実家の親のために作った「ネットにつながらなくなったら開ける箱」が話題 ルータ再起動の簡略化に「すばらしい解決方法」「マネしたい」(1/3 ページ)
ITに疎い疎くない関係なく、配線がごちゃついた環境にも良さそう。
実家の両親がネット接続のトラブルに対応できるよう作られた「インターネットにつながらなくなったら開ける箱」がX(Twitter)で話題です。なんだか、ドラえもんや諸葛孔明が「自分がいなくて困ったときに」と残していくやつみたいですね。
この箱はエンジニアのダーシノ(@bc_rikko)さんが、高齢の両親のために作ったもの。中身は1から4まで番号が振られた装置で、箱にはインターネットにつながらなくなったときに、ボタンを番号順に10秒間隔で押すよう記されています。
装置の正体は、ONU(光回線終端装置)とルーターを正しい手順で再起動するためのリモートスイッチ。1番でルーター、2番でONUの電源を切り、3番でONU、4番でルーターをオンにする仕組みです。間隔を空けて押すのは、各機器の放電を待つため。普通は電源ケーブルの抜き差しが必要なところを、両親がやりやすいよう簡略化したわけです。
製作の経緯を聞いたところ、きっかけは「ときどきインターネットにつながらなくなる」という母親の悩み。帰省時に調査したところ、根本的な原因は判明しなかったものの、ルーターの再起動で改善することは分かったといいます。
そこで考えたのが、スイッチ付き電源タップなどを使った、ルーターを簡単に再起動できる仕組み。しかし、実家のルーターは両親の居室から遠くにあり、なかなか手軽には操作できません。
この問題を、ダーシノさんはSwitchBotのリモートボタンとスマートプラグで解決しました。双方をBluetooth接続することで、電源を遠隔で根元からオン・オフできる製品です。
これをONUやルーターの電源に挟めば、壁を隔てた遠くからでも再起動が可能。ちなみに、リモートボタンの機能を活用すればワンボタンで一連の操作を行うことも可能なのですが、実行にはネット接続が必須で「インターネットがつながらないとき」には使えないため、Bluetoothだけで完結するようにあえて4つのボタンを使用しているのだそうです。
ITに疎い両親を思いやった装置は、「賢い」「すばらしい解決方法」「数字の順だから直感的に分かる良いUI」と好評を博しました。同様の悩みを抱える人も少なくないようで、「マネしたい」「ルーターが手の届かないところにある我が家にも欲しい」といった声もみられます。
画像提供:ダーシノ(@bc_rikko)さん
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