸人、岡本匠に頼みました。最初に話を持ち掛けたときは「頭おかしいんじゃないですか? 何を言ってるんですか?」と相手にされませんでしたけど。
―― 正直ないい後輩ですね。反響の大きさにはなんと?
奈良原 自分の作ったデザインが評判になってうれしいと。ただ、「何で彼女できないんですか?」とも言っていました。
―― いちいち正論だ。デザインが決定したあとは?
奈良原 掲出してくれる路線探しです。都内だと山手線、中央線、京王線、湘南新宿線あたりは1週間の中吊り広告で100万、200万の世界。だから奈良原が借金できる値段の範囲で探しましたが、1社目、2社目とはうまく話がまとまらなかった。3社目でようやく上信電鉄さんに許可をいただけて、電車内で彼女を募集できました。
ちなみに、よくクラウドファンディングを提案されるのですがやらない理由があります。それは、募集中に彼女ができちゃったら炎上するから。彼女を探すための期間に、彼女を作れないのは矛盾している。そこはデザインの岡本にも「作業中に彼女ができたら企画中止になるから」と話してありました。
―― ちゃんと筋は通したと。上信電鉄さんにお話を持ちかけたとき、どんな反応をされていましたか?
奈良原 実は中吊り広告には「広告の対象となるモノやサービスがなければダメ」と明確なルールがあって、今回は写真集の広告という体なんです。だから彼女募集はおまけ。僕としてはこっちが本気なんですけど。
―― デザインのバランスからして明らかですね。
奈良原 写真集を出しておいて良かった。7部しか売れていないですけど。
先日あらためて上信さんにごあいさつさせていただいた際、広報の方からは「最初はなんじゃこりゃって思ったんですけど、写真集の広告ということでわれわれもゴーサインを出しました」と本音をうかがいました。僕が彼女を募集したことで話題になったと喜んでくださっていて、上信さんもテレビ取材を受けたりニュース記事になったり「うちとしてもありがたい」と言ってくださっているんです。
ただ、ぜひ今度は駅のポスター広告もあるので、それで彼女を募集してくださいと。
―― めっちゃ売り込まれてるじゃないですか。
奈良原 ちょっとおかしいですよね。彼女ができないと思われてるのが悔しい。確かにできないけど、できたらもう出さないんで、出す必要ないんで!
―― 過去にも写真集を含め彼女がほしい気持ちを楽曲にしたり、YouTube広告や競馬のレース名で募ったり、奈良原さんとしか出会えないマッチングアプリ制作を企てたりと独特な彼女探しを続けていらっしゃいますが、そもそも根本的なきっかけは何だったのでしょうか?
奈良原 合コンにも誘われず、マッチングアプリでも収入が低いからか出会えない。これはもう、一発逆転でめちゃくちゃ目立ってモテるしかないと思ったから。とにかく「彼女がほしい」という気持ちが伝われば、彼女ができるんじゃないかと。
彼女を作るためプロの作曲家にお願いして「彼女が欲しい」という楽曲を作ったり、それをサブスクで配信したり。マネジャーがふざけてJOYSOUNDにお願いしたら楽曲MVが搭載されちゃったりといろいろやってきました。
―― 意外に、と表現するのは失礼ですが、かなりかっこいい楽曲ですよね。
奈良原 歌詞はふざけています。「南海キャンディーズ」の山里亮太さんにCDを渡したら、ラジオ番組で5秒だけ流していただけました。ねとらぼさんにも差し上げるので、勝手に社内で流してください。
普通の出会い方では出会えないからという意味合いは強いです。あとはプロカメラマンに撮ってもらって写真集を作ったり、YouTubeで彼女募集の広告を出したり、競馬のレース名で彼女を募集したりもしました。
―― PRのお仕事できそう。正攻法では出会えない理由をどう分析していますか?
奈良原 収入が低いのと、僕の求める理想が高いのかも。
―― 大変ぶしつけな質問なのですが、おそらくみんな気になったかと思うので、年収7万はガチですか?
奈良原 ガチです。芸人としての収入ということでアルバイトの収入は含めていませんが、人力舎からは2021年の1年間で7万円しかもらっていない。でも7万円分の仕事しかしていないので、事務所は一切悪くありません。もちろんこれでは生活できないので、借金とアルバイトでなんとか家賃、高熱費と賄って暮らしています。2022年は年収1万円増が狙えそうな気がします。
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