10回も続いてよかったね記念――くねくねハニィのつれづれなるくねくね話くねくねハニィの「最近どうよ?」(その10)(3/3 ページ)

» 2007年05月15日 16時14分 公開
[くねくねハニィ,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

ハニィのあとがき

 記事を書いている途中で、SCEの久多良木元社長が一線を退かれる(←日本では既報)とのニュースが海外のサイトでも報じられていたのを発見したの。メディアは「PlayStationの生みの親」として久多良木元社長をたたえる反面、PSXから始まってPSP、PS3における行き詰まりを引退の原因としておりました。

 ここでハニィが語っておきたいのは、美しい映像を好む海外ユーザーをびっくり仰天させたハードを供給して、世界で1億台以上普及させた功績は輝かしいってこと。さらに付け加えたいのは、PS以前はハードメーカーであるファーストパーティだけが、ソフト供給者としてそのハードにおける大きなシェアを誇っていたんだけど、プレイステーションというプラットフォームは、サードパーティパブリッシャーに対して門を大きく開いて、さまざまなデベロッパーやパブリッシャーの参入を容易にした、というゲーム業界への大きな貢献をしたと思うのね。その他、語りつくせないけど、業界に関わる人間として、久多良木元社長には敬意を払いたいと思ってますの。

 一方、大きなニュースとして、任天堂の宮本専務がTime誌の「もっとも影響力ある100人」にトヨタの渡辺社長とともに選ばれたとの報道もあったよね。前回のESRBの記事にも書いたけど、ゲーム産業はもっとしっかりとした市民権を得て、発言権を持っていかなければならないことを考えると、世界で100人の中に選ばれた宮本専務の功績もすごく大きいし、日本人として、また、ゲーム業界の人間として誇りに思います。

 ここでマイクロソフトのことを述べないといけないような雰囲気になってきた、っていうのはウソで、マイクロソフトに関しては、実はハニィはとても気になることがあるの。Zuneの存在ですね。Zuneはある意味、iPodの競合であるように受け止められているよね? ってことは、iPod向けにiTuneからダウンロードしてプレイできるゲーム(パックマンとかサービスされてる)のように、ゲームも配信するのでは? と考えるのは自然でしょ。マイクロソフトは、Xbox LIVEとWindows VistaのLIVEの互換性を前提としているようですが、もしかして、Zuneも……? アップルのコンテンツ配信に入れてもらうのは相当大変って聞いてるけど、LIVEの経験があるマイクロソフトならお手の物で、いろいろなコンテンツの配信を早期に実現できるでしょうね。さらに、Xbox 360やVistaのコンテンツをほとんど手を加えずに持っていけるとしたら……すごい……。携帯ゲーム機という概念ではないものの、コンテンツプロバイダーやパブリッシャーからすると新たなビジネスチャンスだし、ユーザーから見ると、音楽も聴けるしゲームもできて、そしてそのゲームはPCでもXbox 360でもプレイできるってことになるわけですね〜。こちらの動向も要チェックですな!

 ハニィも年を取ってきたからなのか、経験で学んできた固定の概念に頭を侵食されて新しいことを受け入れられなくなってるのかもしれないな、と反省しきり。これからの新しい時代には、ゲーム機やセットトップボックスの違いや、携帯ゲーム機とハードディスクプレーヤーとかプラットフォームも含めて、いろんな「定説」の垣根はなくなっていくのかもしれないね〜。脳トレで脳をトレーニングしつつも、固定の概念を突き破って新たな発想を受け入れていく、そこで生まれるビジネスチャンスを逃してはいけないんだなと思うのだ。過去に成功をしてきた日本のゲーム業界も、あぐらをかいている場合ではないのだよね。

 第10回を記念しつつも、いろいろと考えさせれることが多いハニィでした。これからも「ハイテク」に負けずに海外市場をリポートしていくのでよろしこ〜ぉ。

くねくねハニィのプロフィール

1967年アメリカサウスダコタ生まれの日本人。

小学生からはゲームセンターに通いまくって育つ。

1990年に都内K大学を卒業後、大手ゲーム会社にて海外ソフト担当となり、2001年に退職。それ以降は自称フリーのゲームアナリストとして暗躍。暗躍しすぎたので名前を変えて表舞台に。くねくねと唐突に現れて「親父ギャグ」をかまして周りの人々のレベルを下げまくる困ったやつ。独特の口調ですが、慣れてください。言ってる中身は至極マジメ。ちなみに「風来のシレン」が好物で、名前もそこから借用。この度、なんだか公認してもらったそうですが、どういう経緯でそうなったかはよくわかりません。ちょこちょこと海外に出没しているようです。

時代に置いていかれないようにいろいろ考えているようですが、いきなり「浮かれポンチ」ってはないんじゃないですかぁ(笑)、ハニィさ〜ん?


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/18/news004.jpg 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  2. /nl/articles/2405/18/news066.jpg 「なぜ今になって……」 TikTokで“15年前”の曲が大流行 すでに解散の人気バンド…… ファン驚き 「戸惑いが隠せない」
  3. /nl/articles/2405/18/news055.jpg ガチ“別人級”……凄腕メイク術駆使したビフォアフが「日本の頂点」と話題、“フォロワー数580万人”の美容系インフルエンサー
  4. /nl/articles/2405/18/news003.jpg 0歳娘がはじめて歩けた瞬間、パパの顔を見て…… 号泣必至の“表情としぐさ”に「やったねえ!すごいねえ!」「かわいくて涙が」
  5. /nl/articles/2405/15/news106.jpg 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  6. /nl/articles/1611/04/news117.jpg 「ヒルナンデス!」で道を教えてくれた男性が「丁(てい)字路」と発言 出演者が笑う一幕にネットで批判続出
  7. /nl/articles/2405/18/news023.jpg 死んだはずのスズメバチ、お尻をよく見てみると…… 「亡者の執念発動してますね」「だから怖いんだよな」油断できない生命力におののく声
  8. /nl/articles/2405/18/news068.jpg 『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博がXで怒り 立て続く“誤配”で「三度目です」「次はもう知らん」
  9. /nl/articles/2405/17/news026.jpg トリミングでシーズーを「ハムスターにしてください」とお願いしたら…… インパクト大の完成形に「可愛いーーー」「なんて愛おしい鼻毛カール」
  10. /nl/articles/2405/17/news022.jpg 妻が作ったキャラ弁にフランス人夫と3歳娘が大爆笑! 「怖い」と言われた完成形に「蓋開けた瞬間w」「一緒に笑っちゃいました」
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評