就活生と社会人をつなぐアプリ「VISITS OB」は2月21日、「弊社サービス利用に関する報道について」とするお知らせを発表。大手ゼネコン社員が同アプリを悪用して就活生に対して「強制わいせつ」を行った疑いで逮捕されたと報じられている件について、コメントしました。
複数の報道機関で報じられているのは、大手ゼネコンの社員が「VISITS OB」を悪用して20代の女子大学生を自宅マンションに連れ込み、わいせつな行為を行ったとして逮捕されたという内容。
同アプリは就職活動中の学生が気軽にOB訪問できるとして人気を集めており、今回被害にあった女子大学生はアプリを利用して逮捕された社員と喫茶店で会い、社員が「PCを見ながら説明したほうがいい」「事務所が近くにある」などと持ちかけて自宅に連れ込んだとされています。
こうした報道について「VISITS OB」を運営するVISITS Technologiesは、「報道されている内容は許されざる行為であり、まずは被害にあわれた方におかれましては、心よりお見舞い申し上げます」とコメント。事件に同アプリが使用されたことは事実としました。
なお同アプリのサービスには、企業による法人アカウント利用(企業公認ユーザー)とボランティア社会人による個人アカウント利用(ボランティアユーザー)の2種類が存在するとしたうえで、今回逮捕されたゼネコン社員は個人アカウント利用(ボランティアユーザー)だったとのこと。
ボランティアユーザーの場合は社会人側から先に「フォロー」ができない仕様となっていて、学生側からフォローされた場合にのみお互いに連絡を取ることができること、ただしメッセージの開始時には企業ドメインのメールアドレスを認証することで所属している企業の確認をしていることなどを説明しています。
また同社は現時点で、「当該ボランディアユーザー(ゼネコン社員)のアカウント停止」「ボランティアユーザーの新規登録停止」「ボランティアユーザーへのサービス提供の停止(一定の周知期間を設けたのち停止予定)」「学生ユーザーへのサービス利用相談窓口の設置」に取り組んでいるとして、今後は、「OB/OG訪問で実際に面談する場所を企業のオフィス内もしくは弊社の指定する安全な場所に制限するガイドラインを作成することを検討」しているとのことです。
(Kikka)
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