集英社の少女向け文庫レーベル「コバルト文庫」に、ネット上である臆測が広がっています。それは、「レーベル自体が終了するのではないか」というもの。1976年から続くレーベルに、一体なぜこのような臆測が広がっているのでしょうか。また、この臆測について、直接集英社に話を聞いてきました。
この臆測が広がったのは、はてな匿名ダイアリーの「コバルト文庫が終了しそう」がきっかけ。1月25日の新刊から紙での出版がなく、電子書籍のみになるというのです。確かに公式サイトトップを見ると1月以降の新刊は「電子オリジナル」の表記があり、リンク先も電子書籍の販売ショップのみです。
この「電子オリジナル」の新刊は数カ月前からあったものの、1月25日からの新刊3タイトルが全て電子のみとなります。このことから、「電子書籍がそれなりに普及した昨今とはいえ、それに絞ったところで売上が上向くとは思えない」「消えゆくレーベルの末期のあがき…と言えば表現は悪いが、そのようなものと受け取らざるを得ないだろう」というのがはてな匿名ダイアリー記事の主張です。果たして本当に「コバルト文庫」は終了へ向かっているのでしょうか。
集英社に話を聞いてみたところ、「コバルト文庫」が終了するような予定はなく、ネット上での臆測にすぎないとのことです。
「電子オリジナル」表記の新刊は確かに現時点では電子書籍のみとなりますが、紙での出版は“未定”。今後紙で出版される可能性もあり、決定次第公式サイトなどで発表するとしています。
電子書籍のみとなった理由についても、あくまでも紙での出版が“未定”であり「なくなった」わけではないということです。また、新刊は電子のみでも、既刊は現在でも紙での出版は続いています。
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