格安で買った中古の高級腕時計が動かず…… 見事に修復した技術に「ただただ驚かされるよ」「画面に釘付けになった」【海外】(1/3 ページ)
腕時計の修復は趣味だそうです。
2万円台でネット購入した動かない高級腕時計を修復する動画がYouTubeで反響を呼び、記事執筆時点で23万回以上再生されています。
約60年前の動かない高級腕時計
動画を投稿したのは、古い腕時計を修復するのが趣味だというマーシャルさんのYouTubeチャンネル「Wristwatch Revival」(@WristwatchRevival)。
マーシャルさんはネット通販で、高級腕時計ブランド「ルシアンピカール」の中古品を150ドル(記事執筆時点で約2万3500円)で購入しましたが、時計としてはまったく機能していなかったので修復に取り組みました。
1950年代後半か1960年代前半の製造と見られるこの時計には自動巻き機構が付いており、残り駆動時間を示す“パワーリザーブ”という仕組みも特徴的です。
分解しながら顕微鏡で確認していくと、髪の毛ほどの厚みの小さな渦巻き状のスプリング(ヒゲゼンマイ)が曲がって動かなくなっていました。
分解したパーツはすべて洗浄機にかけてキレイにします。また、曲がっていたスプリングは本来の同心円上の弧になるよう、2つのピンセットを使いかなりの時間をかけて整えます。集中力と根気の要される作業です。
小さなネジを弾き飛ばすアクシデントも
パーツを組み立ていく途中、とても小さなネジを締めようとして弾き飛ばしてしまうアクシデントもありましたが、磁石と懐中電灯を手に探索しカーペットの上に見つけることができました。
必要な箇所にオイルを差しつつすべてのパーツを組み立てていき、リューズを巻いてみると無事、秒針が動きはじめました。正しく駆動することを確認したところで、文字盤、針、クリスタル(文字盤のおおい)、裏のフタと新しいシール材をセットすると修復は終了です。
なお、大きめのメインスプリング、クリスタルは後日、新しいものを取り寄せて交換するそうです。また、文字盤については無理にキレイにしようとするとかえって状態を悪化させてしまうので、少しアンティーク感の残る仕上がりとなっています。
「感動的で魅力的」「画面に釘付けになった」
時計の機構について説明しながら進められていく修復の様子に、「小さな部品のジグソーパズルを再び組み立てて、機能する時計に仕上げるあなたのやり方には、ただただ驚かされるよ」「このような素晴らしい職人技を見るのは感動的で魅力的だ」「ヒゲゼンマイの修復は見ていて驚いたよ」「ヒゲゼンマイの修復では画面に釘付けになった」などの反応が寄せられています。
同チャンネルには他にも、ロレックスやオメガ、セイコーなどさまざまな腕時計の修復動画が投稿されています。
※画像は「Wristwatch Revival」のYouTubeチャンネルより引用
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