任天堂が「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」(ミニスーファミ)を発売してから、2週間弱が経過しました。購入した皆さんは、今頃プレイしながらノスタルジーな思いに浸っているところかと思います。
しかし、いざプレイしてみると、やはり「あのソフトが『ミニスーファミ』でやりたかった……」という思いが後からふつふつと湧き出てくるもの。このラインアップに、あの1本が入っていればさらに満足だったのに……!
というわけで、今回はねとらぼ編集部員推薦「『ミニスーファミ』に収録してほしかったソフト14選」をお届けいたします。あの素晴らしい1本を、もう1度(以下、推薦人は名前順)。
池谷推薦
- パイロットウイングス(任天堂)
今の若い子はスカイダイビングでパラシュート開かずに地面に激突する楽しさを知らないから不幸。
- アクトレイザー(エニックス)
「おお、神よ。ここカサンドラにはステキな文化が生まれました。それは音楽というもので、先日砂漠で寂しい死を遂げた男のために私が作ったものです」。ニコニコに動画が投稿されると必ず「神ゲー」というタグがつく神ゲー。
イッコウ推薦
- ライブ・ア・ライブ(スクウェア、現スクウェア・エニックス)
カルト的な人気を誇るゲーム。「あの世で俺にわび続けろオルステッドーーーーーッ!!!」はあまりにも有名。斬新なシステムや豪華なキャラデザはもちろん、王道RPGを逆手に取ったストーリー展開もスゴイ。商業的には失敗したが、評価したい。
- 新桃太郎伝説(ハドソン)
敵のカルラがダークナイトのジョーカーを思い起こすような超絶クズ野郎で良い。共存しようとする人間と鬼の仲をひたすら引き裂いて暗躍するサイコ野郎で、人間はもちろん本来味方であるはずの鬼も簡単に殺す感じ。
- ぷよぷよ通(コンパイル)
今なお(水面下で)盛り上がる対戦ゲー。シリーズは続いてるが、このゲームは落ちゲーの完成系だったと思う。eスポ化には失敗したが、いずれ復活しそう。
コンタケ推薦
- バハムートラグーン(スクウェア)
1996年2月9日にスクウェアが発売した、シミュレーションRPGです。SFCスクウェア後期の芸術的なグラフィックと、ドラゴンを成長させ戦闘に出撃させるシステムが特徴でした。
また、シリアスなストーリーの裏で話が進むほどパーティメンバーの人間関係が各所でグダグダになっていくところと、「スクウェア3大悪女」筆頭の「ヨヨ」が登場するのが見どころ。いまだにプレイヤーの間ではネタになるアルティメット悪女を皆さんに体験してほしかった思いでいっぱいです。
「サラマンダーより、ずっとはやい!!」
- 初代熱血硬派くにおくん(テクノスジャパン)
今はなきテクノスジャパンによるベルトアクションRPG。修学旅行で大阪に来た熱血高校の面々による、バイオレンスな日々が体験できます。アーケードやファミコンの「熱血硬派くにおくん」の血統を継ぐ、リアルな頭身のキャラクターが登場するタイトルです。
背景は当時の大阪をリアルに再現しているのですが、「通行人を自由に殴って経験値稼ぎ」「街を歩いていると数分ごとにけんかを売られて乱闘が始まる」「線路を人が普通に歩いており、しょっちゅう電車にひかれている」など狂いに狂った世界観が魅力。また、バグが多く、クリアするまでに確実に数回はバグに遭遇します。
とはいえ、爽快感ある戦闘や、後半の熱い展開など見どころも多い作品。大ボス「和田」との戦いは、体温が上がること間違い無しです。まあ、その「和田」戦でもせりふにバグがあるのですが……。
- クロノトリガー(スクウェア)
坂口博信さん、堀井雄二さん、鳥山明さんら「ドリームプロジェクト」が手掛けたRPG。時を巡り、地球の未来を滅ぼす存在「ラヴォス」と戦う壮大なストーリーと演出に多くのプレイヤーが圧倒されました。また、当時としては“クリア後のおまけ”が非常に充実していたのも特徴的です。
さまざまなハードに移植されているため「ミニスーファミ」への収録の優先度が低かったのかもしれませんが、今でも定期的にプレイしたくなります。
福田瑠千代推薦
- アウターワールド(デルフィン・ソフトウェア)
スーファミでこんな劇的な演出が可能なの!? と目からウロコ。わりと理不尽に死にまくるけども、先が気になりついついやり込んでしまう絶妙な難易度もクセになる。2011年にiOS版も発売された。
- スマッシュTV(ウィリアムス)
テレビ番組で殺し合いのゲームを演じるという過激すぎる設定に、ドラッギーなBGMが絶妙にマッチ。
- ファイナルファイト
マッハ・キショ松推薦
- トルネコの大冒険、風来のシレン(要は「不思議のダンジョン」シリーズ)
ローグライク系ゲームを遊びやすくした「不思議のダンジョン」シリーズの端緒。このあとも続編、チョコボなどを主人公にした別作品が出たけど、比較的シンプルなゲームシステムのSFC版トルネコの大冒険、風来のシレンが一番遊びやすかった気がする(思い出補正かも)。
ソフト1本で1000時間遊んだかといわれると正直そこまでではないけど、「+99」の武器などを作るためにめっちゃやり込んだ覚えがある。そして、下手こいて死んで、アイテムロストした覚えがある。
- マザー2
難易度が低めのRPGで子供のころにやったが、20歳前後でやったときのほうが面白かった記憶がある。長時間ゲームをしていると主人公の父親が「あまりやりすぎないように」と注意してくるとか、たまにホームシックになるから実家に帰る必要があるとか、そういう細かい演出の良さが分かるようになったというか。
「とにかく祈ってればラスボス倒せるよ」という攻略情報を聞き、クリアに初挑戦するときの気持ちは、本当に「神頼み」という感じだった。本当に倒せるのか不安でしょうがないのに、「いのり」コマンドを押してた。
- 天地創造
「ラスボスが生まれ育った村の村長」「カモシカが泣かせてくる」と変なところがインパクトに残るゲーム……といわれているのを聞いたことがある。間違いではないと思うけど、個人的には、天地創造を人類が誕生するところまで進めると、自然や動物たちと話せなくなることが印象深い。
ラスボス攻略後、主人公が、自分の存在が消える前にベッドに入って眠り、鳥になって世界を羽ばたく夢を見るシーンは、とにかく悲しかった。プレイ当時は小学生で、この手の悲しいエンディングを迎えるストーリーのゲームに触るのは同作が初めてだった。
他にも「あのソフトがねぇぞぉ!」といったご意見は多数あるかと思いますが、それだけスーファミに名作が多かったということかと思います。皆もやろうぜ、スーファミ!
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